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Barbara,Chansonのサイト外情報を収集、発信します。(PLANETE BARBARA)

Je prefere les chansons tristes...

2005-12-15 17:40:48 | Chanson歌手の活動


Mathieu
ROSAZ

Je prefere les chansons tristes...

長くBarbaraを歌い、2002年には「Mathieu Rosaz chante Barbara」を出しBarbaraに捧げた。気難しいBarbaraファンに受け入れられ評価された数少ない貴重な若手男性歌手。今回はやはりpianoの弾き語りをするVeronique Sansonを7曲(未記載が1曲隠れている)、それもBarbaraの時と同様、余り知られていない曲に息を吹きかけた。全20曲の中の残りの14曲中、作詞作曲全部一人で仕上げたのは9曲。残り5曲に参加したのはElisa Point(Christophe,Hannah Schygulla, Diane Tell等に作品を提供している)、Elvire Aucher(Mauraneの最新アルバムのタイトル曲「Un ange passe」を作曲)、そしてFrederic Truongの3人。
伴奏は3年来舞台でも常にMathieu を支えているアコーディオニストのMichel GlaskoとMathieu自身の弾き語りによるピアノ伴奏。3年前の来日時と同様、シンプルな構成。聴衆の心にダイレクトに伝わるようにと願っての直球勝負。しかもこのアルバムはMathieuのセルフプロデュース。現在販売はサイト上でのみ。(
http://www.mathieurosaz.com)
手売りをしてでも歌いたい自分の歌を歌っていく意思表明なのだろう。フランスでも日本同様低年齢化していくアイドル路線から距離を置いて、伝統的シャンソンを歌い継いでいく歌手であろうと踏ん張っている意思が見える。
9曲目の短い自作の曲「Les gens des maisons de disques レコード会社の人たち」を聞けば、なんとなくレコード業界とMathieuとのやり取りが見えてくる気がする。

Les gens des maisons de disques
Me disent que le risque
Avec moi est trop grand...
(レコード会社の人が言うには、君の場合はリスクが大きすぎて商業的には云々)
Les gens de la tele
voudraient me decoiffer
Pour faire plus sexy...
(テレビ局の人は、まじめすぎるhair styleはやめるようにと言う、
もっと振り乱してセクシーに見えるように)
(恥ずかしがっていては駄目なんだよ、もっと下半身を使って歌うんだよ、
そしたらヒットも出る、話題にもなる、人気者になれる)

上記したのはややコミカルな曲だ。他の曲の歌詞を見ると彼は詩人の片鱗を見せている。日本語の名訳があり、日本人歌手が歌えば、日本でヒットしないこともないだろう。詩をじっくり味わい、耳をじっくり傾けるに充分値する、やはり伝統的シャンソンが1曲1曲並ぶアルバム。Mathieuこれは時代の商業主義に戦いを挑む1枚であることを、私はここに承認いたします。

曲目(オレンジ色はVeronique Sansonの曲)
01=Je prefere les chansons tristes
02=Dis-lui de revenir
03=Le large
04=Toi et moi
05=Madame vit a Paris
06=L'autre rive
07=Je respire a Buenos-Aires
08=PLace des ambigues
09=Les gens des maisons de disques
10=Harmonies
11=Le diamant
12=Amoureux
13=Odeur de neige
14=Fragile equilibre
15=Donne-toi
16=Triste a Saint-Tropez
17=Banquette arriere
18=Le maudit
19=Juste avant l'orage
20=Chanson de l'acrobate

2001年:ファーストアルバム「Empreintes publiques」
Mathieu Rosaz セルフプロデュース:発売 Abeille musique
ライブ17曲、自作の曲のほかに
Bourvil,Anne Sylvestre, Boris Vian等を歌っている。

2002年:セコンドアルバム「Mathieu Rosaz chante Barbara」
Le loup du faubourgプロデュース:発売 Abeille musique

2005年:最新アルバム「Je prefere les chansons tristes...」
Mathieu Rosaz セルフプロデュース:発売 
www.mathieurosaz.com
Mail:mathieurosaz@hotmail.com
連絡先:Mathieu Rosaz「Je prefere les chansons tristes...」
38 rue de Sevigne 75003 Paris
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1975年:Parisに生まれる。
1994年から1996年:Alice Dona音楽院に学ぶ
1996年から1998年:自作の喜劇
「Je suis une chose qui arrive」「Les confessions de frere Mathieu」に出演
1998年から2001年:演劇「Piano-Voix」に出演

Mathieu Rosazの「Le Barbara」ツアーは 2005年10月1日から
2006年4月6日までドイツを含めフランス各地で。

Mathieu Rosazの詳細については
「Moi La Chanteuse」
2005年5月22日の記事を
御参照ください。

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Michel Glasko参考サイト:こちらです。
Elisa Point参考サイト:こちらです。
Frederic Truong参考サイト:こちらです。
Un ange passe参考サイト:こちらです。