BE2 / ベルギー通信2

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Kortrijk 1302 Goedendag/ コルトレイクの記念日

2006-07-11 19:27:07 | 2006BE通信

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この垂れ幕が街のあちこちにかかっています。今日は7月11日。Kortrijkの街にとって重要な記念の日です。1302年のこの日、大きな戦いがこの辺りでありました。当時この地域が栄えているのに目をつけたフランスが、騎士団による軍隊でこの地を攻めました。それに対して軍隊を持たなかったこの地の人達は、独自に粗末ながらも武装して、攻め込んでくる強硬なフランス軍と勇敢に戦って打ち負かしてしまったのです。

その象徴がGolden Spur(金色の拍車:乗馬靴の踵につける金具)。Y字型のこれを旗のモチーフとしてとして、フランダース地方の旗と一緒にコルトレイク旧市庁舎の前で黄色い旗がはためいています。

国王に仕えるプロの戦闘集団を向こうに回して、見事、撃滅したことから、この地の人達はこれをたいそう誇りにして、この日と記念日とし、Kortrijkは公休です。今年はこれを祝う新しい博物館もオープンして、賑わいを見せています。記念碑はこの写真のように金色に輝いて、街の一角に立っています。

さて、実はこのお話には地元の人もあまり知らない後日譚があります。撃滅したはいいけれど、その後怒り狂ったフランス軍が、体勢を立て直してまた攻め入ってきて、今度は街を殲滅してしまったと言うのです。この話は友人宅で聞いたもので、私が天ぷらの腕をふるったあと、皆でテーブルを囲んでいるときに小学生の娘さんの学校の話になり、日本の学校同様、地元の地理、歴史を彼女も学校で習っているので、その教材を見せてくれました。その中にコルトレークの、この重要な歴史のひとコマがしっかり入っていて、それをお父さんが読んでくれたものですが、話が終わった後に、実はねと、この後日譚を教えてくれたのです。ふふん、なるほど。

自分が住んでいる地域の歴史も知らないのに、益々フランダースに深入りしていきます。

 

という間に、帰る週がやってきてしまった@b-Stream

追伸:
街の広場ではコンサートが行われて、11時過ぎまでやってました。そのあとフィナーレの花火が近くの川で上がって、空を焦がしました。


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