今回の記事では、「DVDとは」からDVDの種類、容量、DVDとブルーレイの違い、各種なコピーガードの仕組みまでDVDについての基礎知識だけではなく、人気なレンタルDVDや映画や、それらの市販やレンタルDVDをコピー・リッピング方法を詳しく解説する。
DVD記憶容量 - どれぐらいのデータ容量を記録できるか?
データの記憶容量によって、DVD-5、DVD-9、 およびDVD-10という3種類のDVDディスクがある。
DVD-5: 片面1層で、約4.7GBの容量が表示されるが、約4.37GB程度の保存しかできない(約120-133分の再生時間)。もっともよく使用されれるメディアで、4.7GBメディアとも呼ばれる。DVD5はDVD+R/DVD+RWとDVD-R/DVD-RWと互換性がある。
DVD-9: 片面2層で、8.5GBの容量が表示されるが、ディスクの実際の容量は7.95GBとなる(約240分の再生時間)。DVD+R9、DVD+R DLあるいは8.5GBメディアとも呼ばれる。DVD+Rと互換性がある。
DVD-10: 両面1層で、約9.4GBの容量が表示され、8.7GBぐらいのデータが保存することができる(約266分の再生時間)。これまでの普及率は低いが、NTSCとPAL規格の映像を記録するにはよく使われている。DVD5はDVD+R/DVD+RWとDVD-R/DVD-RWと互換性がある。
DVDの種類
DVDには、DVD-R/RW/RAM、DVD+R/RWなどたくさんの種類があります。種類によって、再生機器との互換性や、使用用途なども違う。 さて、それぞれの特徴を覚え上手に使い分けよう。
種類 | 特徴 |
DVD-ROM | * 読み取り専用ディスクとなって、約4.38GBまでのファイルを保存する。 |
DVD-R | * 一度だけ録画/記録が行える追記型のディスクで、記録可能な容量が4.7GBである。 |
DVD-RW | * 書き換えが可能で、記録できる容量は4.7GBである。 |
DVD+R | * 基本性能は-Rに準じており、一度だけ録画/記録が行える追記型のディスク。 |
DVD+RW | * データの書き換えが可能なDVD + Rという、記録できる容量は4.7GBである。 |
DVD-RAM | * 書き換えが可能で何度も記録できるディスクで、記録できる容量は片面1層で4.7GBである。 |
DVDとブルーレイの違いを徹底分析!
映像の保存には、DVDディスクのほか、ブルーレイディスクもよく使われている。近年、映像ソフト市場、ついにBlu-rayがDVDを上回る。ブルーレイの記録用ディスクの値段は1枚当たり200円ほど。一方、DVDのほうは1枚当たり40円ほど。高価な物は、安い物より高品質の可能性が高いというが、DVDより、ブルーレイはどこか優秀するか、DVDとブルーレイの違いはどこにあるかと気になる。そして、以下の文を読んでください。
1. 画質:DVDのかわりにブルーレイを選ぶのは、画質が重要なものをいう。私達が普段観るDVDの解像度は全て480i「720×480」固定で、Blu-rayはほぼ全て1080p「1920×1080」である。つまり、Blu-rayの綺麗さはDVDの綺麗さの6倍になる。だが、ブルーレイの高画質もハイビジョンテレビと呼ばれる高解像度で大画面の製品でないと、それほどありがたみを感じないということである。例えば、21インチほどのテレビとブルーレイを繋げても、DVDとの差はほとんどない。
ご注意:ブルーレイのプレーヤーには、アップスケーリング機能なるものがある。DVDを見るときも映像が綺麗になるとのことである。だが、そんなにビックリするぐらい鮮明になるかとイマイチ。
2. 記録容量:DVDに比べ、ブルーレイの記録容量が圧倒的に大きい。CDやDVDの赤い色のレーザー波長は650nm(ナノメートル)に対して、ブルーレイディスクの青紫色のレーザー波長は405nmとさらに短波長。この青紫色レーザーを使うことで、ビームスポットの微小化を実現した。さらに、光を絞りこむ能力に優れた高い開口数(NA)のレンズを採用。DVDの0.6を上回る0.85まで光の密度を高め、トラックピッチをDVDの半分以下にしている。その結果、従来DVDメディアの書込容量片面1層4.7GB、片面2層8.5GBに比べ、ブルーレイディスクは片面1層25GB、片面2層では50GBと5倍以上の大容量を実現。
3. プレーヤーとの互換性:Blu-rayプレイヤー、Blu-ray対応のPCという機器がないと、Blu-rayは再生することができない。なので、持ってない人は、Blu-ray対応プレイヤーを買わないといけない。DVDなら今はどの家庭でも、どの車でも再生できるので、特に心配は要らない。
DVDコピーガードとは
著作権の保護とDVDの不正コピーを防止するため、市販やレンタルDVDは様々なコピーガードがかかっている。それらのコピーガードが目に見えないが、コピー作業をしようとすると、読み込みエラー、プロテクションエラー等が発生してしまう失敗談が山積みほど多い。さて、基本的に商業用DVDに施されたコピーガードの信号の原理と特性を見てみよう。
