白琥・白龍

捜猫記~八ヶ岳 海ノ口自然郷で猫を捜した1ヶ月~からはじまるブログ、
猫と絵と、そのほかと。

6.2度目の目撃 彼はたしかに、別荘地の「どこか」に…

2011年09月30日 | 捜猫記
翌24日、朝8時半の高速バスに乗り、お昼に本栖湖につきました。
青少年スポーツセンターから本栖湖を見下ろすバス停まで
先生とYさんが車でむかえに来てくださいました。

娘はひとりへこたれているか、しおれているかな?と心配していましたが
高校生のクラブの女子のお部屋に入れていただいて
しっかり「後輩」していて、
まじめな顔をして、淡々と練習していました。

スポーツセンターのグラウンドがぐうっと広がるその向こうに道路が通っていて
その道路のむこうに、涼やかに豊かな水をたたえた大きな本栖湖がひろがっています。


中学生から大学生まで、若い子たちがたくさん来ていて
広い芝生のフィールドや体育館で朝から夕方までトレーニングをしていました。
東京の暑さがうそのように涼しく、
いろいろな意味で気持ちのよい、とても良い場所でした。

午後は、練習をみたり、ほかの団体の様子をみたり
すぐ目のまえの湖の湖畔にいってみたりして過ごしました。


その日(8月24日)の夕方、そとはすごい夕立でした。
八ヶ岳もこんな雨かな…

そのとき、またIKさんからお電話がありました!

ドキドキしながら電話に出ると、

「さっき、またびゃっこちゃん、来ましたよ!
 もう間違いないです!」とIKさん!
「びゃっこちゃん、びゃっこちゃん!って呼んだけど、
 上の家のほうに行っちゃいました!
 
 でも二日続けて来たから、餌付けしてみますよ!

 うまくつかまればいいですね。
 そしたらうちの猫のケージもリードもあるからだいじょうぶですよ」
と、どこまでもご親切なのでした(T_T)

IKさんのおうちの猫ちゃんが、電話の向こうでにゃーん、にゃーんって鳴いていました。



二日間、同じおうちに行ったのなら、たしかにまた来るかもしれません。


山の家に滞在中のYKちゃんが両親のところまで来てくれ、
猫缶や、ハクちゃんの匂いのする猫の保定の網などを
IKさんのおうちに持っていってくれました。
そのYKちゃんからメール。
「IKさんは、東京でお隣から殺処分に出されてしまった「てっちゃん」という犬を探しにいって連れ帰って、
 山のおうちで、てっちゃんは、昨年亡くなるまで幸せに一緒に暮らしてたの。
 すごく心やさしい方だから、白虎はまた、IKさんちに現れるかもしれないね。
 IKさんちでご飯を食べてくれたら、一前進。
 IKさんはずっと住んでらっしゃるから、焦らずに行こう」


父がびゃこたんを呼びながら歩いていたら、
むこうからIKさんがやっぱり「びゃっこちゃーん、びゃっこちゃーん」と呼びながら歩いていらした  と母が笑っていました。 

父も、やさしいひとなので、散歩しながらずいぶん探してくれたようでした。

YKちゃんも「道で探索中のパパにお会いしたよ」って言っていました。

その両親も、あと二日で帰京です。
うちの山荘もいよいよ無人になってしまいます。

おとなりの猫のプロ(?)、バレリーナのYちゃんも
「住んでいる人が餌付けしてくれるなら、
寒くなるまでにきっと、びゃこたん、帰ってくるよ」と言ってくれました。

希望と不安。
びゃこたんは、間違いなく別荘地のなかのどこかにいるのです。



わたしはその夕方、手帳をみて、考え込んでいました。






コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 5.最初の目撃(8月23日) | トップ | 7.子離れ(親離れ)につい... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