長尾雄史のパリで燃えてるか!!【出張裏報告】

今、サンマの塩焼きが食べたい。猛烈に。。。

どうも有り難うございました

2005年09月26日 | パリでの日々
実は、この一週間、更新がなかったわけは、「VISA取ってもう一辺パリにとんぼ返り」というオプションが残っていたからです。

ですが、そのオプションはなくなりました。取得しなければならないVISAの種類が、通常の「就労VISA」で、現地(フランス)法人から給与を支払われる人間にしか発行できないそうです。なので、簡単にVISA取って1ヶ月だけ再渡仏という訳にはいかなくなり。。。

ということで、今年の出張は打ち止め。

このブログは、本来は以前にメールで友人たちに報告していた【裏報告シリーズ】のグレードアップ版だったので、ひょんな拍子でこのブログを覗いて下さった方々には、「内輪ネタ」も多かったりして読みづらかったと思います。
また、後半からは、短時間に画像のUP→投稿の記述って作業をしていたので、かなり誤った日本語を書いており、自分で読み返すのも恥ずかしい位です

そんなやっつけブログに約3ヶ月間もおつきあい下さいまして、本当に申し訳ありませんでした。そして、有り難うございます。

個人的に今回の出張は、以前の出張とは全く違い、それなりの期間を異国で「自分のペースで生活できた」ことにより、近年の自分が失っていたものをある程度取り返すことが出来た、有意義な出張でした。(まあ、本来の目的の業務以外でね)。

パリでの最終日は、ルーブル美術館で美人を堪能した後、セーヌ川を歩いて、気が付けばベトナム人街でフォーに生春巻きに本格チャーシュウ、もちろん、サイゴンビアで一人宴会をしてました。(笑い)
で、一人で豪勢にしていたら、店員のベトナム人が(切れた自前のライターの代わりに)自分のライターくれるは、白酒を振る舞ってくれるはで、「ああ、やっぱり旅っていいなぁ~」と、改めて『旅の女神さま』と『バッカスさま』に感謝、感謝な展開。

結局、「出張は旅なのか?」という根元的な疑問に関しては、アスンシオンに居ようが、デュッセルドルフに居ようが、パリに居ようが、結局、「俺は旅からは逃れなれないのかなぁ」と言うこと。つまり、旅の本質とは「どこに居るのか」ではなく、「どこに行こうとしているか」って事です。
う~ん、哲学的なこと言ってみたけど、微妙に意味不明ですな。(苦笑)

そんなことなので、東京でも俺の旅はまだまだ続くぜ!!

ですから、ある日突然、このブログが復活しているかもしれません。なんかの拍子で、また、俺のブログを覗いてしまった人がいましたら、その時は、改めてどうぞよろしくお願いいたします。

では、本当に駄文にお付き合い下しまして有り難うございました。

P.S.
しかし、まあ、週末に久々に味の素スタジアムに行ってきたんですが、俺の「FC東京」も相変わらずグダグダでした。全く、「どこに行こうとしてるのか」が全く分からない今シーズンの東京。そして、近年の俺。

さらば、パリ。さらば、ラ・デフェンス。

2005年09月19日 | パリでの日々
とうとう、この日が来ました。

6月21日に始まった出張も、今日で満期の90日を迎えました。
なので、帰国します。

本当だったら、今日を最後の投稿にするつもりだったのですが、まだ、パリの総括が出来ていないので、もうしばらくだけこのブログも続きます。

じゃあ、今から地下鉄と一般の電車で空港に向かいます。
そして、東京に帰ったら、まずは宿探しをしなければなぁ。。。
と言うことで、旅は(東京でも)まだまだ続くのだ。

では、近いうちに。

ルーブル・ビューティー

2005年09月19日 | パリでの日々
仕事も終盤になりバタバタしてしまい、全然、更新ができないまま、帰国日を迎えてしまいました。まあ、パリについて、また、出張についての総括はしますが、今回は「「とうとう最終日にルーブル美術館に行ってきましたよ!!」ってお話。



しかし、ルーブル美術館は話には聞いていたけど、広すぎるね。かなりハショッて見たけど、たっぷり4時間半。(それでも、全館は回れてないと思います。てか、認識すらもできてない!!)。

