ぶるぐ協会ブログ

~ブルグミュラー研究のための~

出ましたぜ

2006年06月21日 | 活動日記
株式会社プリマ楽器が発行している、
「ピアノレスナーのための情報誌 NEWS88」。
今月の巻頭はブルグでいただきでございます。

ヤマハ銀座店とかに置いてるフリーペーパーでございます。
写真ちっちゃくて見えません。タイトルは「ブルグミュラー再考~生誕200周年を迎えて~」でございます。

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とある会話

2006年06月21日 | 「教則本」ワールド
PTNAの給湯室で、あるスタッフさんとプチ談話。

彼女はバイエルの66番が大好きだったそう。
すこし、妖艶な目つきで、
「あたし、あの曲、ある音をひとつ変えて弾くのがすきだったの」
と静かに熱く語る。

ピアノの先生の前では、「正しい」音を弾いていたが、
家に帰ると「絶対にこっちの方がいい!」という
自分のオリジナルなワントーンに替えた演奏をしてたそうだ。

す・て・き!

彼女のおうちでは「66番」がかなりの名曲としての扱いだったそうだ。
お父さんが、
「おい、66番、ひいてくれ」
すると彼女が
「はい、いつもの66番ね」
みたいな。

なんか、こういうの、いいよねぇ。

00002 広報飯田

18のオトナ一気弾き!

2006年06月12日 | 「18練習曲」
こんにちは。広報 飯田です。
夕べ、「18練習曲」の一気弾きをしました。感無量。
やっぱりブルグはすごいよ!気が利いてるよ!以下に、私の昨日の所感。

1. ないしょ話
やさしく小さく弾くの。一曲目から泣けと。そうですか、ブルグ。

2.真珠
ブルジョアなお嬢さんのために、多少チェルニーっぽく作ってみたのね、ブルグ。ちょっとつまんないわよ。でもコロコロやるとかわいいね。

3.家路につく牧童
「スティリアの女」を彷彿とさせる。。。「牧童」とかいってるけど、弾くときは、「ここはパリよ!パリのサロンよ!ムッシュー、マダム、みんな、おくつろぎあそばせ!おほほほほほ」と思ってひくとCメロがいい。

4.ジプシー
ppで始まりっていうのが、さ・す・が。

5.泉
これもppではじまりだ。やる~。よどみなくいくとグー。

6.陽気な少女
小さいころピアノの先生がタイトルを見て「ぴったりじゃん」とおっしゃり、それになぜか不快感を覚えた。あらためて弾くとあら、意外とかわいい曲だわね。まぁ、ppだらけなんだから。

7.子もり歌
どこまでいくの、pp。これを優しく「おねむりなさい」の音色で出せれば、私も女だわ。

8.アジタート
これは、ちゃんと弾けるようになりたい。pからffって。ねぇ。

9.朝の鐘
きたよ!この9番からブルグ、アクセルふんじゃうよ!16番までは、すっごいよ~。
嗚呼、朝の鐘。そうね。クロスして鳴らすのよ、朝の鐘。♭系の魅力を知ってるの、ブルグ。

10.すばやい動き
しぬほど速く、弾けるようになりたい。。。

11.セレナード
嗚呼・・・泣くしかありません。オルゴール、そう、あの人からもらったオルゴール、今でもまだ鳴ります。みたいな。

12.森での目ざめ
この音数で「森」と「目ざめ」ですから。難しいよ。

13. 大雷雨
興奮します。ひたすら興奮します。でも、うるさくなくね。

14. ゴンドラの船頭歌
きたよ。。。傑作だよ。。。なにも語るまい。。。

15. 空気の精
脱力で。ひたすら脱力で。「鳥」度高くね。でもタイトルは「空気の精」。こころにくい・・・

16. わかれ
ため息がでます・・・。楽譜をめくるたび。
ここでの「わかれ」は25練習曲の「左様なら」とは違うのです。また会えるのです。会えることを信じて、少し、おわかれなのです。すこし笑って。でも、あたたかく。かなしく。

17.マーチ
「貴婦人の乗馬」を若干、彷彿とさせる。気が利いてる音楽。

18.つむぎ歌
終曲にして、あっさり。なるほど。


以上、勝手なことばかり。
所感はおそらく日々かわります。。。

昨日の収穫!

