渡良瀬遊水地で56種類の野鳥に会う

元旦にも初日の出とハイイロチュウヒを見に来たけれど、今日は普通の探鳥会。
集合場所に着くと早くもスコープやらカメラやらを持った参加者が木の上を見ている。
受付を後回しにしてスコープを覗かせてもらうと、ベニマシコがペアでお食事中。
オスの赤がキレイだこと！遠くて写真は撮れなかったけど、出だしからいいものを見ました。
そういえば初めてベニマシコを見たのも渡良瀬遊水地だったなー。

1月なのにこんなに風がない渡良瀬遊水地はめずらしいとのこと。
確かに12月に来たときは晴天の予報にも関わらず、ものすごい風で雪までぱらつきはじめ、慌てて退散したことがあった。
まずは谷中湖へ。気球が浮かんでいたり、セスナ機が飛んだと思ったら人が降ってきたり（笑）

この日はとにかくミサゴがよく出て、30人くらいの参加者に「今日ミサゴを見なかった人！」と聞いてもゼロだったっていうくらい。
狩りとかお魚を持って飛ぶ様子はみられなかったけれど、きれいなので猛禽の中では好きな鳥。

水面にはカモの仲間でもキンクロハジロやミコアイサなどの潜水ガモが見られて、見つけたと思ったらすぐ潜ったりしておもしろい。
きれいなパンダ柄（？）のミコアイサ。

カワアイサやホオジロガモ、珍しいところではミミカイツブリがいた。
目が赤いのね。遠いので私のカメラでは撮れず、スコープで見せてもらいました。

渡良瀬遊水地といえばコウノトリ。

この周辺にいるコウノトリにはそれぞれ名前がついているそうで、スコープで顔を見て「●●だ！」というリーダーさんがいてびっくり。まあでも、鳥だって顔立ちは違うよね。

かなりゆっくり水鳥を見ている間、カワセミが2羽、バトルしながら飛んで行く。
これは一息ついているオス。こんなに広いんだからケンカしないで住み分ければいいのに、と思うけど、そうもいかないんでしょう。

このあと、橋の下すぐ近くにイソシギが飛んできて水辺を歩く。
初めて見た。じーっと見ていたらカメラを出すのが遅くなってしまって写真はなし。でもよく見られてよかった。

引き返して葦原のほうへ。
毎年この時期に出る鳥が出なかったり少なかったりだそう。
気候が変わってしまったせいかもしれない。

途中、またベニマシコが出てメスをスコープで見せてもらったけれど、アオジとちょっと色が違うくらいで1人で見ても判別できる気がしない。

判別といえば、水元公園で見た猛禽がオオタカなのかハイタカなのか判断できなかったので、リーダーさんの1人に写真を見てもらった。
やっぱり写真だけでは断定できなくて、一緒に図鑑も見たけれど、結局私が「カラスより小さいということはなかったです」ということを根拠にして「だとしたらオオタカでいいと思います、が、胸の横縞の間隔が広めなのがちょっと気になるなあ。」とのことだった。
そうだよね、ただ木にとまっているだけの写真じゃ難しいよねえ。でも一緒に考えてもらえてありがたかった。

そうこうしているうちに何か猛禽が出たらしく、「オオワシ？オジロワシ？」とざわついている。
私が見たときにはもう遠くに飛んでしまってわからなかったけれど、何人かが見ていた様子と望遠で撮ったデジカメ画像を見て、オジロワシ、と。
こんなところにもいるんだな。家族が網走に住んでいたときに何度も見たせいで、あの鳥は雪の中にいるイメージしかないけれど。

最後の鳥合わせで、そんなに見た感じもしないのに56種類という結果だった。
水鳥がいると数を稼ぐ気がする（笑）
最後の最後に出てきて数に入れられたコゲラ。

なんか食べてる。

解散後にシメが枝にとまった。途中で「出たよー」と言われたのに見られなかったのでうれしかった。

鳥の姿を見たり声を聞いたりして、「あれは●●かな？××かも。」と、リーダーさんがいなくても参加者同士で話すことがよくあって、私なんかはまだまだ見識がないから教えてもらいたくて探鳥会に通っているところがあるんだけど、たまーに「あれが●●なわけないよ。だって●●ならああいう飛び方はしないでしょ？」とか「××は地面にいるものだろ。あんな高いところにとまるわけないよ。」のような言い方をするベテラン面したおっさん（今のところ100％おっさん）がいる。
私はおばさんだけど（笑）もしもこの先誰かに教えるような日が来たとしても、ああいう言い方は絶対にすまいと決意している。
そして今日も幸か不幸か決意を新たにすることがあった、と記録しておこう。

●この日見た/声を聞いた鳥　※鳥合わせの結果リスト。自分で見聞きしていないものは★