裸の王様

日常をダラッと垂れ流しております。
時折、マニアックな妄想も垂れ流していますのでご注意下さい。

イタリア旅行6日目 ポンペイ観光 ポンペイ野良犬紀行の巻

2008年02月10日 15時30分04秒 | イタリア
バスでポンペイの遺跡へ到着です。
ヴェッスヴィオ火山の噴火で一夜にして滅んだとされる都市遺跡です。
そもそもヴェッスヴィオ火山は活火山(今は休火山?)で、西暦79年に起こした大噴火により、ポンペイの街に毒ガスが蔓延、それによって住人が全滅したところへ火山灰が降り注ぎ、街はそのままの形で沈んでいったのだそうです。
パン屋のパンが山積みであったことから、当時のお昼用のパンと見られるため、爆発は午前中に起こったものと推測されているそうです。

当時のお墓(納骨堂)あと。
現在の方式と大差がないそうです。

何とか様式の柱の上部に必ずデザインされるという葉。


そんなポンペイの遺跡は、野良犬だらけです。
でもご安心。
みんな人になれているし、大人しい。
それに、全部ちゃんと予防注射や虚勢・避妊手術をしているそうです。
生きているものをむやみに殺さず、そこに住まうものとして、生きていく権利を尊重する。
それがナポリの考え方だそうです。
大変そうだけど日本も見習いたい。



遺跡入り口の広場とローカルガイドのマオリッチョさん。
彼はナポリ一帯のガイドのボスの息子だとかで、金持ちのボンボンなんだってさ。



遺跡の演劇場、アリーナですかな。


街の道路。
石畳で舗装されていて、ちゃんと横断歩道もあるんですよ。
すごいねぇ、今の仕組みとぜんぜん変わらないの。

街の水道跡と水のみ場。
柱の上部を水道が下方に向って流れ、水のみ場には彫刻が施されていて、各街角の全ての水のみ場に違うものが施されているのだそうです。
で、当時の人はコレを待ち合わせにしたのだとか。
「今日は牛の水のみ場で待ち合わせね~」みたいな。

曇っていた空から日が差してきました。

遺跡の路地

当時の娼館跡の壁画。
ポンペイは当時の港町ですから、外国からの船も沢山入ってきたんです。
言葉が通じないので、船員達は絵を指差して「今日はコレで」と女を買ったわけですね。


当時のパン屋さん跡。
石臼と竈、竈は今と変わらない形ですね。
当時はまだイーストがありませんから、発行させたパンではなく小麦を練って焼いただけのものだったそうです。

遺跡と空。

演劇場跡。
当時はここでお笑いなんかを連日披露していたそうです。
入り口の門をくぐると生き物の神様の小さなブロンズ像があり、そこが排水溝へと繋がる当時の排水システムを覗うことができます。
全体に緩やかな斜面を形成していて、雨が降ると下に流れて自然に排水溝に流れ込むように出来てるんですよ。
たいしたもんだね。

演劇場のモザイクタイル。
教科書などでも見かけることのある右のモザイクタイルはコピーで、本物は博物館に収蔵されているそうです。

当時の公共浴場跡

ロッカー跡、一つ一つの彫刻が異なるデザインになっており自分の脱いだ衣服がどこに置かれているかを覚えていられるようにしていたのだとか。

サウナの水盤。サウナで熱くなると、この水盤で水を浴びたんだそうで、淵に彫られたアルファベットはこの水盤を寄付した政治家の名前だそうです。
当時の民衆はこの名前を見て「寄付する偉い政治家」として認識したのだとか。
もうその当時選挙だとか議会制度を持っていたローマ帝国って凄いよね。

ポンペイわんわん劇場。

みんな大人しいんですよ、大きいけど。


当時の魚市場跡、この芝生になっているところ、当時は生簀になっていて、あれ頂戴とイキのいい魚をその場で購入していたんだそうな。
鮮度を保つ上でも先進的だね。

魚市場にあった当時の人の遺体跡を石膏で固めたもの。(骨も入ってます)
ガスで呼吸困難になり亡くなった為、皆苦しそうな表情をしていたそうです。
亡くなった遺体の上に深々と降り積もった火山灰の中で、骨以外が腐ってなくなり、灰の中に空洞として残ったものに石膏を流し込んでみたらコレが出てきたのだそうです。

広場とヴェッスヴィオ火山。
背後にそびえたって雲を纏っているのがヴェッスヴィオ火山。
フニクリフニクラの中に出てくる火の山はコレだそうです。
「行こう行こう火の山へ~♪」のね

遺跡にあったアーモンドの木。
最初は梅か何かかと思いましたが、アーモンドの花だそうです。
遠目で見ると桜に似ていて可愛いですね。

ポンペイを後にして、今宵はナポリ市内で泊まります。
今夜のホテルは、HOLIDAY INN NAPLES(ホリデイ・イン・ナポリ)303号室。
オーブいましたが気にすんな。

ホリデイ・インらしいつくりです。ベッドは広かったですが、お風呂は排水が悪くて湯船に浸からずにシャワーだけで済ませました。
小腹がすいたので、お昼の残りのオレンジを食べることに。
半分くらい赤くなっていて甘くて美味しい。

夕食はホテルでトマトソースのパスタ(S字型に捩れてるの)とカジキのソテー(焼きすぎ)にデザートは丸ごとフルーツ盛。(オレンジは旨かった)


明日はいよいよ青の洞窟カプリ島です。


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