安田忠夫についての思い出

昨日２月４日、後楽園ホールで安田忠夫が引退しましたね…。(詳細はスポーツナビにて)

夜中にたまたまサムライＴＶを点けたら胸板傷だらけの安田がコメントしている姿があった。横顔にも傷があったのは、天龍が残した”餞別”なんだろう。
安田かあ…デビューして数年は別に思いいれも何も感じなかったんですが、いつからか、「体も大きいし、自然な馬力がありそうやな～」と思って密かな注目をしました。時期としては中西がＧ１を優勝した時期あたり。仮に安田が優勝しても納得できる。そんな夢を見ました。
でも現実は大阪ドームで小川直也に秒殺されるんだよなあ…でもあの試合が転機になったのかな？
翌年６月、大阪府立体育会館で新日本を観戦した時に安田は永田と一騎打ち。安田はこの年の３月にＰＲＩＤＥで佐竹に勝利。その底力が注目されていた。だからこそ、このvs永田は注目だった。この試合の映像を何年かぶりに見ました！
永田の逆十字をくるっと立ち上がって決めさせず、永田が馬乗りになっても体起こして逃れるなど、これまでの安田にはない自信を感じた。場外に永田を蹴りだして「どうしたおい！」と呼ぶ姿が観客の「永田コール」を煽った。それは安田の強さが漂ったからこそ！最後は永田の鬼気迫る立ち式アキレス腱固めに安田ギブ。わずか３分強の試合ながらも緊迫感は最高だった！
この年の大晦日、さいたまスーパーアリーナであのジェロム・レ・バンナを下した姿を見れた喜びはたまらない。あの場にいたプロレスファンならきっと誰もが快哉を叫んだはず！
私事ですが翌年、仕事の新年会の席で自分がプロレスファンだと明かしますと、「安田やったなあ！」と言葉をもらいました。それだけ世に伝わった大晦日の快勝劇だった。良い思い出を安田忠夫は残してくれたんだ！

まあ…大阪府立でのvs健介の時、１時間以上遅刻してきやがって、という怒りもありましたが、その場だけの怒りでしたわ。
尼崎でのvs天龍の試合後に「俺と組んでプロレス教えてやる」「あいつを更正させる」と言われた安田も見ましたよ。だから最後の相手が天龍というのは…よかったなあと思う。

借金、遅刻、ダブルブッキング、自殺未遂など色々問題のあった男。でも世の中が色んな人間で成り立っているならば、けっして否定できる人間ではないと思う…もっともどういう印象を残しているかで人それぞれ思いは違うでしょうが。
とにかくお疲れ様安田！