長尾雄史のパリで燃えてるか!!【出張裏報告】

今、サンマの塩焼きが食べたい。猛烈に。。。

Made in France

2005年07月29日 | パリでの日々
最初に断っておきますが、これは職場に対する不平・不満ではありません。(笑い)

実は、最近、職場の撤収時間が午後10時までとなってしまいました。まあ、終わりの時間を決められるのは、決して悪いことではないのですが、10時というのは微妙なのです。
以前は、無制限に仕事ができたので、日によっては11時半まで残業することもあったし、逆に8時や9時に上がれることもあったんだけど、現在はほぼ毎日、10時上がり。

と言うことで、「清瀧 ラ・デフェンス店」(同僚を招いて料理をふるまう時の俺の部屋)もすっかり休業状態。それに、ホテルに備え付けのフライパンが、アルミ製で、何を炒めるにしてもすぐに焦げ付いてしまうんですよねぇ。



だから、油は大量に投入。。。それでも焦げ焦げ。しかも、生焼け。
そんなんだから、気合いを入れて作った「なんちゃって中華丼」が近年まれにみる大失敗作となり、しかも、それを同僚に食わせて、あげくの果てに「美味しいですよ」なんて、お世辞を言われた日にゃあ、俺のプライドがズタズタ。(何のプライドだって話だが)。

もう、料理に対する意欲が限りなくゼロになっていたのでした。

しかし、昨日、弁当を作るのもさぼって、昼食に中華料理屋に行き、宮廷風豚肉(って安かったし、どこが宮廷風か分からなかったけど)と炒飯を食べながら、「美味しいけど、油がギトギトだなぁ~。今後は油も控えないとなぁ」と思った瞬間に、あることを決断したのでした。



その決断とは、16ユーロでティファールの購入だ。
実は、このティファールってフランスのメーカーだったって知ってました?俺も知らなかったけど、スーパーに色んなサイズのティファール製品が売っているのを見て、買おうかどうか迷ってったんだよねぇ。
で、昨日は退社まで夕食を我慢して、早速、ティファールを試してみました。



テレビの通販番組みたいに、本当に火にかけると、真ん中の模様が消えて行くんですよ。なんか、感動!!いや~、油は少なくて済むし、ニンニクも豚肉も焦げずにしっかり焼けるし、もう、大満足。

ティファールいいよ、ティファール!!

そして、週末に大きめスーパーで購入していた、中華麺とナンプラーを使って、久々に「長尾特性焼きそば」を作成。



なんか、料理の写真って、美味しそうには写らないけど、本当に美味しくできたんだよ。
自画自賛するのも何なんだけど、俺の焼きそばを食べて不味いと言った人はいないです。(もっとも、俺はプロの料理人じゃないから、俺の前で俺の料理の批判は絶対に禁止してるけどね)。

あまりの出来に、もう夕食をすませた同僚たちを無理矢理部屋に連れ込んで、久々に「清瀧 ラ・デフェンス店」を開店させた、はた迷惑な俺でした。

でも、俺の焼きそばは本当に美味いんだぜ!!

(まあ、茹でた麺が絡まないように油でまぶしたから、結局、ギトギトだったけどね。。。)

ビバ!!ラテン!!

2005年07月28日 | パリでの日々
最近の日本って、『ラテン的』という定義が、「やかましい」ことや「厚かましい」ってことになってる気がしません?

「そんな訳ねぇだろ!!」

と「大阪のご陽気おばちゃん」のことラテン的と表現しているテレビ番組に向かって、毎度毎度、憤慨している俺です。
ラテン的=ご陽気。この定義は完全に間違ってます。そりゃ、確かにブラジル人はご陽気な人が多い。パラグアイ人にもご陽気な人は多い。でもねぇ。。。

アルゼンチン人(特にスカシ野郎のブエノスっ子)がご陽気か?
スペイン人(特にスカシ野郎のマドリーっ子)がご陽気か?

