バスターミナルなブログ

全国のバスターミナルやバス旅の紹介(※ブログ内のデータは原則として撮影時のものです)

e-LineR 横浜浜松線 その2

2010年07月23日 | バス旅(乗車記)
18時20分に足柄SAに到着しました。イーライナーは高速路線バス定位置でお馴染みの離れ小島へ。



前方にはJR東海バスの名古屋駅行き「スーパーライナー19号」、富士急行の羽田空港発富士宮駅行きが停車していました。何気に足柄SA高速バス祭り!!



更に、しずてつジャストラインの静岡駅前行き「駿府ライナー」



続いて、JR東海バスの東静岡駅行き「渋谷・新宿ライナー静岡号」も現れて足柄SA高速バス大祭りに発展しました。静岡県でお馴染みの各バス会社と遠鉄バスが並ぶと、改めて遠鉄バスも都市間高速バスに参入したんだという実感が湧いて嬉しくなってしまいます。



車内に戻ると運転手さんが、乗客に運行開始キャンペーンの「あぶら取り紙」を配っていました。驚いたのが、ドア横のチラシ置き場には横浜観光案内の他に横浜YCAT~羽田空港間リムジンバス時刻表も置いてある事。イーライナー横浜浜松線を利用する乗客から想定される最大限の可能性のために、他社の時刻表を置く些細なサービスにかゆい所に手が届くような力を感じました。

10分間の休憩が済むと、運転手さんは乗客の人数を確認し、18時30分に発車しました。



お腹が空いたので夕食タイム。イーライナー最初の都市「横浜」に敬意を表して崎陽軒の「シウマイ弁当」です。バスに乗車する前に購入して置いたものです。足柄SAの休憩が売店から離れているので、先にお弁当を買っておいて正解でした。



シウマイを食していると、前方にコンクリートのアプローチが見えてきました。ただ今建設中の第二東海自動車道です。完成したら、高速バスで経由をこちらに移す便も出る事でる事でしょう。早く完成しないかな♪



19時08分、由比の海岸が見えて来ました。ギリギリ日没に間に合って良かったです。



空はまだ夕焼け。海に反射して薄紅色の世界が広がっていました。車内の乗客からも「キレイだね」という声が聞こえてきます。東名高速を下る便は進行方向左側が当たりですね。



バスは走行を続け、19時29分に日本坂トンネルに入ります。2555mと、東名高速で最も長いトンネルですが、現在は全国にもっと長いトンネルがたくさんあるのでの、それほど長いという印象はなく、気が付いたら抜けてしまいました。

さて、2回目の休憩地である牧之原SAが近くなってきました。休憩が2回もあるのはトイレが設置されていないからでしょうか。前にも書きましたが、トイレがない理由は、車両が元貸切観光車だからです。今回、イーライナー運行開始に伴い3台の車両が用意されましたが、2台が今乗車している元貸切観光車(ホワイト塗装)、1台が元空港リムジンのイーウィング(銀色塗装)だそうです。数多く乗る人は、どの塗装が来るか楽しめるかもしれません。



元貸切観光車で良かった事も。前面に書かれた「ECS」の文字。ECSとは三菱ふそうの電子制御エアサスペンションの名称です。ECSは走行状況に応じ、加速度センサー等でサスの減衰力を電子制御するので乗り心地の向上が期待出来ます。私個人の感想ですが、車体の挙動が緩やかになるのと、ふわっと作られたような乗り心地を感じます。現行のエアロエースを新車で購入すると、路線車タイプではECSはオプションに扱いになるので恐らくつかないでしょう。この辺りは貸切観光車の転用で良かった部分(個人的に)でしょうか。



19時48分に牧之原SA到着。隣に名古屋行きの富士急が見えました。なんじゃこれは???調べてみると富士吉田駅・河口湖駅・富士急ハイランドからやってきた「リゾートエクスプレス」である事がわかりました。冬は運行されない春~秋のみの路線です。



夕食が横浜代表だったので、デザートは浜松代表にしました。うなぎパイミニとコーヒーです。定番の味という感じでホッとさせられます♪

20時00分に牧之原SAを発車。運転手さんからの案内によると25分延で走行しているとの事。この位の遅れなら帰りの新幹線には支障ないので安心しました。



20時21分に磐田インターを降ります。音声合成から磐田インター駐車場に到着する旨と、車を運転する人は飲酒運転とならないように注意するよう流れました。自家用車駐車場型のバスターミナルは最近よく見かけますが、飲酒運転防止にまで配慮した放送は初めて聞きました。この原稿を最初に考えた人は、現場の事がよくわかっていると思わず感心してしまいます。



磐田インター駐車場は待合所もある立派なバスターミナル。残念ながらこの便では降車はなく、再び磐田インターから東名高速へ戻りました。乗客から「降りる人がいなければ通過すればいいのに」という声も聞こえてきましたが、律儀にやっているようです。



浜松インターで東名高速を降り、浜松インター駐車場、篠ヶ瀬、子安、相生と停留所を通過して、まもなく終点の浜松駅です。



そして定刻より17分遅れた20時52分に浜松駅バスターミナル11番のりばに到着しました。この日は遅れもありましたが、山下公園前から乗車して4時間32分、昼行便では久々に長い路線に乗ったな~という満足感がありました。

イーライナーの第1弾は横浜浜松線でした。新幹線と比べて所要時間はかかりますが、運賃は新幹線の約半額です。安さを武器に利用者のニ-ズに応えて乗客が定着するといいですね。遠鉄バスの都市間高速バス「e-LineR」が発展してゆくのを願ってやみません。

<取材2010年7月>
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2 コメント

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Unknown (ヘッポコ出戻りモデラー)
2010-07-28 08:38:40
程バイの渋滞はどうしようもないですね。横浜新道で最近高速バスが見る機会が増えたのはこれらなんですね。
新富士行きの京成バスも見かけましたが、抜いたらまたバス!見たいな感じがします。3台位抜いた挙げ句その先に居た極めつけは「60km/h制限車」の方向幕を出した相鉄路線バスです(^^)
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Unknown (バスターミナルなブログ管理人)
2010-07-30 14:23:22
>ヘッポコ出戻りモデラーさま
特にこの日は土曜日だったので覚悟していました。飯田~横浜間のバスは中央道-環8-第三京浜なんて経路をたどっているのをみかけますし、保土ヶ谷バイパスを避けようという意図を感じます。

都市間バスにリムジンバス、そして相鉄バスと、保土ヶ谷バイパスは何気に面白い道路ですね。その相鉄バス路線バスも乗車してみたい路線だったりします。シートベルトがなくても認可されてるのは60制限を一般に宣言しているからだとか。
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