Linの気まぐれトーク

映画と小説の観賞日記

ささやかな挑戦

2022-03-21 20:05:00 | 日記
お彼岸の日、墓参の人々に墓は賑わう。
隣の隣の県まで、親の墓参りに、片道3時間はかかる距離を行く。

最寄りのJ R駅まで車でも20分はかかる距離を、今まで夫に頼っていたけれど、今回からは自力で行くことにする。
電動アシスト車で45分。
道も迷わず、駐輪場もちゃんと見つけられた。

本を読みながら7時45分発の電車を待つ。
これで一気に静岡県との県境の市、新所原まで連れて行ってくれる。
そこからは天竜浜名湖鉄道に小一時間乗る。

電車も春の装いだ。
気賀着10時15分。

駅舎は昔と変わらない。
いつの間にか国の有形文化財に指定されている。
人間は老いさらばえるだけだが、物は古くなれば価値が出る。
それだけ朽ちやすいということでもあるのだろう。
大切にされてきたのか、変化に置いて行かれただけなのか。

寺も花盛りだ。



屋根の葺替え工事中で、堂内もビニールシートの上を歩いた。
ちょっとした非常事態。
物も生まれ変わっている。

鰻重のランチを姉と味わい、短い逢瀬の後は再びひとり帰路の電車。

駅のポスターも春色。


マリメッコ電車だった。



暑さ寒さも彼岸まで。
これからは一気に春だ。








音訳ボランティア

2022-03-18 19:43:00 | 日記
たしか5年ほど前のこと。 
仕事をフルタイムから土日出勤に変え、余裕の出来た平日に何をしようか考えた。 
たまたま岐阜県図書館のチラシに、音訳ボランティア養成講座〈初級〉を見つけ、無料という魅力もあり、週2時間10回の講座を受けた。最後の課題に実技(歌壇or俳壇の音訳録音)もあり、当時の録音機器DR1の使いにくさも相まって、騙された感満載の講座となってしまった。 
20人の受講者のうち、残ったのは半分もいなかった。 


真面目人間の悲しさ、〈中級〉講座が始まると知れば、また受講せねばと思い、その後の〈校正〉講座しかり、〈編集〉講座しかりで、タダより高いものはないを実地で経験する羽目に。 
それぞれの口座に実技課題が課せされ、中級では新書一冊を音訳し(3ヶ月かかった)、編集では自宅のパソコンにアプリをダウンロードしなければならず、Windows10とウイルスバスターを入れていることが条件とあり、自宅の古いパソコンに10とバスターを3万かけて入れた。 
重くて動かなくなり、メモリも増設。 
やっと課題の編集をした。 
この時点で残っているのは3人に。 

古いパソコンの悲しさ、せっかく県図書館まで持ち込んでインストールしてもらった編集アプリも使えなくなり、結局放置。というか、本当に自分は必要とされているのだろうか。図書館側も義務にかられて講座を開催しているだけなのでは。 
何か努力も虚しくなる。 

ところが数年たって、そのアプリを使っていないならアンインストールする必要があると言われた。 
しかも自分で勝手にすることは許されず、県図書館までパソコンを持っていかねばならない。 
自転車で1時間もかかる距離だ。 

ああ、何か振り回されている気がする。 
でも、もう残り少ない人生なのだから、必要とされる限り止めたくはない。 
本当に必要とされているならば。 

木曜にはそのパソコンのアンインストール作業をしてもらう。 
もちろん歌壇俳壇の録音作業もある。 

視覚不自由者のためのボランティアだが、岐阜県単位ではあまりにも利用者が少ないため、国会図書館経由で全国に拡散することになった。 
校正も厳しくなり、毎週のように県図書館通い。 
ボケ防止と割り切って頑張るしかないか。 





映画『ナイル殺人事件』

2022-03-03 16:22:00 | 映画
ウォルト・ディズニー配給作品なのに、吹替版で観てしまった。
上映時間の都合もあるけれど、年と共に画面と字幕の両方を追うのが億劫+映画観賞の娯楽化(あくまで私都合)で、是非とも画面に集中して犯人を突き止めたいというのが本音。