答えはnon。

同様に、パリのフランス人もそんなにご陽気ではありません。
じゃあ、俺の中でのラテン的って定義はって言うと。。。

「いい加減な人たち」(笑い)

そう意味ではフランス人も典型的なラテン人なのです。
(まあ、他にも俺なりに「ラテン的」の定義は持っていますが、ラテンな人のほとんどがいい加減なのは本当だ)。



見てよ、この噴水。
最近、職場近くに完成したんだけど、この巨大なネギ坊主から吹き出る水飛沫を。風が吹くと完全に噴水からはみ出て、周りはイグアスの滝状態。おまけに、写真では見切れているけど、この水飛沫が向かっている先には、カフェがあります。バカでしょ。(笑い)




あと、この縦列駐車。
写真は小さくて見にくいかもしれませんが、よ~く見ると、車の方向がみんなバラバラ。
別に、「フランスでは駐車をするときには向かい合わせで停めなければならない」、って規則がある訳ではないのですよ。他の場所では、一貫性がない停め方してるから。

それに、スーパーではみんなカードを使ってくれればいいのに、小切手で支払うから、裏書きしたりレジのお兄ちゃんが身分証明書を確認したりと、ひと騒動。この間は30分以上も待たされました。(前に4人しか居なかったのに!!)
おまけに、テンパッたレジ打ち兄ちゃんは釣りをよこすの忘れて、「釣りくれよ!!」って怒ったら、「ええっ、お釣り渡し忘れた?いくらだっけ?」と泣き顔になる始末。
(あり得ないんだけど、マジでパラグアイのスーパーの方がきちんとしていた)。

じゃあ、そんないい加減な周囲に疲れているかというと、そうでもなく、むしろ、楽ちんな俺でした。もう、ラテンな世界は居心地がいいです。

ビバ!!ラテン!!


P.S.
そう言えば、ブローニュの森を散策していたとき、こんな物を見つけました。



なぜ、パリの中にペドロ・ファン・カバジェーロの胸像が???
しかも、ちゃんとパラグアイって書いてあるから、同姓同名の別人ではない模様。
ところで、この人って何した人でしたっけ?(街の名前になっていることしか知らない)。







スネ夫です。

2005年07月27日 | フットボールを愛する皆様へ
フットボールを愛する皆様へ

さて、少々古い話になりますが、わが東京。昨年度チャンピオンに4-0の圧勝!!
嬉しいよ~。とはしゃぎたい所ですが、少々、複雑な心境。

だってぇ、あれだけ苦しみながら、ホームで作シーズンのチャンピオンを圧倒するなんて、そんな試合を見るためのだけに我々、サポーターは存在していると言っても過言じゃないのに。。。俺は見られない。

ガルガル、ガルルルルルゥ。。。

と、すねていたら、最下位神戸に引き分けだと???

「俺が悪かったよ、フットボールの神様。もうすねないから許してくれよ!!」

と言うことで、FC東京のことは片時も忘れてないのですが、今週末から、いよいよ、フランスもフットボールの季節だぜ!!
とりあえず、開幕戦は松井のいるル・マンが偉大なチャンピオンのリヨンと対決するから、ル・マンまで遠征してきます。

じゃあ、今回からはデジカメがあるので、こっちのスタジアムの雰囲気を伝えられると思いますので、お楽しみに!!

オペラ座の日本人

2005年07月26日 | パリでの日々
以前のブログのテンプレートも気に入っていたのですが、読みづらいとの苦情があったので、パリっぽいのに変更してみました。しばらく、これで行きます。(笑い)

皆さんは、この『オペラ座の怪人』って見ました?実は俺は、舞台はもちろん映画も未見。ただ、オペラ座の怪人をモチーフにした、ブライアン・デ・パルマ監督の『ファントム・オブ・パラダイス』をその昔、『トミー』、『ロッキー・ホラーショー』の怪作ロックムービー3本立てオールナイトで見たことがあるだけ。
なので、話の筋は知ってるつもりなんですが、まあ、デ・パルマ版とは全然違うんだろうな。(笑い)

で、オペラ座。行って来ました。



いや~、もう、パリの中心部は、凄い建物ばかりでお腹いっぱい。否、むしろ、胸焼け気味。。。何ですが、さすがにオペラ座、こてこてのフォアグラって感じですか?
どんなに脂っぽいものを食べた後でも、凄げぇ~、って感じ。