一応、モナリザは見た。あと、その周りのダビンチの作品もぱ~っと見た。ルーベンスのホールにも行ったけど、絵画はほとんど飛ばし見。

じゃ、何で4時間半もかかったかと言うと。。。

「ルーブル・ビューテーを探せ!!」(絵画を除く)って、感じで、ルーブル美術館で誰が一番美人かを、彫刻を中心にじっくりと探していたのです。

きっかけは、ご存じ、ミロのビーナス。
やはり、美しい。でも、その周りにも美人さんの彫刻が沢山。




この人もビーナス。




正統派のギリシャ美人って感じ。




物憂げな美人。ここら辺からギリシャ美人じゃなくてローマ美人かも。




これはフランス美人の3人組かな?ここら辺から、自分がやってることがかなり「変態」じみたことに気が付き、ちょっと、落ち込みだす。。。




この人もフランス美人。(多分)。




古代オリエント美人。



凛々しい系美人。




ちょっと東洋人っぽいけど、この人もギリシャかローマ美人。




特別参加の有名人のニケ様。顔があったら、さぞかし美人だったんだろうな。




エジプト美人のイシス様。完璧なスタイルですな。実は、グランプリ候補だったんですが、写真の写りが悪かったのが、残念。




色つき美人。やっぱり、色が付いてるとポイント高いっす。




もはや、どこ美人か分からんが、つんとすました顔が気に入りました。




この人はグランプリ候補だったマグダラのマリア様。この人は、この出張の最初のころの話題の『キリスト最後の誘惑』や『ダビンチコード』のキーとなる女性だったので、この人がグランプリになれば、きれいに話がまとまったのですが、それんな出来レースじゃあ、他の美人さんたちに失礼だ。それに、写真も悪いしね。。。




気が強そうな王妃様。




美人が多すぎて、この人をグランプリにしようと思いました。見えないからこそ、余計に惹かれるってこともあるしね。




で、俺が選んだグランプリは!!




ジャジャ~ン。ギリシャ美女?ローマ美女?
はっきり言って、もう、誰が誰だが分かりません。

それに、ここに載せられないだけで、他にももっと美人さんは沢山いましたし、写真の出来不出来も関係してくるし。
まあ、美しさに優劣はないと言うことで。

と、美人さんを探してルーブル内をあっちこっちと歩いていたら、あっという間に3時間近くが掛かり、残りの1時間半で絵画をざっと見た感じでした。

ちょっと、不謹慎な見方だった?(笑い)
でも、芸術鑑賞なんてそんなもんでしょ?格好つけてみたって、男にとって一番感動するのは、美しい女性だからね。
それに、ちょっと下品だったかもしれないけど、世界中にあるはずの彫刻を、無理矢理一カ所に集める方が下品だと思うよ。
と言うことで、俺も変態。ルーブル美術館を作った奴も変態。(冗談でなくて本気)。

パリの和食

2005年09月14日 | パリでの日々
さて、色々とネタは仕込んでいるのに、仕事の方がバタバタしていて全然、更新が。。。なので、今回も小ネタでご勘弁!!

前にもお伝えした通りに、ここラ・デフェンスには『富士山』と『名古屋』という2つの日本料理店があります。で、評判が悪い『名古屋』にも行ってきましたよ。(週末出勤の昼食を『名古屋』で食べることに急遽決まったので、『名古屋』の料理の写真はなし)。
まあ、店構えは『名古屋』の勝ちでしたが、肝心の「看板娘」は『富士山』の圧勝!!(味も俺は『富士山』の方が良いかな)。ちなみに、今回の焼き鳥は、焼きすぎで焦げてました。。。
と、2店を制覇したところで、ラ・デフェンスにある肝心の和食屋を紹介するのを忘れていた。

その肝心な店とは、『清瀧 ラ・デフェンス店』のことだぁ!!

