最近何人かから「吹く時にリードをどれくらい水に浸けますか?」と聞かれました。
ファゴット&オーボエのダブルリードは、楽器を吹く前に、リードを水に浸けます。
リードのケーンは、水を含ませると少し柔らかくなり、
乾燥時に比べると張力も下がって、振動し易く、吹き易くなります。
だからどこへ行くにも、ダブルリード奏者は「水入れ」必携です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/79/9e/0e9f750f2f4e502f5eb9ee31c3bce037.jpg)
でもリードは、あまり長く水に浸けると、繊維が膨れて反応が鈍くなり、口の開きも大きくなって、
ベストな状態から大きく変化してしまい、とても吹きづらくなってしまいます。
レッスンに来たある人が、学校の先輩から、
「新品は吹く前に、毎回5分は水に浸けてから吹くように」と言われたそうですが、
新品リードは水もどんどん染み込むので、5分も浸けたら浸みこみ過ぎて鳴りづらいです。
古くなると浸み込む早さは遅くなりますが、それでも5分はちょっと長過ぎだなあ![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kuri_5.gif)
漫画「のだめカンタービレ」で、オーボエの黒木君がコンクールの時に、
リードを水に長く浸け過ぎて、ピンチになる話がありましたよね。
あれなんか当時読みながら「よくリサーチしてあるなあ
」と感心したもんです。
で、よくよく聞くと「全然水に浸けない」という人や、
「ブレード部分(口にくわえる部分)だけ浸ける」って人もいるんですよね。
これって「水に浸けずに舐めるだけ」のクラリネットや、
「リード部分は浸けるけど、コルクと金属で出来たチューブは浸ける必要が無い」オーボエの話から、
転じてきているんじゃないのかなあ?と思います![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_ase2.gif)
全然水に浸けなくとも、口内の水分も、そしてブレードだけに浸けた水も、
毛細管現象によって、いずれはチューブ部分まで水が浸みていきますが、
リードがベストな振動になるまでには、結構な時間がかかります。
オーボエと違って、ケーン自体を丸めてチューブを作るファゴットのリードは、
ブレードとチューブ全体で1つのケーンなので、どちらにも水が浸みる事で、
はじめて全体が一体となって均一に響き、振動もボーカルにきちんと伝わってるように思います。
上はファゴットのリード。下はオーボエのリード。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/68/ad/8ff1d64faa467054c7b911e859ae126a.jpg)
更にアメリカに居た時は「常に水に浸けっぱなし」な人にも出会いましたが、
これはリードがなかなか安定しないようでした。
というわけで、僕はコップの水にリードを丸ごとボチャンと入れるけど、30秒も浸けない位かなあ?
僕の恩師、元ニューヨーク・フィルのレナード・ヒンデル先生も、
「歌を歌う前には、少し水を飲んで喉を湿らせるだろう?
でもバケツでガブガブ飲む必要はないよね?」と言っていました。
例えが上手いよなあ![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_nika.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/36/f8/3f88c928d15a21cfb94664e659dd6db9.jpg)
ファゴット&オーボエのダブルリードは、楽器を吹く前に、リードを水に浸けます。
リードのケーンは、水を含ませると少し柔らかくなり、
乾燥時に比べると張力も下がって、振動し易く、吹き易くなります。
だからどこへ行くにも、ダブルリード奏者は「水入れ」必携です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/79/9e/0e9f750f2f4e502f5eb9ee31c3bce037.jpg)
でもリードは、あまり長く水に浸けると、繊維が膨れて反応が鈍くなり、口の開きも大きくなって、
ベストな状態から大きく変化してしまい、とても吹きづらくなってしまいます。
レッスンに来たある人が、学校の先輩から、
「新品は吹く前に、毎回5分は水に浸けてから吹くように」と言われたそうですが、
新品リードは水もどんどん染み込むので、5分も浸けたら浸みこみ過ぎて鳴りづらいです。
古くなると浸み込む早さは遅くなりますが、それでも5分はちょっと長過ぎだなあ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kuri_5.gif)
漫画「のだめカンタービレ」で、オーボエの黒木君がコンクールの時に、
リードを水に長く浸け過ぎて、ピンチになる話がありましたよね。
あれなんか当時読みながら「よくリサーチしてあるなあ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_sup.gif)
で、よくよく聞くと「全然水に浸けない」という人や、
「ブレード部分(口にくわえる部分)だけ浸ける」って人もいるんですよね。
これって「水に浸けずに舐めるだけ」のクラリネットや、
「リード部分は浸けるけど、コルクと金属で出来たチューブは浸ける必要が無い」オーボエの話から、
転じてきているんじゃないのかなあ?と思います
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_ase2.gif)
全然水に浸けなくとも、口内の水分も、そしてブレードだけに浸けた水も、
毛細管現象によって、いずれはチューブ部分まで水が浸みていきますが、
リードがベストな振動になるまでには、結構な時間がかかります。
オーボエと違って、ケーン自体を丸めてチューブを作るファゴットのリードは、
ブレードとチューブ全体で1つのケーンなので、どちらにも水が浸みる事で、
はじめて全体が一体となって均一に響き、振動もボーカルにきちんと伝わってるように思います。
上はファゴットのリード。下はオーボエのリード。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/68/ad/8ff1d64faa467054c7b911e859ae126a.jpg)
更にアメリカに居た時は「常に水に浸けっぱなし」な人にも出会いましたが、
これはリードがなかなか安定しないようでした。
というわけで、僕はコップの水にリードを丸ごとボチャンと入れるけど、30秒も浸けない位かなあ?
僕の恩師、元ニューヨーク・フィルのレナード・ヒンデル先生も、
「歌を歌う前には、少し水を飲んで喉を湿らせるだろう?
でもバケツでガブガブ飲む必要はないよね?」と言っていました。
例えが上手いよなあ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_nika.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/36/f8/3f88c928d15a21cfb94664e659dd6db9.jpg)
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