外観だけでなく、内側も凄いです。



本当はもっと、凄い写真をいっぱい撮ったのですが、安物デジカメなので、光量が足りずに手ぶれ写真ばっかりができあがってしまいました。済みません。

でも、豪華な建物には本当に麻痺してきてしまった。。。

で、このオペラ座。ルーブル美術館の近くにあるのですが、実はこの近辺は、ちょっとした日本人街となっておるそうです。と言っても、サンパウロの日本人街のように、日本人向けの商店や食事所が軒を連ねているって感じでもないんですけどね。
ガイドブックを見ると、ラーメン屋なんかが結構、あるみたいですよ。蕎麦屋とか。(寿司バーは、オペラ座付近以外でも各所で見かける)。

と、そんな中。。。



マジかよぉ~!!
実は、出張に入ってから、久々に読書の虫と化している俺、持ってきた本が尽きかけているのです。。。なので、興味本位でガイドブックに書いてあった、ブックオフに来てみると。。。なんか、逆に凄いな。この日本人の感性。

店内はほとんど、日本のブックオフと一緒です。「あやや」の曲がかかり、ほぼ半分がマンガ。日本語に飢えてる日本人と、アニメオタクっぽいフランス人で繁盛していました。(でも、文庫本が少なすぎるよ。。。特に外国人作家の本が。まあ、フランスにいる人たちは原書で読んじゃったりするのかな?)。
本当はご当地BOOKの『レ・ミゼラブル』が読みたかったんだけど、2巻と4巻しかなかったので、『地下鉄のザジ』と、一時はパリに住んでいた『ヘミングウェイ短編集』を購入。
値段的には、1500円のものが15ユーロ。2300円の物が23ユーロって感じ。文庫本は一冊、6~8ユーロ。

やや高いかなと思いつつ、「有り難うございます。ご利用にならない本がございましたら、いつでもお越し下さい」とたどたどしい日本語で作り笑いしているパリジェンヌを眺めながら、活字の供給源を見つけて一安心している俺でした。

シュールだ!!

天国への階段 -後編-

2005年07月22日 | パリでの日々
さて、いくら観光名所と言っても、日曜日の午前中の教会だけは観光客の場所ではなく、信仰深い方たちの場所であるし、そうあるべきです。
なので、シャルトルでの午前中は、ノートルダム大聖堂ではなく、シャルトルの町をぶらつくことにしました。

まず、シャルトルの町の全容を知るために、観光客の特等列車に乗り込みます。



この特等列車にのって35分。小さなシャルトレの町の概要を見物します。



町を流れる小さな川の風景。



大聖堂以外にも教会は多いです。



普通の女性からはすっかり愛想を尽かされているのですが、唯一、旅の女神様からはご寵愛を授かっているこの俺、有り難いことに年に一回ぐらいは出張にでる機会があります。
そして、南米にいた3年半と度重なる出張で、感覚が麻痺してしまっていることは否めません。ややもすると、このような美しい街角も、「よくある風景」として、見過ごして終いがちです。

でも、このシャルトレは本当に可愛い町で、このような街角一つ一つがいとおしい。
なんか、旅の初心を思い出させてくれる町であります。まあ、俺は「神はそこにいるのではなく、神を信じる人の中にいる」と確信しているので、このように、美しい大聖堂があり、信仰深い人たちが住んでいる町には、当然、神は宿ると信じています。

とは言え、ちゃんと欲望もある。(笑い)



でも、モンマルトルのそれと違い、やっぱり、看板も上品だね。

特等列車を降り、今度はランチタイム。ノートルダム大聖堂の周りには、観光客用のカフェ、レストランなどが数件あったのですが、大聖堂からフラフラと歩いたところで見つけた、マクドナルドに入ってみました。



フランスのマクドナルドは、普通にビールを頼めるのが嬉しいです。でも、店員のお姉ちゃんがトロくて、このチキンバーガーがでてくるまでに時間が掛かりすぎ。暑さに負けた俺は、チキンバーバーを待っている間に、1杯目のビールを飲み干しているので、写真のビールは2杯目です。
あ、それから、フランスのマクドナルドには当然、笑顔はありませんでした。