最近は、昼飯の定食も始めました。(笑い)
こちらの米って、125gずつ穴があいたポリ袋に小分けされていて、それを10分ほど鍋で煮込むとあら不思議。。。って感じで、比較的楽に米を食べることはできます。
まあ、最初はそれも物珍しく、多少のパサパサも問題なかったのですが、さすがに1ヶ月を過ぎた頃から、それにも飽きてまいりまして、鍋で炊くようになりました。
すると、これが普通に美味い。で、スーパーで買ってきた「オイル・サルディーン」を買ってきて、醤油をかければ、ほら、『イワシ定食』のできあがり。



そうなると、自分でも『清瀧 ラ・デフェンス店』に対する要求がだんだん上がっいくのは当然の流れですね。そんな時に、スーパーで「冷凍タラ」を売っているのを見つけまして。。。



酒飲み兄弟から、『清瀧 ラ・デフェンス店』夜の部の代価として仕入れた、即席みそ汁も付いて、『焼きダラ定食』のできあがり。



さらに、その後も俺の向上心はとどまらず(笑い)、
普通のレストランで食べたフレンチのマッシュルームソースを再現!!



しようとしてできなくて、醤油で誤魔化したマッシュルームソース(なんだが、このタラには合う)を掛けた、『フレンチ風和風定食』の完成だ!!

みそ汁とやはり酒代代わりで仕入れたタクアン付きだよ!!
最近じゃ、米も鍋でなくて電子レンジで炊くから品質もばらつきがないよ!!

と、こんな感じで毎日、昼食時にはホテルに帰って、ご飯を作って食べてます。

実際に、こちらで外食ばかりしてると、胃がもたれてくるのですよ。なので、週に3回ぐらいは自室で自炊した食事をとらないと、何を食べてもまずく感じきちゃうんですよね。でも、昼食を『清瀧 ラ・デフェンス店』で食べらるようになってからは、味覚もリセットされるので、逆に外食が美味しく感じられて助かってます。

まあ、こんな写真を見せられても皆さんはあんまり感動できないかもしれませんが、はっきり言って、『名古屋』よりも『富士山』よりも、日本人の客を満足させる自信はあります。
な~んて言ちゃったりして。

蚤の市とベトナム料理とボーリング場

2005年09月13日 | パリでの日々
さてさて、せっかくのパリ観光モードに戻ってきたのに、土曜日は週末出勤でした。。。
まあ、気が付いたら帰国まであと1週間。精一杯、パリ生活を楽しまなければ。

と言うことで、先週に行きそびれたクリニァンクールの『蚤の市』へ行ってきました。本当に前回の生活市場からは目と鼻の先だったよ。。。



この看板をよ~く見ると、あんたたち、自国の英雄をバカにしてませんか?



ここの蚤の市の場合、骨董市があるエリアの周りは普通の生活市です。食材が売っていないだけで、その雰囲気は本当に南米パラグアイのメルカード4にそっくりだったよ。
だから、スリも多いに違いない。(皆さんも行く機会があったら気を付けて!!)。





ちなみにこの鷹の目をした男性は、スリではなくてコピー商品の売人。(笑い)
シャネルの香水(のコピー)を路上販売。さすがに、フランスは先進国だからコピー商品は露店と言えでも店を構えることはできないらしく、ここの生活市の周りにはコピー商品の売り子が大勢いましたよ。
とは言え、このオジさんは怖い人ではなく、カメラを向けると自分の商品を大きく宣伝するお茶目なオジサンでした。でも、その商品は一応犯罪ですから、宣伝には荷担しません。ごめんよオジサン。(苦笑)

で、混雑した表通りを一歩入ると、そこには本当の骨董市がで~~んとあります。



こんなのとか、



こんな家具とか、



こんな彫刻とか、



こんなシャンデリアとか。
基本的に俺は骨董にはそんなに興味がないのだけど、でも、「自分の部屋にこんな家具があったらな~」とか、「こんな食器で食事がしたいなぁ~」とか、「こんなおもしろいオブジェを部屋に置けたらなぁ~」なんて、考えているだけでも結構、楽しい。
まあ、そんな広い(壁の高い)部屋には引っ越せないんだけどさ。でも、東京でも電気を止めれら経験がある俺は、銀製のローソクの燭台がちょっと欲しかった。まあ、『レ・ミゼラブル』の影響なんだけどね。(苦笑)

