ノア１・27大阪観戦記(１)

＜第８試合＞ＧＨＣヘビー級選手権　＜王者＞森嶋猛vs＜挑戦者＞ＫＥＮＴＡ
2013年のノア最初のビッグマッチ、大阪府立体育会館(ボディーメーカーコロシアム)大会。
観客数の程は…とても満員といえるものでない。この現状を打破するために、頂点目指しぶつかり合う。多くの人の心に響くリングに！開かれた世界に！

入場門に姿を現したＫＥＮＴＡ。その傍らに…”ソウルメイト”柴田勝頼！
久々の「Ｔａｋｅ Ｏｖｅｒ」Ｔシャツを纏った柴田がロープを広げてＫＥＮＴＡを送り出した。ＫＥＮＴＡ恒例のＴシャツサイン投げ入れに観客群がる。
力皇ＧＨＣ管理委員が認定書を読み上げる。森嶋がベルトを預ける。

真っ向から打っていくＫＥＮＴＡ。すかさずに闘っていく。森嶋はバックドロップは反転されたが体当たりなどで押していく。怯まず蹴りを打ち込むＫＥＮＴＡ。森嶋は倒れず立っていたが、ＫＥＮＴＡは下から蹴り上げるように左ハイキック！これには森嶋が綺麗にダウンした。
場外で森嶋が反撃。マットを剥がしてボディスラム！リング上でもブレーンバスターのように抱え上げてボディスラムを２発、軽々と投げた。
ＫＥＮＴＡは裸絞めで締め上げてからロープに走って森嶋にキック。柴田の眼前での「ＰＫ」だっ！
場外でパワーボムを狙った森嶋。しかしＫＥＮＴＡは抱えられた勢いで森嶋を前に引き落とす。そしてコーナー最上段に上がったＫＥＮＴＡは、場外ダウンする森嶋にダイビング・フットスタンプ！！
リングに戻ったＫＥＮＴＡは腰を押さえる。痛めたのか！？それでも森嶋がリングに戻るとミサイルキックから串刺しドロップキック！躍動を続ける。
抱え上げてｇｏ２ｓｌｅｅｐ？しかし森嶋が踏ん張るように押し潰す。不完全ながらもラクダ固め。さらに腰へのボディプレス連発！
逆転を狙ってＧＡＭＥ ＯＶＥＲで絞めるＫＥＮＴＡ。森嶋は堪えてロープに逃れた。
スタンディングで森嶋の腕パンチに対して左右からフック気味の張り手を連打するＫＥＮＴＡ！
ｇｏ２ｓｌｅｅｐで２度、森嶋の顔を抉っていくＫＥＮＴＡ！しかし、カウント３が奪えない。
森嶋はバックドロップ！１度でだめならもう１発！ＫＥＮＴＡの体から力が抜けたように映った。
森嶋王座防衛か？というところ、
ＫＥＮＴＡが森嶋の左腕を巻き込んだ！再びのＧＡＭＥ ＯＶＥＲ！「今決めろ！」の期待に沸く。これ以上長くなるとＫＥＮＴＡもダメージを深める。このチャンスを！
森嶋の右手がマットをタップした。
ドントストップ王者・森嶋が陥落。遂にＫＥＮＴＡが頂点奪取！！

ＧＨＣヘビーのベルトはＫＥＮＴＡの手に。そして柴田がリングに上がってＫＥＮＴＡを肩車。ベルトを前に示すＫＥＮＴＡ。肩車が終わると勝利者インタビュー始まる。「柴田勝頼！」と紹介するＫＥＮＴＡ。引き揚げる柴田。
リングサイドに集まった人々、スタンド席で立ち上がった人々の「ＫＥＮＴＡコール」に「泣けてくる」とＫＥＮＴＡ。「この声援の意味は解っている。これからが大事。目を離さずについてきて欲しい」
「(森嶋は)いつもより力強かった。でもこういう結果が出たことは俺のほうが心が強かったということ」
「(柴田は)俺の節目には居て欲しかった。来てくれてよかった」
「10年前、初めて王者になった(ＧＨＣJrタッグ)のも大阪。また大阪が忘れられない場所になりました。次、大阪に来るときはもっと光を放てるように。ありがとう！」
コーナー四方に上ってベルトを誇示。リングサイドの観客と、スタンド席の観客を確認するように指を指した。”もう一度逢おう”という心の約束を交わしたに違いない！
森嶋vsＫＥＮＴＡの激闘。男達よ後に続け。
敗れども森嶋は強かった。だから、ドントストップを収めて欲しくない！
そして、ＫＥＮＴＡ政権がどんな世界を示してくれるのか。より過激に、より熱情的に！
緑のリングから目を離したくない。
新しき日々は、ここにある！