昼食後、日本人観光客のバイブル「地球のありき方」に載っている、もう一つの観光スポット、『ピカシェットの家』に行ってみました。



この家は、墓守をしていた男が22年の歳月をかけて、陶器の破片で作った家らしいです。
なんか、凄いことを為し遂げたのは理解できますが、4ユーロも払って見るべきなのかは、正直、微妙。ここには日本人観光客しかおらず、入り口で「え~、これにお金払うの~」とごねてるお母さんに、案内役の娘さんが切れかけていました。分かる分かる、どちらの気持ちもよ~く分かる。(笑い)

と言うことで、シャルトルの町中を歩き回り、時間も午後3時近く。いよいよ、メインイベントの大聖堂の塔登りへ。

で、階段に来て、思い出した。。。
前のケルンの大聖堂もそうだったのですが、エッフェル塔や東京タワーの階段と違い、このような大聖堂の階段は、観光客用ではなくて、修道僧用なのです。なので、ほら、ご覧の通り。。。



石作りで、暗く狭く、急勾配。炎天下のもと、ビール飲んで、2時間近くブラブラ歩いて汗だくになっている36歳の運動不足の男には結構、厳しい。
エッフェル塔なんかと比べ物にならなく大変。途中に休み場所もないので、この高さになるまではひたすら耐えなければなりません。



途中で、吐き気を催すものの、まさか、この聖なる大聖堂でそんな粗相はできません。必死になって我慢。しかし、一旦、登り切れば、この高さからの眺めは素晴らしいね。まさに、苦行に耐えた後に待っているのは『天国への第一歩』って感じ。



ノートルダム大聖堂には奇妙な動物や怪物がいっぱい住んでいます。



これは隣の塔。

そして、この『天国への階段』を登り切ると。。。




行き止まりなのでした。。。そう簡単には天国へは行かせてくれる訳はありません。


とまあ、罰当たりが天国に行ける訳ないので、帰りはひざをガクガクゆらしながら、この『地獄への階段』を下って俗世界へ帰っていく俺でした。





お終い

天国への階段 -前編-

2005年07月20日 | パリでの日々
日曜日は、同僚3人と早起きして「モンサンミッシェル」ツアーに行って来ました。

だったんですが。。。
先週末のフランスは4連休。
木曜日が革命記念日で、金曜日はどさくさにまぎれて休んでいた企業が多かったみたい。なので、行きのチケットは問題なかったのですが、帰りのレンヌからのチケットが取れずに、午前8時にはツアー中止。(苦笑)




モンパルナス駅のカフェで、本場のカフェオレなんぞを飲みながら(本場の味は、パラグアイの安ホテルのカフェコンレチェとは確かにひと味違う)、その後の予定を考えると、みんな意見がバラバラ。

1,「お土産を探したい」。
2,「蚤の市などの日曜市に行きたい」。
3,「せっかく、駅にいるので、電車に乗ってどこかに行きたい」。
4,「これは、『今日は仕事しろ』って、誰かの啓示だから、職場に行きたい」。

さて、問題。これらは俺も含めた実際の4人の意見ですが、俺の意見はどれだったでしょうか。(まあ、4でないのは当たり前なので、実質、三択問題ですね)。




簡単ですぎでした? そう、俺の選択はそのまま駅から電車に乗って、近くの名所に出かけること。今回はこのおんぼろ電車が俺のTGVだぁ!!

と言うことで、パリ-モンパルナス駅から急行で約1時間、シャルトルという町に到着しました。この町の見所は、ステンドグラスで有名なノートルダム大聖堂とのこと。
パリのノートルダム大聖堂の総本山(?)も外観しか眺めてないのに、いきなりシャルトルのノートルダム大聖堂に行くのもどうかと思いましたが、パリだと周りに凄い建造物が多すぎて、感覚が麻痺しちゃうんだよね。その点、一日でその町の全域に足を運べる可愛い町だと、何をするかに迷うこともないし、ブラブラしてるだけで楽しいし。俺はそっちの方が大好き。

それに、何と言っても、知らない町に向かう町へ向かって電車(やバス)が滑り出す瞬間の、鳥肌が立つようなゾクゾク感は未だに堪りません。(やっぱり、この病状は治らないかもね、一生。)