で、今回は同僚2人を引きつれて、3人での『蚤の市』ツアーだったのですが、当然、その企画には、『午後からの中華街での宴会』も含まれているわけです。
そこで、地下鉄に乗って前に酒飲み兄弟と出かけた、13区にある中華街改めベトナム人街に。



その前に少し寄り道して、イタリア広場に。何でも、このイタリア広場の記念碑には「1944年になんちゃら」と記述してあるから、「イタリアが連合国側を寝返った(?)記念に作られた広場なのかな?」と思ったけど、考えたら19世紀の作品である『ルパンシリーズ』にも出てくるから違いますね。



ちなみに、これが「アルセーヌ・ルパン」シリーズの最高傑作との誉れが高い、『8・1・3』の物語の発端になるイタリア広場の「リヨン信用銀行」です。見えにくいけど、黄色い看板がそれね。(俺もラ・デフェンスのリヨン信用銀行のATMには、いつも現金の引き出しでお世話になっています)。
まあ、ルパンに関しては機会があればまた。

ベトナム人街の中華料理屋では、またしても鴨と焼豚とベトナム春巻きをビールで流し込む。今回は、酒飲み兄弟と一緒じゃないので、割と一人で飲んでました。(てか、みんな平日の激務でお疲れ気味。お疲れ気味なのは俺も一緒だけど、俺はビールが燃料だからね)。
で、ほろ酔い加減の俺は帰り際にボーリング場を発見して、微妙に引き気味の同僚を誘って「パリでボーリング大会だ!!」とはしゃいでみる。



酔っぱらっていた割には高スコアの139点。まあ、ヘロヘロにだった割には頑張ったじゃん。ナジャオさん。(なぜか、スコアボードがNAJAOを記入にされてる。。。)



ちなみにこのボーリング場は、中華街にあるので、客層はほとんど中国人でした。そりゃ、確かにパリジャンやパリジェンヌがボーリングやってる姿はあんまり想像できませんね。(笑い)

と言うことで、今回は写真で誤魔化した、読みづらいとりとめもない文章ですまんでした。



パリモード、再び。

2005年09月08日 | パリでの日々
帰国までの週末も数少なくなっきた先週末、『レ・ミゼラブル』熟読からも解放されたこともあり、再びパリ観光モードに戻しました。

まずは、最初に服を買いに蚤の市まで。パリには蚤の市がいくつか有り、その中でも最大と言われる「クリニァンクール」の蚤の市に行ってきました。



いや~、何か蚤の市と言うよりは、普通のメルカード(フランスだからマルシェか)って感じで、ほら、右側の古着革ジャン売りのオヤジもニッコリ。

「大阪からの来たの?私の彼女は日本人ね。大阪の堺知ってる?」
「見るだけ、いいよ。買わない、いいよ。ほら、これ、70年代風。ビートルズファッションね。ビートルズ知ってる?見るだけ、いいよ。買わない、いいよ」

と、愛嬌たっぷりに怪しげな日本語と英語のチャンポンで営業開始。(笑い)



他にもこんな感じで、通りの看板なんかも売ってます。お土産にいいかもと思ったんですが、小さいものでも20ユーロからと、微妙に高い。

結局、お土産の定番、パリTシャツを数枚に、ランドリーサービスから戻ってこない(泣き)ジーンズの代わりの一着をアフリカ系黒人の露店で購入。ここの市場は、アフリカ系の人、インド系の人、あと、ダニエラ・メルクリを流していたから南米系の人、となかなインターナショナルな市場でした。

「でも、パリ最大にしては狭いよなぁ~。蚤の市って他にも3つぐらいあるから、こんな物なのか?」

と思いつつも、荷物が重くなったし、昼飯時になったので、中華街に移動。
で、地下鉄の中でガイドブックを読んでいたら、「入り口付近には、蚤の市ではなくて、生活雑貨の露店市があるので、そこはスル~すること」みたいなことが書いてあったよ。トホホ。
でも、何か本当にパラグアイのメルカード4にいるみたいで懐かしかったです。それに、俺は服やお土産が買いたかったからちょうど良かったし。。。
負け惜しみじゃないぜ。(今週末、もう一度行って来るけど)。

