デザイン制作の極意~谷宜樹~

デザイン制作の極意を紹介していきます。

WEBデザインの能力を試してみよう!「ウェブデザイン技能検定」

2022年07月21日 | 基礎知識
以前、谷宜樹がWEBデザインに関係する資格・検定についてお話ししました。
なかでも「ウェブデザイン技能検定」は、WEBデザイナーを目指す人がまず受検するべき検定だと思います。
国家資格であり、就職や起業にも役立つでしょう。
今回は、この検定についてもっと詳しく谷宜樹が解説していきます。


■「ウェブデザイン技能検定」とは?

WEBサイトが作成できる知識、技能を認定するものです。
WEB業界では初めての国家資格であり、谷宜樹は若手デザイナーにはまずこれを受検することをおすすめしています。
スクールで学んできた人は、講師から紹介されることがあるかもしれませんね。
独学で勉強していた人も、自分の力を試すために受検してみましょう。


■受検料は?1級から3級まで

ウェブデザイン技能検定は、1級から3級まであります。
各級とも学科試験と実技試験があり、それぞれ受検料がかかります。

・1級
学科7,000円、実技25,000円

・2級
学科6,000円、実技12,500円または7,000円
(実技は35歳以上で12,500円、35歳未満で7,000円です)

・3級
学科5,000円、実技5,000円または3,000円
(実技は35歳以上で5,000円、35歳未満で3,000円です)


■受検資格は?2級からは実務経験が必要

3級であれば、これからWEBデザインを勉強しようと思っている方でも受検することができます。
ただし、2級は2年以上の実務経験があり、大学を卒業している、高度職業訓練を修了しているなどの条件があります。
1級の場合は、7年以上の実務経験などが必要です。
また、実技は3級から順に受検する必要があり、実務経験があるからといっていきなり1級からは受けられません。
詳しい条件については、ウェブデザイン技能検定の公式サイトを確認してください。


■受検時間は?1級はかなり長め

ウェブデザイン技能検定は、受検時間が少し長めだと谷宜樹は思います。
3級は学科が45分、実技が60分とそれほど長くはありませんが、2級になると学科60分、実技は120分になります。
1級になるとさらに長くなり、学科では90分、実技では180分、さらにペーパーテストによる実技検定が60分です。
高度な実力が試されるのはもちろん、集中力が必要になるかもしれません。


■どんなことが出題される?試験要項をチェックしよう

ウェブデザイン技能検定の公式サイトにより、級別の試験要項が発表されます。
出題内容も載っているので、確認しておきましょう。
谷宜樹が3級の要項を見てみましたが、インターネットの概要から基本知識、作業時の安全や環境についても出題されるようです。
果たして独学でどこまで勉強できるか・・・。
できれば、ウェブデザイン技能検定用のテキストを購入した方が良いと思います。


WEBデザインを仕事にするのに、資格や検定を必ず取らなければならないということはありません。
しかし、クライアントから信頼されるには、国家資格である「ウェブデザイン技能検定」は必須だと谷宜樹は思います。

有料サービスが無料になった今こそ!「Chot.design」で勉強しよう

2022年07月09日 | 基礎知識
WEBデザインは、専門の学校に通って勉強するほか、テキストなどを使って家で学ぶこともできます。
また、とにかく実践あるのみで独学をしている人もいるでしょう。
しかし、専門家の解説なくして本当の技術を身に付けることはできないと谷宜樹は思います。
学校に通うにしろ、家で勉強するにしろ、WEBデザインの専門的な知識を学ぶにはツールを使った操作の練習だけでは不十分です。
もし家で勉強するなら、学習サイトを利用するのも良いでしょう。
今回は、谷宜樹が無料で使えるWEBデザインの学習サイトを紹介します。


■有料サービスが無料に!?今ならお得に勉強できる

WEBデザインの学習サイト「Chot.design(ちょっとデザイン)」は、これまで有料会員サービスでした。
このサイトで勉強するには有料の会員登録が必要であり、ログインしないとカリキュラムを受けることができなかったのです。
ところが現在は、この学習サイトのカリキュラムが無料で公開されるようになりました。
これは、「Chot.design」の提供をしていた会社から、別のオンラインプログラミングスクールを運営する会社へ事業譲渡されたことに伴うものです。
ちなみに、無料化される直前に有料会員となったユーザーには返金対応もあります。
このサイトに登録するか迷っていた人には、チャンスかもしれませんね。