と、大聖堂にはあまり期待はしてなかったのですが、「外観も結構、立派」。



「むむ」。



「よ~く見ると、一つ一つの彫刻も凄いことになってる。ほげぇ~」。

しかし、圧巻はこの大聖堂の代名詞にもなっている教会内のステンドグラスなのです。



「安物のデジカメで申し訳ない」。



「本物はこんなもんじゃありません」。

ふむ、やはり世界遺産は凄いですな。シャルトルブルーとして有名な青色に染まった聖堂内はそれはそれは素晴らしい光景でした。建物も素晴らしいけど、ここのステンドグラスは素晴らしすぎる。前に言ったドイツはケルンの大聖堂のステンドグラスも素晴らしかった記憶があるのですが、シャルトルブルーには敵いませんな。恐るべし、シャルトルブルー。

さて、小さな町と言っても、ここはパリからほど近い世界遺産のある町。当然、ここも信仰深い人たちの聖地であると共に、われわれ観光客の聖地。個人で、家族で、そして団体で随分な数の闖入者が来ています。そんな闖入者たちに楽しいパフォーマンスを見せてくれる(のか?)大聖堂の前にはこんなおじさんがいます。



なんか、観光客がカメラを向けると、頭にウサギや鶏を乗せてな、金を要求していた。(笑い) 。
当然、俺は盗み撮り。

で、このおじさんが、ラジカセを大音量にして、場違いな曲をまき散らしているんだよね。その中の一曲がレッドツェッペリンの『天国への階段』。確かに、この曲はハードロックな曲の中でも最も荘厳な曲の一つだと思う。俺も好きだし、みんなも好きな名曲。実際、周りで口ずさんでいるお兄ちゃんも多かったし。

なんだけどさぁ~。ああ、可哀相なロバート・プラント。声を涸らしながら一生懸命に歌ってるんだけど、そりゃ、この荘厳なカテドラルの前で、音を割らせながら叫んだって、惨めなだけだよ。。。

生まれて初めて、この曲が陳腐に思えてしまいました。。。


以下次号

今日も元気に週末出勤!!

2005年07月16日 | パリでの日々
ボン・ジュ~ル。

今日も当たり前のように週末出勤だぜ。
先週の『パリ祭』(7/14)も休日出勤したぜ。
もちろん、月曜日の『海の日』も普通に出勤するぜ。

でも、昨日は美味しいバスク料理を食べたぜ。
生まれて初めてフォアグラを食べてみたぜ。
ワインも豪快に飲んだぜ。
普段は決して食べないデザートに締めの紅茶も飲んだぜ。
一人70ユーロだったぜ。

さらに、明日はモンサンミッシェルに行って来るぜ。
世界遺産だぜ。
TGVにも乗るらしいぜ。
写真も沢山、撮ってくるぜ。

って、感じで俺は元気だぜ!!






勝ったよ。勝った!!100日ぶりに。。。

2005年07月14日 | フットボールを愛する皆様へ
フットボールを愛する皆様へ

とりあえず、やっと勝ったよ。ついでに、降格圏脱出!!。
わが東京は約100日ぶりの勝利をエスパルスからつかみました。

やった~!ヤッタ~!!Yatta~!!!

アウェイの試合だから、日本に居てもその場に居られることはなかったとは思いますが、やはり、なるべく近くで勝利の味を噛みしめたかったなぁ。(遠い目)。

何にしても、どうしても勝ちきれないチームの状況に、そして、そんなチームをゴール裏で応援できない今の俺の状況に、かなり歯がゆい思いを続けていたので、アウェイでも勝ち点3を取れたことは、良かった、良かった。非常に良かった。

次はホームでの勝利を是非!!と思ったら、次節はマリノスかよ。。。厳しいなぁ。
でも、ルーカスが本調子に戻ってきてみたいだから、大丈夫。そっちが昨年度のチャンピオンなら、こっちも昨年度のカップウィナーだ。

と喜んだところで。。。


やはり、東京主義者としては、東京ダービーで起きた愚行(否、凶行だな)について、無視を決め込むことはできません。

ダービー当日、東京サポが集団となり、ベルディ側ゴール裏まで行進(パレード?いずれにせよ、示威行動ですな)を行ったそうです。その光景は簡単に目に浮かびますが、多分、それは南米や欧州のフットボール者たちが行うそれとは違い、かなり微笑ましい行動だったことでしょう。