と言うことで、『蚤の市』改め『生活市』を後にして、パリに二つある、もう一つの中華街に行って来ました。
前の投稿で皆さんに紹介した中華街は、どちらかというとベトナム人街だったのですが、一緒に行った酒飲み兄弟が「パクチーは苦手」と言うことで、ベトナム料理は食べられなかったんだよね。なので、今回は一人でフォーを食べようと思っていたのでした。



ところが、こっちの中華街はベトナム人街よりも歴史が古いらしく、すでに中華街と言うよりはエスニック街になっています。街並みもフイルムノワールにでてきそうな、盗品を扱う怪しげな中国系宝石屋とか。(偏見、ごめんなさい。笑い)。
で、規模も小さいため、あんまりフォーを置いてある店が少なかったです。
でも、1軒見つけて早速、試食。



どう?これで7ユーロ。結構、安いし味も美味しかったよ。でも、デ~ンと登場したモヤシとハーブの葉は、どうやってフォーに活かすかは微妙に分からなかった。(笑い)。そのまま、スープにどかどか入れちゃったけど。(まあ、それで美味しかったから良いのだけど)。

で、そのままシャンゼリゼに戻って、映画でも見ようとしたら、ちょうどタイミング良く始まるバカ映画がなかったので、ついに「凱旋門」に登る。



でも、ここからの絶景は改めて独立した投稿をするので、今回はスル~。

結局、その日はラ・デフェンスに戻って、ちょうど時間がピッタリだった、『ステルス』って原題の映画は見る。(日本ではもうしばらくしたら公開みたいね)。女性ヒロインが「おっ、可愛いかも」ってだけの映画でした。(途中で、凱旋門に登った疲労で二、三度落ちてしまった)。

とまあ、久々に充実の週末だったのですが、まだまだ、やり残したことは多い。
なので、残り2回の週末も燃えます!!

ああ、無情

2005年09月07日 | パリでの日々
さて、今回のパリ出張のストレスが少ない訳は、一つには完全な自炊生活が送れていること、そして、もう一つは読む本を大量に持ち込んだことにより、思う存分に文学に浸れていることがあげられます。

前ににもお伝えしたとおり、ニコス・カザンザキスの『キリスト最後のこころみ』に始まって、話題の『ダビンチ・コード』(上・下)、ポール・オースタ-(映画の『スモーク』の原作者)の『ムーン・パレス』に、こっちのブックオフで買った『地下鉄のザジ』に、『ヘミングウェイ短編集』。
約1作品を除いて、久々に文学の深淵に触れることができて、昔の文学少年が復活してた感じです。
そして、さらに、

「やっぱりパリは芸術の都だし、俺にとっての最大の芸術は文学になるな」。

と言うことで、シャッフルされた同僚にパリのご当地小説の『レ・ミゼラブル』を持ってきてもらいました。



実は、俺はこの作品は『世界児童文学全書 -ああ、無情-』として、小学3年生ぐらいで読んだっきり。(ってことは、今から、26、7年も前!!)
なので、今回、初めて読んだと言っても過言ではありません。

しかし、このビクトル・ユゴーの大作。物語の合間に、ナポレオン最後の大敗北の「ワーテルローの戦い」から、「パリの当時(19世紀)の隠語」、「パリの下水道」と、とにかくユゴーがあらん限りの講義をしてくれます。
これが、現代の日本人にはちょっと厳しい。。。

なのですが、物語の方は皆さんもご存じの通りにかなり分かりやすく、読者の琴線をつま弾いてくれるのです。俺なんて帰宅後に一人でビール飲みながら「コゼット、可哀相!!」って泣きながら読んでいました。(笑い)
(何か、最近は歳のせいか、昔の職業病のせいか、少年だけでなく、少女に対しても感情移入できちゃんだよね。去年のオランダ出張中に読んだ『アンネの日記』以来)。

しかも、ジャンバル・ジャンの最期に関しては、ビールも飲んでないのに声出して号泣。
自分でもビックリしたよ。(また、コゼットの恋人のマユリスがバカなんだよねぇ~。読んでいて「このバカたれ!!」と何度激怒したことか)。