2006年06月10日 | 活動日記
こんばんは~。
大変ご報告が遅くなりましたが、昨日大雨降りしきる中、ブレーンとともに国立音楽大学図書館に資料調査に行ってきました!
2人とも異常に集中したため、帰りの電車ではやや憔悴気味・・・(^^ゞ。情報量にやられたのかもしれません(苦笑)。

ではでは、その収穫物を一挙公開。


*まずは初お目見え楽譜から

・Giselle, valse brillante; souvenir de Ratisbonne, op. 67
これ、副題にご注目。「レーゲンスブルク土産」とあります!ジゼルとレーゲンスブルクの接点これ如何に?

・Valse brillante, op. 89-4
・Rondo militaire, op. 97-8
・La Fontaine aux perles(作品番号なし)
・Bouderie; rondo valse(作品リストになし)
3曲目は2ページのいとしい佳品のような気が。また4番目の曲はト長調でタイトル「不信感」。。譜面面だけではまだタイトルの謎が解けません・・・。


*次にブルグミュラー各国版
アメリカ、ドイツ、ベルギー、ウィーンなどなどありまして、
その中には、かつて分冊で売り出していたと思われる形跡があるもの(第15曲バラード以降が下巻)、Schottのちょっと変わった新譜と同内容の譜面、「La Styrienne」「La chevaleresque」の定冠詞がないの(←ブレーン発見!)、と細かくチェックすると面白そうなものばかり。いずれまた、ですね~。
日本の古い楽譜もありましたが、好楽社のは紛失中とのこと。残念っ。


*最後は記事関係
これはブレーン担当で、
当時のブルグミュラー評、訃報記事、各国の事典に記載されたブルグミュラーなど、コピーしたり手書きで写したりして集めてきました。ブレーン、本当にご苦労様でした!


以上簡単ではありますが、ご報告まで。
一部コピーしたものもありますので、今度皆さまにご披露いたします!!!


料理人にとっての市場=われらにとっての図書館
これからも素材集めに奔走しま~す。(^o^)/

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推奨!オトナの一気弾き!

2006年06月10日 | 「25練習曲」
夕方時間があったので、ピアノを弾きましたよ。
シューマン、シューベルト、チェルニー、サン=サーンス、バイエル、フロラン・シュミット、そしてやっぱり締めはそう、、、ブルグですよブルグぅ~

曲はもちろん25練習曲。オトナの一気弾き!お子たちはマネしちゃいけませんよ、23番あたりで腱鞘炎ですからね。

それで、今日気がついたこと。「小さな嘆き」はあれだね。Aメロ(!ブルグはこの言い方がいいのです!ね、会長)をいかにキレイいに歌えるかどうかですけど、右手の二分音符の響きが減衰していくのをきちんと感じ取る、といいみたい。ていうか、そこにかかってる。
それができれば Yuko Tomokiyo のようにうまく弾けるわけだ。

「心配」はアッッッサリとすっきり弾くのも楽しかったですよ。
「優美」をちょっといやらしく、なおかつコロコロ感を大事に弾くのも楽しい。
春畑セロリさんは「貴婦人の乗馬」を「リボンの騎士」のイメージとおっしゃっていたので、今日はそんなことも意識してみたです。でもなんだか、私が弾くと25番は田舎っぽくなっちゃった。。。
「せきれい」はPTNA J氏のアドヴァイスにより脱力で。だいぶ鳥度がアップしましたよ。

というわけで、オトナのみなさんはぜひ、「25練習曲」は一気弾きしましょう!あれは「25の組曲」といってもいい作品ですからね。続けて弾くことで発見がありますよ。

そして今日も私は、「さようなら」から「なぐさめ」の連結で興奮したのでございました。。。

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「純情 きらり」、ブルグはぁ~・・・?(涙)

2006年06月10日 | 「教則本」ワールド
NHKの朝の連続テレビ小説「純情 きらり」は今、昭和13年ヒロインが東京音楽学校の受験のため浪人中という設定です。