1. Disney X-project DRM:ディズニーやピクサー系のDVDに施された独占のコピーガード。一枚のDVDに99タイトルの映像を持って、映像サイズが40GBより大きい。それらの99タイトルのいずれも本物に見えるが、実は一つを除いて全てが偽物である。ディズニーDRMは、これまで最も扱いづらいコピーガードである。「DVDFab」を筆頭とする通常なリッピングソフトは全滅したようである。それに対して、新登場したDVDリッピングソフトMacX DVD Ripper ProはディズニーDRM解除のエースとして、近年愛用者がますます増えてきた。
2. リージョンコード: DVD-Videoの再生可能地域を限定するコード。ディスクとプレーヤの両方がそれぞれ固有のコードを持って、両者のコードが一致しないと再生できない。
1:カナダ、米国、および米国領。
2:ヨーロッパ、西アジア、北アフリカ、南アフリカ、日本。
3:東南アジア。
4:メキシコ、中南米、南太平洋。
5:アフリカ、南北アジア。
6:中国。
0:リージョンフリー化DVD
ご注意:世界で販売されているDVDソフトは、大きく分けてPAL方式とNTSC方式の2種類がある。日本とヨーロッパが同じリージョンに含まれているが、映像規格が異なる(NTSCとPAL)ため、日本でヨーロッパ向けの作品を再生できない場合もある。ただし、一部のパソコンでは再生できることもある。
3. DVD CSS(Content Scramble System):松下などが開発したDVD-Videoのコピーガードである。マクロビジョンなどとあわせて使われている。40ビット長の暗号キーにより暗号化される。CSS自体はコピープロテクトではなく、認証機器での再生をさせるために付けられた、アクセス制御の技術である。DVDの実際のコピーガードはマクロビジョンと考えられる。現在市販されているDVD-Videoには、このCCSコピーガードにかけられているといってもよいだろう。
4. ソニーArccOS:ソニーが開発したコピーガード。DVD内にバッドセクターを作りコピーを防止する。当コピープロテクトが施されたDVDの中身を確認すると、非参照素材に怪しげなタイトルが存在し、再生すると「ジャンピングボーイ」と呼ばれるムービーが表示される。ディズニー、ピクサー系が多く採用する。
5. APS (Analog Protection System):アナログ(テープ)のコピーガードです。特殊な信号を入れるので、ビデオデッキ等でダビングするとコピーした方の映像は正常に再生できないようになる。APSはマクロヴィジョンとの契約が必要で、利用料はタイトルホルダー様が直接マクロヴィジョンに支払う。この契約が締結されないと、APSの機能を利用することはできない。
6. UOPs(User Operation Prohibition): DVDの市販メーカー側よる禁止操作など、特定の操作を禁止するDVDコピーガード。具体的に言えば、DVD冒頭のロゴ・コマーシャル等々、ユーザーが操作・スキップ・早送り不能な部分に利用されている。
要するに、DVDコピーガードはの信号の原理と特性によって働きの仕組みも違っているが、DVD不正コピーの防止を目指している。コピーガード付きDVDのコピー作業を順調に進めるため、第三者のDVDリッピングソフトウェアが必要。DVDコピーガードにもっと詳しく知りたいなら、ウィキページをご覧ください。
DVDディスクの未来は?DVD離れはこのまま永遠に続くのか?
趣味趣向の多様化や新しい受信メディアの登場に伴い、物理メディアとして提供されるDVD・BD(ブレーレイディスク)による映像ソフトの市場規模は年々減少を続けている。全般的にはセル(販売)・レンタル(貸出)共に縮小傾向にある。2013年からは白書上の総売り上げデータに「有料動画配信市場」を計上したため合計額は増加しているものの、物理メディアのみに限れば縮小を継続していることに変わりはない。ではなぜDVD・BD離れが起きているのか。その理由を探ろうとした結果は以下通り:
Netflixやhuluなどの有料動画配信サービスから気軽にお気に入りの動画を買えるようになった;
光学式ドライブが内蔵されていないMacやPCの利用者が多い;
iCloud、Dropbox、Googleドライブなどのクラウドサービスが人気になって、大容量ファイルやデータの保存には役に立つ。
テレビやDVDプレーヤーより、iPhone iPad Xperia Andriod Galaxyなど各種のポータブルデバイスで映画鑑賞したほうが流行っている。
レンタルDVDの利用には、わざとレンタルビデオ屋へ足を運ぶ必要もあるし、DVDを延滞している時に、DVD本体の価格より高い金額の延滞料を払わないといけない時もある。
それにもかかわらず、やはりDVDのほうが安心できると思う方もいるらしい。そして、ご個人的な使用用途に合って、DVDをコピーやリッピング、及び他の動画形式MP4、MKV、AVI、MOVへ変換したいかもしれない。その時、コピーガードを解除できる第三者のリッピングソフトが不可欠。
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