この作品は、世界的文学作品とは言え、フランス文壇での評価は必ずしも高い物ではなかたっそうです。理由は、「話が面白すぎるから」だって!!(面白くて何が悪いんだ!!)
でも、最後の解説の受け売りなんですが、ユゴーは小説家と言うより詩人として有名みたいで、この大長編小説も実は大作叙事詩だったと言うことなのでした。それは凄く納得がいく。この小説はリアリティよりもエモーションを追求した話ですからね。
そして最近の俺は、リアリティあふれた作品よりもエモーショナルな作品に惹きつけられる。

とまあ、8月の週末はひたすら『レ・ミゼラブル』(俺は『ああ、無情』って邦題の方が好き)の世界に浸っていたのでした。

で、帰国するまで次の俺の慰めは、『ああ無情』と同じく小学3年生以来の『怪盗ルパン』シリーズだ。(こっちは、非常に読みやすい)。



パリの寿司Bar

2005年09月06日 | パリでの日々
さてさて、随分と前に仕込んだネタですが、パリで初めての日本食を食べてきました。

もっとも、パリでの日本食屋には二種類あるそうです。それは、オペラ座近くの「日本から来た職人がやってる日本人向け高級店」とパリ中にある「(少し怪しい)東洋人がやってるフランス人向けの寿司Bar」。もちろん、俺らが行ったのは中国人がやっている街角寿司Barです。
まあ、東京だって中華料理屋はすべて中国人(や本場で修行した職人)がやってる訳ではないですしね。

ちなみに、ここ、ラ・デフェンス(の俺の職場の近く)には、2軒の寿司Barがあります。その名も『名古屋』と『富士山』。で、俺自身は『名古屋』には行ったことがないのですが、行った同僚4人の全員が全否定。(笑い)
なので、今回はのレポートはこっち。



一緒にいた同僚は『ちらし寿司 13ユーロ』を注文したのですが、俺の方は皆さんに紹介できるように、『寿司&焼き鳥セット 18ユーロ』を注文!!
普通、外国人的に日本を代表する料理って、『寿司(刺身)』と『天ぷら』になると思うんですが、なぜかパリの寿司Barでは『焼き鳥』が大人気。寿司Barでなくて、「焼き鳥専門店」もあるぐらいです。
やっぱり、照り焼きが人気ある模様。

と言うことで、早速注文したのですが、この『富士山』、フランス人に大人気。昼飯時にほぼ満員でした。で、セットメニューで飲み物を選んだのですが、寿司や焼き鳥と一緒にコーラとかオレンジジュースは飲めませんよね、日本人としては。



バーン!!
寿司にはやっぱりこれでしょ。って、最初に出て来ちゃったよ。。。しかも、日本の緑茶でなくて中国緑茶。
まあ、そんな細かいことには文句は言わないけど、ここの人たち、お茶っ葉に熱湯を注ぐんじゃなくて、どうやら、電子レンジでチンしたらしい。だから、
「湯飲みが熱くて持てないんだよ!!」

でも、お茶を持ってきた看板娘がこれまた中国系の美人さんで、「あつぃ!!」てな感じで、お茶をお盆から取れなくて、同僚(酒飲み兄弟)に代わりに取ってもらって、少し恥ずかしそうに照れ笑いしてるのが、むちゃくちゃ可愛かったので許します。
ちなみに、俺も代わりに取ってあげようと思ったんですが、本当に湯飲みが熱くて持てませんでした。。。情けなし。

飲みたくても飲めないお茶はしばらく放置してると、次に出てきたのがみそ汁でした。
最初に出てきたのが、キャベツサラダのお通しだったので、少しずつイヤな予感がしてきました。
「あれ、これってお通しがサラダで、みそ汁がスープってこと?そんで、これの飲まないとメインの寿司は出てこないのか???」

ピンポーン。大当たり。
で、みそ汁飲んだところで、



ジャンジャジャーン。
どう?結構、ちゃんとしてるでしょ?そりゃ、多少はシャリが乾いていたり、シャリが多かったりとかしましたが、海外で食べた寿司の中では一番美味しかったよ。前にデュッセルドルフで食べた50ユーロのインチキ寿司に比べたら、全然、ちゃんとした寿司。ちなみに、あっちは日本人が作っていたけどね。
それに、正直、シャリ問題が少ない(同僚が注文した)ちらし寿司は普通に美味しそうだった。。。