「みんなで盛り上がっちゃえ~」

って感じで、東京主義者としての一体感を味わうことができて、ほとんどの人は楽しかったんじゃないかな。チームの状況が状況だったしね。
まあ、俺は集団行動はあんまり好みじゃないので、その場にいても参加はしなかったと思うけど、図々しく自分の家に上がり込んでいる他人(と言うより敵)を見て、示威行動を起こすのは当然と言えば当然だと思う。(俺も、スタジアムで自分の対面にいる赤い集団やオレンジの集団を見ていると、かなりイライラきてるし)。

でも、そこで灰皿(のふた)投げちゃいけないよね。当たり所が悪ければ命に関わるし。
実際、ベルディ側の方が3人、怪我をされたそうです。そして、犯人は即、逮捕。でも、傷害罪でなく殺人未遂で立件すればいいんだよ。犯人はそのつもりで投げたんだろうから。

だけど、それとは別のレベルの話として、今回の事件はある程度は予測ができていたよね。(殺人未遂を起こすバカの出現は、誰も予測できなかったけど)

やはり、東京の物語の第一章は、アマラオがチームを去った時点で終わっていたんだと思う。
植田朝日氏が嫌いな俺も、彼の東京への貢献は認めるし、一定の敬意は払っている。
これからだって、彼らのコールにも乗ることもあるだろうけど、もう少し、クラブとの関係、選手との関係、あるいは他のサポーターとの関係にけじめをつけた方がいいと思う。

また、逆にクラブの方もそうだよね。癒着と疑われるような関係は断ち切らなければダメだよ。


クラブ、選手、サポーターの関係って、三位一体であると同時に三権分立だから。なれ合いはいけないよ。

とにかく、これからもサポーターの中で問題を起こす奴は出てくるでしょう。そして、その時の対応に関しては、もう少し学習して行かなければね。われわれ一般サポも含めて。
ここまで大きい事件は初めても、今までだって哀しくなるような事件はあったわけだから。
(でも、俺自身ははベルディ側に対して、反省もしないし謝罪もしないよ。被害者の方に心からお見舞い申し上げるだけ)。


最後に一言。
「昨シーズンからの補強(も含めたチーム作り)に失敗し、誰が考えても予想通りの成績しか上げられてないこと、それがこの事件の根底に流れていることをクラブ関係者はゆめゆめ忘れるな!!」













聖なる心と俗なる肉体 -後編-

2005年07月13日 | パリでの日々
今回は、ちょっとエロネタも入るので、女性の方は自己責任で読んでね。(でも、大したことは書いてないよ)。


「聖なる心」の美しい教会『サクレ・クール』で心が洗うことができた俺は丘を下って行きました。
丘を下るとそこには、カフェやレストラン、それにこんな店が軒をつられています。



有名なキャバレー、『ムーラン・ルージュ』もこの辺りにあります。



「聖なる心」の下にはこんな俗な欲望の塊が。。。

でもさぁ、まさしくこの矛盾こそが、人生の醍醐味ですよ。美しい気持ちにもなるけど、同時に欲望も芽生える。(別にSEXの話だけではないよ。ここでこれらの店を上げているのは、モンマルトルの場合、あまりにコントラストが際立っているから)。

確かに以前の俺は「美しい気持ち」を大切にするあまり、欲望の方を抑圧してた時期もあった。
そんな俺の一面を見て「仙人みたい」と勘違いしてた人もいた。(酒ばっかり飲んで浮き世離れした話をしていたからかな?)
でもねぇ、やっぱり、欲望とも真摯に付き合っていかなければダメだよね。

「だって、俺は救世主でも予言者でも仙人でもないんだもの」。

と言うことで、とりあえず『エロティック博物館』に入館。(笑い)



館内には女性だけのグループもいたりして、結構、普通の博物館な雰囲気。展示されてるのは世界各地の性的文化物です。



こんな感じの木像や、陶器の玩具、はたまた日本の春画などが展示されています。多分、その手の研究をしている人たちにとっては、貴重なコレクションなのかも。
でも、俺にはこういったバカなオブジェの方が分かりやすくていいな。ほら、俗な世界に帰ってきたばっかりだから。



まあ、ここに載せられない写真も沢山撮ったけど、実際のところ期待していたほどではなかったよ。
多分、本当にエロティックなものは、こんな博物館には展示されおらず、周りのいかがわしい店の暗闇で華を広げているのでしょうね。(その内、堪能しに行こうかな?)

