公園の林でヤマシギに会う

野鳥の会の平日探鳥会に参加。
人数も10人ちょっとで、一緒に歩く人数としてはこれくらいがちょうどいいな、という感じ。

広い公園はすっかり春。梅が咲き、桜のつぼみもふくらみ、鳥たちもさえずり、スギ花粉も飛び…。
私は花粉症とは無縁で、外なのでマスクもはずして平気で歩いているけれど、リーダーさんの1人はマスクしても目が真っ赤になってて気の毒だった。あれはつらいよね。

この日は最初から最後まで、「この鳥はいるよね」「この鳥が出てきてくれたらうれしいな」っていう鳥がまんべんなく出てきてくれたという印象だった。
特にルリビタキはオス成鳥、メス（もしくはオス若鳥）の両方、ジョウビタキもオスメス両方出てきて、初めて探鳥会に参加したという方は大喜び。

この個体は至近距離まで飛んでくる、肝の据わったヤツでした（笑）

これは若いオスなのかな。どうしたの？っていうくらい丸いけど（笑）

ルリビタキのオスがきれいな青い色になるまでには4年かかるんですって。
こんな小鳥が4年生き延びるって、どれだけ大変なことなんだろうとしみじみしてしまった。

モズはもう相手を見つけて繁殖の準備をしているそうで、やっぱり先日菅生沼でも見たけれど、ペアで行動する時期なんだな。
このコはまだ1人でしたが。

探鳥会が終わったあとに、同じ場所や周辺を1人で歩くことが多い。
自分の中で「復習」とか「延長戦」と呼んでますが（笑）この日はずっと鳥が出ていたので探鳥会は時間が足りなくなってしまい、「後半にまわります」とリーダーさんが言っていた林の中に入れなかったことが気になって延長戦。

ほどなくしてエナガやシジュウカラの混群に、探鳥会では出てこなかったヤマガラの声もする。
そしてなんかちょっと違う声がするぞと思ってよく見たら、ヒガラ？コガラ？とにかくシジュウカラに似ているけど胸のネクタイがない小鳥がいた。すぐ飛んで行ってしまったのと見慣れないので識別できず。
そういえば茶臼岳の山登り探鳥会に出てきて区別の仕方を習ったのに、きれいに忘れてしまったなあ…。

声のする木々を見上げていると、また別のか細い声がする。これはもしや…

わー、キクイタダキだ！「かもしれない」鳥は筑波山でチラ見したけど、ちゃんと見たのは初めて。
鳴き声を予習しておいてよかったなー。こんな小さな鳴き声だと、複数人で歩く探鳥会だと気づけなかったかもしれない。

見上げるしかないので特徴の頭の黄色は見られなかったけれど、この忍者ハットリくんみたいな顔（と図鑑をみて私が勝手に思っていた）はキクイタダキ。

もう少し歩いていくと、探鳥会で一緒だった男性二人連れが「ヤマシギがいますよー」と遠くから手を振って呼んでくれた。
この公園に出てくることがあるとは聞いていたけど本当に？

いた。

これはね、見つけられないですよ（笑）
保護色というか保護模様というか、警戒心が強くて危険を感じると座り込んでじっとしてるんだけど、場所を教えてもらってもその状態のヤマシギを見つけられずスルーしてしまったもの。

こちらも離れてしゃがみこみじっとしていると、やがて歩きながら地面にくちばしをつっこみ、ミミズを掘り出して食べている。

カメラと双眼鏡を交互に持ち替えて観察し、そろそろ行こうかな、でも動いて飛ばしちゃってもな、と思っていると、私が向かおうとしていた方向から「時々止まりながらそーっと歩いてくれば大丈夫ですよ。」と、イヤに具体的にアドバイスしてくれる男性がいる。
言われた通りに進み、お礼を言おうとその男性の顔を見ると、別の場所の探鳥会リーダーを毎回やっている先生だった（笑）
修理に出していた望遠レンズが戻ってきたので、探鳥がてらテストしようとここに来たとのこと。

鳥のみならず彼らが生活する環境など知らない事はないんじゃないかと思うくらい、1聞いたら10返ってくる先生の解説付きで探鳥。なんというぜいたく。
そしたらカケスが水を飲みに降りてきて先生大興奮ｗ