Linの気まぐれトーク

映画と小説の観賞日記

小説『透明な螺旋』

2021-11-20 12:25:00 | 読書



ガリレオシリーズの最新作の順番がやっと回ってきた。
東京などの人口密集地では人気作の図書館予約一年待ちなど普通らしいが、この辺りではせいぜい10人待ち。

期待していた物理学者湯川の秘密は、結婚ではなく出生に関わるものだった(残念!)
前作の『沈黙のパレード』では内海薫刑事とロマンスの香りがほんの少しあった気がしたのに。(気のせい?)

さて『透明な螺旋』も噂に違わぬ一気読み、読み始めたらやめられない。
1日で読了した。
〈湯川教授の秘密が明かされる〉との予告に、てっきり内海薫刑事とついに結婚⁈ と、ぬか喜びしたのだが…
秘密はヒミツでも、出生に関わるものでした。 
生活臭を感じさせないシュールな湯川のこと、
両親の介護などのシーンが登場するだけでも驚き
、彼もそういう年齢になりつつあるのか。

今回の作品は、親子3代にわたる絆をテーマにしたものだった。
母の都合でやむなく捨てた我が子の行く末が、犯罪に繋がってしまう。
湯川が謎解きとは違う次元で関わるのも、シリーズ終盤に近づいているからだろうか。

もっともっと書いてもらいたいのは、いうまでもないけれど、東野氏、年齢的にもう一休みしてもいいのでは?

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