「でも、俺には『焼き鳥』もあるもんねぇ~だ!!」



普段、俺は焼き鳥と言ったら、すべて塩なので、たれで食べる焼き鳥は本当に久々。
右からつくね、手羽、ねぎ間、白、そして、牛肉のチーズ包み。
「えっ、なぜそれが焼き鳥に?」
つくね、手羽ぐらいまでは、調子よく食べていたんだけど、なにせ、焼き鳥だけをおかずにご飯を食べたことがない俺、だんだんと虚しい気分に。。。しかも、途中から鶏肉も生焼け。。。
「お前も電子レンジでチンか?」
そしてまた、左から順番に食べていっちゃったので、最後に残ったのが牛肉のチーズ包みだ。

結論。「フランスの寿司Barでは、『寿司は』いいけど『焼き鳥』には気を付けろ!!」
でも、ここは看板娘が可愛いから許す。(パリで惚れたの3人目)。




あと2週間!!

2005年09月05日 | パリでの日々
早いもので、俺のパリ生活(正確にはラ・デフェンス生活)も残すとところあと2週間となりました。

先週は、新たに同僚がシャッフルしたこともあり(俺の酒飲み兄弟も帰国してしまった。。。)、また、仕事のバタバタしてだしたので、ほとんど新しい投稿ができませんでしたが、小ネタもそこそこ仕入れたことですので、これからはほぼ毎日の投稿を目指します!!

さて、ちょっと投稿をさぼっている間に、パリは秋から真夏(と言っても30℃弱ですが)に逆戻り、フランス代表もジダンの代表復帰でサッカー強国に逆戻り。そして、FC東京も残留争いに逆戻り。。。
そして、俺も『レ・ミゼラブル』を読破したので、週末は読書三昧生活からパリ観光モードに逆戻り。

と言うことで、残り少ないパリ生活を皆さんにも報告したいと思っていますので、乞うご期待!!

フランスビール生活!!

2005年08月27日 | パリでの日々
うぃ~~~。今日は二日酔いの中、週末出勤です。気持ち悪るっ。。。

さて、今回はそんなビーラーな俺の二日酔いの原因となるビールを紹介します。
ジャジャジャジャ~ン!!



右から、ババーリア(で読みかたあってるかな?)、ヒューガルデン、ハイネケン。俺はこの3本を「ビール御三家」と命名していつも痛飲。

ババーリアは日本じゃそんなに名が知れてないけど、オランダではメジャーなブランド。アムステルダムの飲み屋の看板の割合は、一番がハイネケンでダントツ。で、二番と三番目をこのババーリアとグローリッシュで争っている感じ。(グローリッシュも美味しいビールなのですが、なぜかフランスでは売っていない)。
でも、このババーリアは通常のピルスではなくて、アルコール度8.6%のちょっと甘めの種類。

で、真ん中がベルギーの白ビールのヒューガルデン。このビールも去年辺りまでのベルギービールブームの立て役者だったから、日本でもメジャーですね。

あと、ハイネケン。これはもう説明は要らないですね。

ちなみに、グローリッシュ、ヒューガルデン、それにもちろんハイネケン。あと、ドイツビールにイギリスビール、果てはオーストラリアにメヒコのビール。(メヒコって言ってもコロナだけじゃないよ)これらが飲めるお店が東京の高円寺にある、『オレンジ』ってお店。興味がある人はオレンジに行ってジャンジャンビールを飲もう!!

と、軽く友情の証の宣伝。(笑い)。
でも、興味がある人は俺に連絡くれれば、マジメに行き方を教えます。

そして、声を大きくして言いたいのは、これらの大瓶が一本、なんと2ユーロだ!!