■「Chot.design」では何ができる?基本的な知識も

学習サイト「Chot.design」は、WEBデザインの考え方からIllustrator・Photoshopの基本操作、HTML・CSSの知識まで、あらゆる分野の勉強ができます。
1つずつ順番に学ぶほか、公開されているカリキュラムの中から自分が必要なものを選んで勉強することも可能です。
前回、谷宜樹が紹介したおすすめ無料ツール「Adobe XD」や「STUDIO」について勉強するカリキュラムも用意されています。
これを使えばすぐにWEBデザインが始められるでしょう。
ツールの使い方や制作のテクニックも学べるので、かなりお得なサービスだと思います。

■使わない手はない!プロの技術が学べる

「Chot.design」のカリキュラム内容は、実際にWEBデザイン業界で活躍しているクリエイターによって作成、監修されています。
学校やセミナーに通わなくてもプロのレッスンを受けられるなんて、なかなか他にはないサービスでしょう。
プロデザイナーの1人である谷宜樹も、これまで有料だったことに納得できます。
今後もずっと無料で公開され続けるとは限らないので、すぐにでも始めるべきでしょう。


専門的な知識がなくてもWEBページは製作できますが、本格的にデザインの勉強をしたければ独学では難しいと思います。
今回紹介した「Chot.design」で、他の初心者に差をつけましょう。

「Illustrator」で何ができるの?Photoshopとの違いは?

2022年05月29日 | 基礎知識

前回はプロのWEBデザイナーも良く使っている画像編集ソフト「Photoshop」について紹介しました。
WEBデザインを作る時に便利なツールは、他にも様々なものがあります。
Photoshopと同じくらいメジャーなものとして、「Illustrator(イラストレーター)」が挙げられるでしょう。
今回は谷宜樹が、「Illustrator」がどんなツールなのか解説します。


■「Illustrator」って?

Illustratorは、ロゴや画像、アイコンなどを作るのに使われるツールです。
ポスターなどの印刷物をデザインする時に利用されることも多いでしょう。
これに対し、主に写真などの画像を編集するために使われるのがPhotoshopです。
一からデザインを作り出すのがIllustrator、用意した写真や画像を元にデザインを加えていくのがPhotoshopと覚えてくださいね。


■2つのツールを使いこなす方法も

IllustratorとPhotoshop、両方を使ってデザインすることも可能です。
谷宜樹も、まずPhotoshopで写真のデータを補正し、Illustratorでイラストを加えたりレイアウトしたりということがあります。
それぞれ得意とするものが違うので、両方使えばより良いものが作れるでしょう。
どちらか一方だけを使っていると、「こんな機能があったら・・・」と思うことも。
そんな時には、別のツールが使えないか試してみると良いですね。


■Illustratorはどうやって使うの?

Illustratorを提供している「Adobe」という会社は、画像編集ソフトなど様々なツール、アプリケーションを開発しています。
PhotoshopもAdobe社が提供しているツールの1つです。
Adobe社のツールは、サブスクリプション形式で利用することができます。
それぞれのツールを単体で使うプラン、Illustratorを使うためのプラン、全てのツールが使えるプランなどがあります。
どんなプランが自分に合っているかは、Adobe社公式サイトを見て判断してくださいね。
IllustratorやPhotoshopの他にも、20以上のツールが提供されています。
気になる人はチェックしてみてくださいね。


■Illustratorで作れるもの

Illustratorは多くの機能がありますが、基本的に次のようなものを作成できます。

・図形
円、四角形、星型など、様々な図形をツールバーから選択して作れます。
数値を入力するなど、細かい設定をすれば変形も可能です。

・ロゴ
文字を指定して、装飾やイラストの追加ができます。
テンプレートに頼らない自由なデザインをしたい人におすすめです。

・イラスト
ペンツールを使えば、自由に絵を描くことができます。
また、図形を組み合わせたアートにしても良いでしょう。
マウスでも描きやすいので、谷宜樹も手書きイラストを加えたい時に使います。


今回は、Illustratorについて紹介しました。
WEBデザインにも便利なツールですが、デジタル画を描いてみたい人にもおすすめです。
テンプレートに使いたいロゴやアイコンがなかったら、Illustratorで作ってみても良いですね。


これさえあればOK!WEBデザインには「Photoshop」を使おう

2022年05月26日 | 基礎知識

WEBデザインに使うソフトは、様々なものが登場しています。
しかし谷宜樹は、プロでもアマチュアでもとりあえず「Photoshop(フォトショップ)」から始めてみるべきだと考えます。
今回は、WEBデザイナーも使っている代表的なデザインソフトPhotoshopについて解説していきましょう。


■Photoshopでできることは?