今朝の放送分で、音楽の道を断念した恋人がヒロインに「これをしっかり弾いて」と手渡した楽譜が、ハノンくんとチェルニーくん。両方とも多分ペータースでしたよ。結構時代考証ちゃんとしてるじゃん!と思った。そりゃそうね。制作の前段階で、わが協会メンバーである気道師さんとこにもちゃんと調査にきてたもんね。(うちの協会自体に来たわけではありません、あしからず・・・)

ところで、ハノンとチェルニーだけ、というのが寂しい。テレビの前で私は「ブルグはぁ~・・・」と泣いてしまった。が、くやしいことに、これがまた信憑性があります。戦前はブルグくん、おそらく一般的には流布してませんでしたから。

それにしてもこのドラマ、好きです。ヒロインが子犬のようで可愛い。私は「冬吾(トウゴ)」さんファンです。

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家事育児はどうも・・・

2006年06月10日 | 活動日記
ブレーンからの報告。

ブルグミュラー母は、家事育児が苦手だったらしい。
裏情報もゲット、だそうだ。


「ぶるぐ協会」は今、ブルグくんのプライベートに大接近中!
ブレーンが情報を激しく収集してくれている。あっぱれ。

情報の一部が、たとえゴシップであったとしても、
そんなゴシップが生まれてるということ自体が面白い。

「ぶるぐは趣味です!」
というのはO出版社の彼女が書き起こしてくれた言葉。
趣味というのは、妄想が入る隙間を許してくれているということ。

我々のアウトプット力も、ある部分で開けそうじゃないか。
みんなで楽しくまとめる作業が出来たらいいね~

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在り方。

2006年06月08日 | 気付いたこと
“ぶるぐ協会”は、言ってみれば…

“タモリ倶楽部”

のようなスタンスであってほしい。

ゆる~い感じがありつつも、その時その時は真剣で。

その“真剣”の捉え方も難しいのですが。

ゴールデンに進出せずにあくまでも深夜枠(“深夜”とは言っても“深い”深夜ではないところもポイントなのですが)で貫くからこそ味わえるもの。


やっぱり、私にとって“ぶるぐ協会”は

“タモリ倶楽部”的な要素を含んでいてほしい。

もっと適切な言葉があれば良いのですが…稚拙な表現にみなさまをがっかりさせてしまいましたね。

“続ける”ではなく、“続いている”ぶるぐ協会を心より願っています。


YT

嗚呼!永井さん!

2006年06月07日 | 日本ブルグ受容
画像小さくて恐縮ですが、これ、レコードです。永井進さんの。明治44年生まれ、東京音楽学校卒。演奏、解説、ともに恐ろしく素晴らしい。演奏は押しつけがましくなくおシャレ、解説は思いやりに溢れた優しい言葉で満ちています。復刻版のCDもありますが、レコードを発見でき、うれしい次第。状態も良好。LPの世界にひきこんでくれたPTNA・J氏、こころから、ありがとう。いつかLPネタで連載作りたいと思います。

この日は永井さんの「ソナチネ・アルバム 下」のLPも入手。あまり状態は良くなかったですが、解説の「ソナチネと私」は涙ものの名文。音楽の道を志すも、幼い頃自分の耳のよさを友人たちに自慢していた父からの反対をうける。ようやく家族の協力があって認められ、ピアノが運ばれたその日、永井氏はすでに15歳・・・。そのスタートの遅さが信じられないほどに、氏の後年のすごさに言葉を失ってしまう。。。こういう人の音は本当に優しい。

ソナチネ録音の解説はこう結ばれている。この言葉はまさに、われわれ「ぶるぐ協会」の提唱する「ブルグ愛」そのものじゃあなかろうか?!どうにもこの永井さんの感情と、私が元「昭和ピアノ少年少女」の感動として捉えているものとが近しいように感じてならない。あつかましいことながら・・・。

「ソナチネ集と聞けば手ほどきの教材かと思うのは実際だし一般だが、今改めていわゆるおとなの目からこれらの作品を見ると、作曲者たちの顔ぶれをみただけでも当然のことながらなかなか立派で美しい音楽である。私は無論こんな気持ちで楽しくこれらをひいてみた。遠い少年の頃のなつかしみも感じながら・・・。しかしながら今さらのようにその真価の高さに驚かされ、新たなものを数多く学ぶことができた。旧友は私を見捨てなかったようである。」

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