池袋~新潟線28便
万代シテイバスセンター18:00→池袋駅東口
↑ 万代シテイバスセンター3番ホーム 後ろに見えるのは2号車
夕暮れの万代シテイバスセンター3番ホーム、私の乗車する池袋駅東口行き28便は既にドアを開けて乗客を待っていました。担当は越後交通で1号車と2号車の2台運行です。運転手さんから乗車券の改札を受けて乗車、三菱ふそうのエアロエースでした。私の席は1号車5列目の5A、これから池袋駅までの長い旅が始まります。
私を入れて2名の乗客を乗せ、18時00分定時に万代シテイバスセンターを発車しました。
前方の画面では「高速バス 東京・池袋行き」の文字とともに「越後交通、西武バス、新潟交通」3社の文字が仲良く並んでいます。池袋~新潟線の運行開始は1985年、25年の伝統ある路線なのです。乗車している28便という名前からもわかるように本数も多く、1時間に1本運行で3社の主力路線です。
5分程で新潟駅前に到着。5名の乗車がありました。18時07分に発車。
萬代橋を渡ります。高い建物が夕陽に照らされて赤みを帯びていました。新潟の街よ、さらば…。
18時12分、古くからの繁華街「古町」では乗車はなし。乗車0とわかっていても念のためにドアを開閉していました。その後も乗車はなく、県庁東を過ぎると運転手さんからトイレの位置やリクライニングの方法、シートベルトの着用等などバスの説明が始まりました。越後川口と上里のSAで休憩を予定しているとの事です。
それにしてもエアロエースは乗り心地が良いですね。この池袋~新潟線は3社共に日産ディーゼルのシャーシに富士重工のボディ、かつスーパーハイデッカーの「スペースウィング」というのがセオリーだったのですが、近年は各社様々な車両を投入しています。私としてはせっかく乗車するので富士重工の「スペースウィング」が来ればいいなと思っていました。(只でさえ、このブログの旅行記は三菱ふそうの車が多いので…)
結果は残念ながら三菱ふそうの「エアロエース」(なのでハイデッカー)でしたが、正直ホッとした部分もあったりします。今日は朝からバス尽くしで、この便で高速バス3本目。しかも夏の高温で体もバテていました。5時間20分も乗車するので乗り心地の良さに定評のある三菱ふそうのバスなら、むしろ大当たりです。実際、「スペースウィング」に乗車出来なかった無念さを払ってくれる位、心地良い乗り心地でした。
18時32分、新潟西インターから北陸自動車道に入りました。直後の鳥原バスストップ(以下BS)で1名の乗車です。
ちょっと一息。万代シテイで購入したロールケーキを食べながら外の景色を眺めます。
8月下旬、この時間になると太陽は地平線の下へ。進行右側は新潟平野にうっすら夕焼けが名残惜しそうに消えかかっています。進行左側は闇が覆い始めていました。もう終点の池袋駅までは夜の景色しか見られません…。
18時47分、巻潟東BSに到着。普通はBSの待合所の横に停車しますが、2台運行だと前に出すのでちょっと変な感じ。1名が乗りこもうとしましたが、2号車だったらしく慌てて後ろへ移動しました。2台以上の運行だと乗車券をよく確認しないと大変です。
18時55分、新幹線の燕三条駅が比較的近い三条燕BSに到着。鉄道の駅名と比べて「燕」と「三条」の順番が逆なのが面白い。乗車は0でした。
19時01分、栄PA内にある栄BSで1名乗車。ドアが開くと鈴虫の合唱♪すぐそこに秋は来ているようです。
19時15分、長岡北BSで2名乗車。お父さんを見送りの家族がBSにいました。高速バスのBSでお見送りの光景は珍しいなと思いましたが、長い歴史を持つこの路線ではよくある事なのかもしれません。きっと休日を新潟の実家で過ごしたのでしょう。
関越自動車道に入り19時30分、小千谷BSに到着。ここでは7名の大量乗車がありました。
19時35分、越後川口SAで15分間の休憩。私の乗車した1号車が右側に停車しています。ところで万代シテイバスセンターから気になっていたのですが、1号車は三菱ふそうのエンブレムが正面に付いているのですが、2号車には付いていません。ひょっとして2号車は日産ディーゼルのスペースアローAかしら?休憩中に銘板を見ると2号車は21年7月製で三菱ふそうの社名入り、タイヤホイールにも三菱ふそうのスリーダイヤが入っていて判別不可能(涙) 後に自宅に帰ってから調べるとスペースアローAで間違いないとわかりました。ハンドルに書かれている社名を見ればわかるそうなのですが、バスファン泣かせの車両です。
と、いう訳で1号車は三菱ふそう・エアロエース、2号車は日産ディーゼル・スペースアローA。物は一緒で名前が違う面白い組み合わせになりました。
いつもありがとうございます。おかげさまで3ヵ月かかった新潟編も無事に終える事ができました。
偶然でしょうが、新潟交通がエアロエース、西武がスペースアローA…間に入った越後交通が両方というのはまったくもって面白い現象ですね♪
また、燕と三条の経緯もそのような伝説がありますか(笑)でも、こういうのって権力のある人の鶴の一声がないと決まらないものだったりして、そういう人間も必要だと思った次第です。