三十路女子的物欲生活

自分のために購入したモノとその感想をつづるブログ。
買物はライフワークです。

「明日の服」に迷うあなたへ 大草直子・著

2014-11-08 12:22:19 | 




「明日の服」に迷うあなたへ
大草直子・著
産業編集センター
1,620円(8%税込)



久しぶりに出た大草さんの本、楽しみにして発売日にゲットしました。
(その割りにレビューが遅くなったのは、
スマホゲームにハマっていてなかなか読み終わらなかったから・・・)


この本は、大草さんが約2年をかけて構想を練り、
じっくり作ってきた大切な本だそう。

まさに「いま」の大草さんの考え方が、
美しい外国人モデルの写真とともにつづられています。

モデルをあえて外国人にしたのは、
いい意味で親近感のある日本人にしないことで
「自分に当てはめてみるとどうか?」
を自分で考えやすくするためだとのこと。

その考え方が全編を通して貫かれているので、
これを読んだからといってすぐにおしゃれになれるものではなさそうです。


そう、つまり、いろいろとページを割いて
いろんな角度から彼女のおしゃれに対する考え方を書いてるけど、
結局、要するに、

おしゃれは人によりさまざまで、
今の日本の女性ファッション誌がこぞって当たり前のように毎月取り上げている
“万人に共通する虎の巻的な「これさえやってれば大丈夫」みたいなもの”は
存在しないから、
自分で自分のおしゃれについて考えて答えを見つけなさい、

ということでした。


う~ん、それってもっともなんだけど、
それで考えてもわからないから
私たちはこういう指南本に頼っているんだけどな・・・

ところどころに「大草さんへ質問コーナー」があるんだけど
その答えの半分が「それは人によります」という回答なので
これってわざわざQ&Aする必要あったか?と思ってしまった。


大草さんはそのスタイリングも考え方もすごく好きだし、
いつもブログチェックしたり著書を読んだりしてるけど
今回の本はなんだか
ズバッと答えを教えてくれるかと思ったのにはぐらかされた感が否めない。

本の構成の仕方が、パラパラと散文的で
たまに思いついてぱっと開いたページを読む、みたいな
詩集を読むように使うんだったらいいのかもしれないけど、
体系的に理論をじっくり学びたいと思う気持ちで読むと
「これについてどこに書いてたっけ?」と後から探す時に
とても探しづらい。

そう、教科書的ではなく詩集的。

私はアタマが結構理系なので
教科書的な本のほうが好きなんだよなぁ。。

そういう意味だと、昨年のエディター三尋木奈保さんの本は
とても教科書的でわかりやすく、ためになる本だったな。


この本は、「明日の服に悩んでて、答えをすぐにほしい人」には向かず
大草さんファンか
ある程度自分で考えておしゃれをしようと思っている(思い始めた)オトナの人向けかな。

私も早く素直にこの本を楽しいと思えるくらい
おしゃれレベルを上げたいわ・・・
きっと、ゲームと同じで
コツコツ続けて地道にレベル上げをしていくしかないんだろうな。ハハ・・・