ころがせ複勝!

日々のぼんくらな生活の中でのあれやこれや…

旅人(その2)

2023-06-02 22:33:23 | Weblog

続いた…。
我の近所で買い物中にバックパックをなくしたっぽいコートジボワール人に遭遇した話。

交番にて、どうする、この状況…と悩んでいた日本人の困った表情に心配して、
「ボクハ、アヤシイモノジャナイヨ!いくらでも証明するよ!」
と言い出したコートジボワール人。
うん、そのことについては、我らはまったく疑っていないからどうか安心してほしい、そこは素直に信じてるから。本当に言語の通じない異国で遺失物とか、めっちゃ恐怖でしかない。自分がそうなったらどうなるんだろうと気持ちは痛いほどわかる。
というところで我のランチタイムの残り30分。
Bob says,
「今日の14時30分にここから発つんです、帰りの飛行機は19時30分」
えええっ、ちょ、待てよ!それってまったく時間がないじゃん、どーするんだよ!みたいになったところで、JI●Aに電話をかけて、現在の状況を説明して、遺失物が出てきた時の連絡先はJ○CAになると決定した。
「問題は、ブツが出てきても本人じゃないと受け取れないってことなんです」
とおまわりさん。
「委任状を書いてもらって取りに来てもらうほかないですね」
と言っているところに、110番通報あり、現場は、この交番付近でリアルな人身事故が発生した!!
お巡りさんは

「すみませんふたりとも手いっぱいで行かれません!」
な電話対応してたけど、人身事故は目の前の道路でほぼ30mくらい向こう。え!?アレ?あそこで事故ってんじゃん!な感じの緊迫感で、ヤバっ!!と思いましたが、本来野次馬なので、見に行きたくて仕方なかった。
「コートジボアールは政権が安定していなくて、選挙があってもそれがひっくり返されてしまったり、そうしたら今度はそっちの側でたちまわらなくてはいけなくて…」
と突如身の上を語り始めるBob。一方、電話をしたり、調書を書くお巡りさん
するとBobがふと思い出したように、
「もしかしたら、今日はバックパックを持って出なかったかもしれない…」
とこの事象が根底から覆るようなことを言い出した。あまりのことに思わずえぇっ!?と息をのんだ。それはそれで全然構わないけど、お前の勘違いで今ここにみんな巻き込まれてるってことですか?
再びJI●Aに電話をかけてもらい、滞在しているホテルの部屋を探してもらい、折り返し電話をもらうことにした。
ここで初めて、おまわりさんに
「あの、時間…大丈夫ですか?」
と聞いてもらえた!
そう、我は、単なるヒマ人ではないのだ、これでも会社員なのだよ!といってるところでランチタイム終了まであと15分。
そして待ちに待った折り返しの電話がっ!
電話に出たお巡りさんが、
「通訳している人に代わってくれって言われました」
えっ、それって我と話したいということ?と、J○CAの方と話をする
「バックパックの大きさってどのくらいって言ってます?」
って、は?why you ask me?でしかない。なぜ本人に直接聞かない!?と拍子抜けして説明するも、またかけなおすとのこと…。なんだとー!?なぜ一発で話が済まぬのかっ!と釈然としない気分で交番の内部を見まわしていた、殺風景。
Bob(コートジボアール人)と他愛のない話をしていると再び電話がかかってきた。
「部屋に・・・置いてあるそうです、バックパック」
なんてこと!
なんてラッキー!?
なのかどうかはさておき、我々はなにも手を打つ必要のない、最善と話していたところにソフトランディングした。なんの手続きも必要なし!
「よかった、マジよかった!お騒がせしました(しかしそれは我ではない!)」
と言いながら、内心思い切りヒャッハーしつつ交番をあとにした。
やっとお役御免だぜ、我のランチタイムは終了したけどなっ!
そして、Bobからコートジボアール大使館はここの近所なのでタクシーに乗って帰りたいけど、どうしたらいい?と聞かれたので、これをタクシーの運転手さんに渡せよとGoogleで調べたコートジボアール大使館の住所メモして渡した。
Bobが、
「じゃあ、ボクはこれからさっきのABCマートへスニーカーを買いに行くよ、さっきの店員さんは快く迎えてくれるだろうか?」
と言うので、は?マジかよ、オレなら絶対行かない!と思いながら、バックパックも出てきたことを伝えて、金を落とせばみんなHappyじゃね?と言ってBobと別れた。
多分、Bobは飛行機に間に合ったはず。まあそういう勘違いって誰にでもあるよなと思ったし、それが言葉が分からぬ異国で発生したら、本当に心細かろう。気をつけて帰って欲しい。
お巡りさんと話をすることなど全くないのだけど、お巡りさんたちって、我が思っている以上に親切で、思っている以上に頼もしい。
なんというか、ランチタイムをムダに過ごしたわけではないと思う。

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