【文京区労協】活動レポート

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凸版印刷賃金差別提訴団(1999.7.~2006.7)

2006年07月07日 | 争議支援
組合攻撃、賃金昇格差別
2006.7.7 東京都労働委員会で和解成立

 7月7日、凸版印刷、凸版製本争議の和解が東京都労働委員会において成立しました。
 凸版印刷、凸版製本の賃金昇格差別争議は、40年間にわたる人権を無視した差別や脱退強要など凸版印刷資本の攻撃に対する総決算としての7年に及ぶ闘いでした。
 1999年7月、全印総連凸版印刷労働組合は、板橋工場組合員19人(定年退職者含む)の賃金・昇格差別の救済を求めて、東京都労働委員会に申立てを行い、2002年7月には、凸版製本支部の組合員3人が凸版印刷と同様に賃金・昇格差別の救済を求め、東京都労働委員会に申立てを行いました。
 凸版印刷争議は労働委員会の斡旋もあって2004年の1月から上部団体や共闘会議も交渉メンバーとして正式な和解交渉に入りました。
 凸版製本争議も総論立証が終わった2004年11月から凸版印刷争議と一括で解決したいという会社方針が表明され、2005年6月からは一括で和解交渉を進めてきました。
 またその後会社は、労働委員会に救済を求めていない松沢委員長の賃金是正についても解決したいと提案してきました。和解交渉は、2004年1月から2006年6月まで実に31回(印刷・製本合同は20回)を数えました。
 和解交渉は、終始組合が解決の具体的内容を提案して、会社が対応する図式でした。当初から「今回の申立ては個人ではなく、組合申立てであり、40年の歴史の重みがある。在職中の差別が定年退職で解消されたわけではない。年金にまで影響を受けている。誠意ある回答が示せないのであれば審問に戻す」との組合の主張に対して、「差別をしていないから是正は必要ない」という会社の主張からのスタートでした。
 しかし、職場の要求と争議解決を結合した宣伝行動、職場での対話、集会、昼デモ、要請行動など果敢な行動を背景に、粘り強い和解交渉で一定水準の解決金を勝ち取り、凸版製本の3人の組合員と松沢委員長の等級・賃金を是正させ、今後の労使関係正常化の新たな展望を開く内容での画期的な和解内容となりました。
 労働者の要求を結合した宣伝行動と対話を全国的に展開する中で、凸版印刷や関連企業の職場の労働者から労働相談が寄せられ、全印総連の組合に加入するなど、これまでになかった変化を作りました。特に年2回継続して取り組んできた凸版、大日本への全国宣伝では、各地の全印総連の皆さんに多数参加していただいたことが争議解決の大きな力になりました。また、500人が参加した、2004年6月の「凸版争議の争議解決をめざす  平和・人権をまもる夕べ」、550 人が参加した2005年5月の産別組合と地域が共同で開催した「争議支援、憲法・教育基本法改悪反対・夕デモ」をはじめ、全労連、MIC、東京地評などの争議支援の要請行動、産別統一行動の昼デモなどたたかいを大きく広げ、会社を社会的に包囲してきたことで争議解決ができました。


解決の日
(06.7.7 都庁前)


争議報告集会
(06.10.27 如水会館)

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