Photoshopは、写真の修正や補正、合成や切り抜きもできる画像編集ソフトです。
制作のプロであるクリエイターやデザイナーから、趣味で写真を撮る人まで多くの人に愛されています。
このソフトは、人物の肌をキレイに見せる、余計な被写体を削除する、または別の写真と合成させるということも可能です。
さらに、被写体の色を変える、写真全体の色味やテクスチャを変えることもできます。
そのほか、写真を使わずにCG(コンピューターグラフィック)の作成もできてしまうので、これ1つあればもう何も必要ないかもしれません。


■WEBデザインで使える!プレゼンに活かせる機能も

Photoshopでは、WEBデザインに使う画像やボタンも作成できます。
サイト作成ツールなどにはテンプレートが用意されていますが、デザインの幅が決まってしまいますよね。
Photoshopでオリジナルのパーツを作成すれば、より自由にデザインできるでしょう。
スライドショー機能もあるので、作ったデザインを確認したり、クライアントに説明したりするのにも便利です。


■どうやって利用するの?使用料が必要

Photoshopはサブスクリプション形式のソフトです。
月間契約、年間契約から選び、使用料を支払って購入します。
試しに使ってみたいという人は、月額料金の契約にするのが谷宜樹のおすすめです。
他にも画像編集ソフトやアプリがあるので、合わなければ解約しましょう。


■iPadでも利用可能!どこでも仕事ができる

フリーランスでWEBデザインをする人は、タブレットを利用するのもおすすめです。
PhotoshopはiPad版も提供されているので、オフィス以外でも仕事をしたい人はぜひ利用してみましょう。
機能面についても、パソコン版とiPad版で違いはほとんどありません。
(ショートカットキーなどの違いはあり)
指やApple Pencilを使用すれば、パソコンよりも自由に描画できるかもしれません。
WEBデザインに使う画像を1から作成したい人にも便利ですね。


WEBデザイナーだけでなく、ホームページ制作やサイト運営など、ITに関わる多くの人がPhotoshopを利用しています。
どのソフトを使おうか迷っている人は、ぜひ機能性の高いPhotoshopを試してみてくださいね。


「UIデザイン」「UXデザイン」って何?より専門性の高い働き方も

2022年05月23日 | 基礎知識

WEBデザイナーを目指す人は、「UIデザイン」や「UXデザイン」についても知っておくべきだと谷宜樹は思います。
WEBデザイナーと業務内容が同じになることもありますが、UIデザイナー・UXデザイナーにしかできない仕事もあるでしょう。
人によってはWEBデザインよりも、UI・UXデザインの方が向いている場合もあります。
今回は、UIデザイン、UXデザインについて学び、自分の適性と照らし合わせてみましょう。


■「UI」とは?

パソコンやスマホなどの機器と、それを使うユーザーの関係からデザインを考えていくことを「User Interface」といいます。
これを略したのが、「UI」です。
見やすく分かりやすいサイトにしていくのがWEBデザインであるならば、UIはさらにユーザーの操作性を重視するものです。
例えば、画像やボタンなどがUIデザインの代表的なものとして知られています。
画像が文章の意味を分かりやすくし、ボタンがユーザーの行動(商品注文、詳細ページへの移動など)を簡単にしているでしょう。


■UIデザイナーの仕事とは?

WEBデザインと同じく、クライアントとの打ち合わせから仕事が始まります。
アプリやWEBサイトがユーザーにとって使いやすいものになるようにデザインするのが基本ですが、クライアントの要望とのすり合わせも行う必要があります。


■「UX」とは?

WEBサイトによってユーザーが得ることができる体験を「User Experience」、略して「UX」といいます。
サイトから商品を購入する、観光情報サイトから地域の特産品について知るというのは、ユーザーが得た「体験」と言えるでしょう。
UXデザインとは、ユーザーがサイトからの体験を得るためのWEBデザインを考えていくことです。


■UXデザイナーの仕事とは?

WEBデザイナーやUIデザイナーと大きく違う点はありませんが、UXの場合、デザイナーはアプリ・サイト作成に留まらず幅広い分野の仕事を受け持つこともあるでしょう。
例えば、ユーザーが求める体験を知るために、マーケティングリサーチやインタビューなどをするのもUXデザイナーが担当します。
単にユーザーが使いやすい、見やすいサイトを作るWEBデザイン・UIデザインとは違い、ビジネス戦略をデザインに落とし込んでいくのがUXの仕事です。


■UXデザイナーは格上?兼任する人も

WEBデザイナー、UIデザイナー、UXデザイナーはそれぞれ別の求人が出されていることもあれば、まとめてWEBデザイナーとして募集しているところもあります。
また、就職してから兼任することになるかもしれません。
ちなみに、UXデザイナーはマーケティングに関する知識も求められるため、WEBデザイナーやUIデザイナーよりも格上だと考える人も多いでしょう。


谷宜樹は、WEBデザインを勉強していくうちに得意な分野・苦手な分野が分かってくると思います。
大学の経済学部などでマーケティングを学んでいた人は、UXに挑戦してみてはいかがでしょうか。