本当に日本はビール税が高すぎですよ。
だいたい、ビール税が高い理由ってしまってます?「一部の貴族、ブルジョワがたしなむだけだから、高~い税率を掛けてやれ」って、大蔵省が決めんだってさ、明治時代に。(怒)。

「俺たちが貴族かぁ?ブルジョワかぁ?」ってんだ!!(激怒)

そんなんだから、発泡酒なんてインチキな飲み物が蔓延しちゃうんだよ。
マジでこれは単なる酒飲みの主張ではなくて、本当に日本の食文化に関わる重要な問題。
本来はそんなに高い物でもないのに、税率が意味なく高いために、代用品で我慢しなければいけないなんて、あっちゃいけない。あって良いはずがない!!
今度の選挙で「ビール税を下げる」って公約に掲げる候補者がいたら、俺は真っ先に投票しちゃうね。(まあ、俺は今回の選挙には参加できない訳なんだが。。。)

と、話が暴走したところで、次のビールの紹介。



これは近くのスーパーで売っていた、冷えた小瓶シリーズ。
一番左がフランスのナショナルブランド、クローネンボルグ。(読み方は適当)。普通に飲める。安いし。ちなみに味はベルギー風ではなくてドイツ風のピルスビール。それもそのはず、このビールを生産地はドイツとの国境の街のストラスブール。(いつもフランスとドイツが戦争で取り合ってる地域ですね)。

で、次三つは良くわらないけど、普通のピルスビールでした。これらも可もなく不可もなくだったような。(本当は、一日で試飲したから、どんどん味が分からなくなっていっただけ、と言うのは内緒だ)。

右から二番目は、ビールじゃなくてアルコール度1%のフルーツパンチ。ただのジュース。間違って買っちゃいました。却下。

そして、大問題ビールが一番右の「悪魔のビール」。アルコール度12%。
ベルギービールのメジャーブランドの『デュベル』ってあるじゃない?あれもアルコール度が高いんだけど、「悪魔も大好きなぐらい美味しい」ってニュアンスで、「悪魔」ビールの名前が付いてるんだよね。で、当然、俺の大好物。

なので、悪魔+高アルコール度=激旨、と解釈した俺は、最後の最後に取っておいたのです。ところが。。。
この悪魔ビールは、「悪魔も大好きな」って意味でなくて、こいつの存在自体が悪魔って意味だったみたい。高アルコール度も、純粋にビール酵母によって生み出されたものでなくて、何か蒸留系のツ~~~ンと鼻にくるアルコールを無理矢理混ぜた感じ。

まあ、俺は普段、先ほどのオレンジで、ビールをチェイサーにラム酒を飲んでいるから、同じちゃあ同じなんだけど、普通のビールだと思ってグビグビいっちゃったからねぇ。。。
撃沈しました。(笑い)



最後に変わり種。可愛いんだか、可愛くないんだか微妙なこのカエル。これはパリの原宿レ・アール地区にあるイングランド風のPUB。



このピッチャーで20ユーロ。まあまあ、安いかな。ところでここのイングリッシュPUBはビールの種類をみても、「ベストカエルビール」、「カエルビール白」、「ダークカエルビール」などと意味不明。。。
まあ、訳分からんブランドでもビールはビール。喉が渇いてていた俺は酒飲み兄弟とすかさず「乾~杯~」。

で、飲み過ぎてトイレに行ったら、



なんと、ここは地下で自家製ビールを造っていたPUBだったのです。
自家製だからって何もかもが美味しい訳ではないのですが、ここはお店員のお姉さんが感じがいいから好きです。

とまあ、フランスではこんなビールを飲んで酔っぱらっています。

今日は、仕事がストップしてる最中に、二日酔いの頭であわてて書いているから、いつにも増して乱文になってすみませぬ。。。
おっと、丁度、仕事が再開ですので、これにて失礼。

P.S.
ちなみに、The Frog。あんまりデレデレ飲んでいたら、この店にデジカメを忘れて行っちゃいました。
日曜の夜11時に部屋に戻って気が付いてた俺は焦りまくり。
コースターを拝借してきたのを思いだして、電話でお姉さんに確認。すると、「すぐに取りに来て~」とのことで、あわてて地下鉄でとんぼ返り。それで、感じのいいお姉さんにデジカメを返してもらい、一件落着。

で、ビールをもう一杯飲みながらお姉さんの優しい笑顔を眺めていたら、思わず惚れしまった。パリで二人目。(笑い)