とまあ、ここモンマルトルは、上には聖なる心があり、下に俗なる肉体がある、非常に人間くさい場所で俺にとっても、共感できる場所でありました。
本当はもっと、他にもエロエロスポットもあったのですが、さすがに自分のブログの品位を落としたくはないので、こんな感じにとどめておきます。

お終い

P.S.
今、気が付きましたが、俺がフランスに来て最初に入った博物館がエロティック博物館だった。(笑い)

聖なる心と俗なる肉体 -前編-

2005年07月12日 | パリでの日々
「私の内面には、太古ながらの暗い悪の力が存在する。それは人間的であり、かつ人間以前のものだ。同時に私のなかには、人間的であり、かつ人間以前の神の明るい力も存在する。かくして私の魂は、これら二つの軍勢が相対峙し、ぶつかりあう闘技場となった」。

とカザンザキスは『キリスト最後のこころみ』の序章にて、告白しています。
まあ、俺はカザンザキスのように信仰に厚くもないし、そこまで高尚でもないけど、常に葛藤を抱えている人間なので、非常に共感できてしまいます。

そして、そんな矛盾する人間の内面をもっとも体現している場所こそ、「カトリック系の聖堂とその周りの観光地」であるとも言えます。
特に、このモンマルトルは象徴的すぎる。



このモンマルトルの丘に建つ、美しい教会の名前は『サクレ・クール』。その意味は「聖なる心」。本当に象徴的な名前ですね。しかし、一歩、教会の外に出れば、ほら、この通り。



もう、信仰深い人たちの聖地ではなく、われわれ観光客の聖地。世界各国から観光客が集まり、カメラをパチリ。周りにはメリーゴーランドまであります。



とは言え、教会内の厳かな雰囲気に、異教徒(俺の守護神は「酒と絶望の神」バッコス様と、「旅の女神」様)も神妙な面もちで色々なことを考えます。大体、反省な訳だが、俺がここに来たのには理由があるのだ!!
ここ数年来、周りに起きたあまりにも薄汚くゴタゴタとした出来事から逃れようとして、美しい人を想うことにより、自分の心を美しく保とうとしていた俺でした。でもまあ、俺がそんな綺麗事を美しく全うできるはずもなく、だんだんと本末転倒に陥り、逆に、俺の「唯一にて最大の弱点」として自分を苛む結果となっていったのでした。わかちゃいるのに、やめないねぇ。俺も。(苦笑)

と言うことで、フランス出発前に豪快に自爆を果たした俺は、俺の唯一の弱点を砂にして風に葬るためにここに来たのでした。そして、この矛盾した場所は、矛盾だらけの俺の本懐を遂げるには思いもよらずにピッタリの場所。
「異教徒なのにゴメンよ。イエス様」と蝋燭に火を灯して燭台に置き、今回、迷惑かけた人にお詫びをし祝福を祈り、ついでに今まで迷惑かけた人すべて(女性のみ)にお詫びをし祝福を祈る。で、砂に換えてもらった弱点を、モンパルマスの丘の上から風に撒いて、俺の目的は達成。

「これこそ、俺の復活だ!!」

丘を下る途中、インチキ臭いセネガル人がニヤニヤと近寄って、ヒモを俺の小指にかけてブレスレットを作り始める。でも、「後で、高い金をふんだくろうとするんだろうな」と分かりながら、清い気分の俺は珍しく相手になってあげたのでした。



できあがったちゃっちい紐ブレスレットを見て、今日の証として10ユーロまでは出そうと心に決める。

ところが、インチキ黒人が請求してきた額はなんと50ユーロ。ふざけるな!!
「頼むから、清い心の今の俺を怒らせるなよ!!」と願いながらやりあい、何とか10ユーロで追っ払う。でも、最後にはちゃんと「有り難う、フレンド」と握手して別れるのが少しだけ微笑ましい。顔は思い切り不満げだったけど。(笑い)

かくして、無事に俗な心を取り戻した俺は、さらに下って俗な世界に帰還を果たしたのでした。

以下次号