マシュー・ボーンの『シザーハンズ』を観る前に。 . . . 本文を読む
2001年から4年をかけた「ニーベルングの指環」4部作がで遂に完結した。
キース・ウォーナーのポップな記号を散りばめた演出に、私は自らの想像力を最大限に開放し、破局を迎えた世界が炎に焼き尽くされ、呪われた『指環』と共に水底に沈むのを、N響(指揮:準・メルクル)が奏でる♪愛による救済の動機♪の音楽に身を委ねながら、至福の6時間(2回の休憩を含む)に浸りきっていた。
4年前の「ラインの黄金」以来、主 . . . 本文を読む
ソフォクレスのギリシャ悲劇を基にした、ホフマンスタール=台本と、リヒャルト・シュトラウス=作曲のコンビによる一幕物オペラである。
時と場所はトロイ戦争後のギリシャのミケーネ。
舞台上にはキューブ状のボックスが不安定な形で傾斜面に屹立している。(美術=オラフ・ツォンベック)
それは、エレクトラ(ナディーヌ・セクンデ)の父・ミケーネ王アガメムノンを情夫エギスト(リチャード・ブルナー)とともに暗殺した . . . 本文を読む
最近ではめっきりお目にかかれなくなった和妻を久しぶりに堪能した。和妻と言っても、もちろん日本人妻のことではない。水芸に代表される伝統的な和製手妻(手品)のことである。
私が生まれて初めて水芸を見たのは、1950年代後半の確か小学生の頃で、木下か矢野かキグレかどれか忘れたが、サーカスのテント小屋でだった。今ではめったに見かけない国産サーカスは、当時は年一度くらいの割合で、私が育った地方都市にも巡業し . . . 本文を読む
今年は予想以上に多くの舞台を観ることが出来た。しかし、その反面映画館通いが減ったのが残念である。
一口に舞台といっても、オペラ、歌舞伎、バレエ、ストレート・プレイ、ミュージカル等、多種多様。これらをごちゃ混ぜにしてベスト10を選ぶのは、無茶で乱暴なことだと百も承知の上でのこの暴挙である。
1.だるまさんがころんだ(燐光群)
2.喪服が似合うエレクトラ(新国立劇場中劇場)
3.神々の黄昏( . . . 本文を読む
①アンコール!(Broadway Music Theater)
②ミスティック・リズム(Hangar Stage)
③アンダー・ザ・シー(Mermaid Lagoon Theater) . . . 本文を読む
ミロの抽象画か幼児の落書きのように見える壁紙の部屋は、「ジークフリート」の第一幕、成長したジークフリートを養育している小人ミーメの洞窟である。
「ラインの黄金」「ワルキューレ」に続き、ここでもポップな遊び心は継承され、装置は相変わらず不安定に傾斜して不安感をあおる。
自らのアイデンティティが見出せず苛つく、悪ガキそのままのジークフリートと、下心見え見えで恩着せがましいミーメのやりとりは、コントか漫 . . . 本文を読む
生まれて初めて《雅楽》なるものを鑑賞した。
皇居・東御苑の中にある宮内庁の楽部での演奏会である。
会場の舞楽場は能舞台に似た欄干つき平方の主舞台を客席が三方からとり囲み、二階席を含め観客席数は300席程度か?
パンフレットによれば、雅楽の演奏形態は『管弦』『舞楽』『歌謡』の三つある。今日は『管弦』三曲(30分)と『舞楽』三曲(45分)が15分の休憩を挟んで演奏された。
第一部『管弦』は、揃いの茶色 . . . 本文を読む