デザイン制作の極意~谷宜樹~

デザイン制作の極意を紹介していきます。

色が与えるイメージは?テーマカラーは効果的なものを選ぼう

2022年04月05日 | WEBデザイン

前回、色には「色相」「彩度」「明度」という3つの要素があると解説しました。
WEBデザインをする時は、この3要素を上手く調節しながらページのイメージカラーや文字の色を決めていきます。
今回は、色が持つイメージや、その色が与える効果などについて谷宜樹がお話していきましょう。


■色のイメージとは?食欲がわくのはどっち?

色が与える効果を体感するために、ちょっとイメージしてみてください。
熱々のステーキがお皿に乗っていて、これからシェフが仕上げのソースをかけます。
ソースは2種類。
同じ味ですが、真っ赤なソースと真っ青なソースです。
どちらのソースをかけた時の方が美味しそうに見えるでしょうか。
赤やオレンジ、黄色などの暖色系は、食欲を増進する効果があると言われています。
反対に、青や紫などの寒色系は、食欲を抑える効果があります。
同じ味だと分かっていても、赤いソースがかかっている方が美味しそうに見え、青いソースがかかっている方はちょっと不気味かもしれませんね。
これは、自然界にある食材では青や紫のものが極端に少ないためだと言われています。
トマトやパプリカ、レモンが料理の付け合わせによく用いられるのも、この色の持つ効果が理由です。


■色が与える効果の例を見てみよう

WEBデザインでは、色が与えるイメージをサイトのテーマカラーに利用しています。
例えば、彩度を高くした鮮やかな赤は購買意欲をかきたてるために使います。
「限定○点!」とか「まとめ買いセール」という言葉には赤い色が多く使われているでしょう。
赤は興奮や衝動を促す効果があり、元気になったり、期待感をあおったりすることができます。
この色を広告で使えば、より「買いたい」という気持ちを盛り上げてくれますね。
反対に、青は落ち着いたイメージのある色です。
爽やかさや知的なイメージがあり、見る人を冷静にする効果もあります。
製薬会社や保険会社の企業紹介でよく使われる色であり、信頼感や安全性をイメージさせるでしょう。
また、紫は日本では古くから高貴な色として用いられてきました。
高級感や上質さをイメージさせる色です。
高級ブランドのサイトや、大人の女性向けのサイトによく使われます。
また、神秘的なイメージもあるので占い・スピリチュアル関係のサイトにも効果的ですね。


谷宜樹の会社でも、色の持つ効果を考えながらWEBデザインをしています。
サイトがどのようなジャンルの内容を取り扱うのかによって、使う色を選ぶことが大切です。