ナイル川を豪華客船で1,200円(シニア料金)でクルーズし、エジプト体験出来るなんて豪華過ぎるとほくそ笑んで出かけた。

最初の戦闘シーンはまるで『1917命をかけた伝令』のよう。
あれ、吹替版のはずなのに字幕が…
吹替は英語→日本語だけなのでした。
歌もそのまま。
(よかった〜)

ナイル川クルーズに至るまでの紆余曲折は想像以上に人間臭く、おしゃれなポアロにしてはリアル。
トライアングル・ミステリーを謳っているので、まあ三角関係は仕方ないにしても、人間の数だけ愛憎関係ありの感。

原作を読んでおこうとしたものの、近所の図書館にはなく、ぶっつけ本番だったが犯人はすぐに分かった。
その昔、読んだのを思い出したのだ。
あまりにも手口が突飛で意外な人だったため記憶に残ったらしい。
今は「意外な人」が一番怪しい、が定説だけど。

肝心の犯人探しは空振りだったが、これだけの名作でリメイクとあれば、犯人の意外性に驚く人はいないかも。

アーミー・ハマーは『君の名前で僕を呼んで』でティモシー・シャラメの恋人を演じた学生。あの青年も年輪を重ねていた。



美しい風景も堪能したし、コロナ鬱も少し紛れた。
ケネス・ブラナーのポアロは好み。
どこかシャーロック・ホームズを彷彿とさせるので。


コロナワクチン3回目接種

2022-03-02 16:07:00 | 日記

2月28日 近所の医院にて接種。
予約はスマホでしたが、以前と比べると簡単に取れた。
10時45分よりということで、30分前に行けば、しっかり時間まで待たされる。
集団接種会場ではどんどん前倒しで処理していたのに、個別接種では医院の性格が前面に出る感じ。
見たところワクチン接種以外の患者さんは殆どいないのに。
車で来た人は車で待たされ、身分証明書(保険証や運転免許証、マイナカード)を忘れたおばあさんはタクシーで取りに戻らされていた。
もしかしてそれが患者さんが少ない理由?

この医院には子どもたちがお世話になっただけに、その寂れぶりはちょっとショック。
お世話になった先生は最近急死され、今は息子さんが継いでいるらしく甥と同い年のはずだが。
記憶では小学生の男の子なのに、今や頭髪は薄く紅顔の美少年の面影はない。
それほど神経を使う仕事なのだろうなあ。

接種はあっという間におわり、副反応のつらさは2度目で体験済みなので、用心してかかる。
心配症の娘は、水やカップ麺、ヨーグルトなどの非常食を用意してくれた。

接種当日、軽く入浴して8時には就寝。
が、眠れない。
打った腕が痛いわ、夜中から発熱し寒気はするわで、ラジオと共に長い夜を過ごす。
お腹が空きすぎて苦しかったので午前5時に朝食、食欲だけはあるのが不思議。病気ではないものね。
コーンフレークとハムトースト、ヨーグルトとコーヒー。
バファリンを2錠。
やっと落ち着いた。

接種翌日が1番副反応もひどいらしい。
幸い子守も休みなので、一日ぐうたら。
『男はつらいよ』を観るも、1時間40分が長い。熱を測ったら、38.3度。
この日も晩酌はせず、9時に就寝。
今度はよく眠れた。
朝には副反応のだるさも激減し、普通の状態に戻りつつある。
今までとの違いといえば、今回は打った腕の腋下が痛いこと。
リンパ節だろう。
体は抗体を作ろうと懸命なのだろうな。

健康を損なった時の疑似体験が出来たと思えばいいか。
まあ、回復するとわかっている不調が体験になるかは疑問だけど。

3回ともファイザー社製なので、副反応も比較的軽かったのかも知れない。
こんな経験もそろそろ終わりにしたい。