CJグループとは、大韓民国の企業グループである。会長は李在賢(イ・ジェヒョン)。 1953年にサムスングループ初の製造業として제일제당(チェイルジェダン、漢字表記:第一製糖)工業株式会社を設立。表記の通り製糖業をはじめとする食品工業では韓国でもトップクラスに入るが、1993年にサムスングループと分離。アメリカの映画会社ドリームワークスSKGへの出資を手がかりにエンタテインメント事業へも進出し、映画製作、映画館経営、ケーブルテレビ放送向け番組制作および配給、インターネットサービスなども手がける。
なお、CJとは、제일제당(第一製糖)のラテン文字表記、cheil jedang に由来する。
日本においては、2002年に現地法人「シージェイジャパン株式会社」を設立。本社所在地は東京都港区西新橋。
沿革
1953年8月:第一製糖工業株式会社設立
1958年:製糖、製粉事業を開始
1963年:うま味調味料『ミプン』を発表、調味料の分野に進出
1975年:だしの素『ダシダ』(下記参照)を発売開始
1984年:製薬業に進出
1991年:生活用品事業を開始
1993年7月:第一製糖、サムスングループと分離
1996年5月:第一製糖グループ結成
1997年4月:第一製糖、サムスングループとの法的分離完了
1998年:韓国初のシネマコンプレックス(複合映画館)、CGVを開業
2002年10月:第一製糖株式会社、「CJ株式会社」に社名変更、CJグループ発足
2007年9月:CJグループ、持株会社に組織変更。CJ株式会社の会社分割を実施し、社業会社のCJ第一製糖と持株会社のCJ株式会社に分割。
主な傘下企業
韓国
CJ第一製糖(加工食品および飼料の製造、バイオ事業ほか)
CJフレッシュウェイ(給食・外食事業、旧CJフードシステム)
CJオーホームショッピング(通販事業)
CJ E&M(エンターテイメント事業。放送部門のCJメディア、オンメディア、映画部門のCJエンタテインメント、オンラインゲーム部門のCJインターネットなどが合併)
CJライオン(家庭用品。日本企業のライオン株式会社と合弁で作られた)
日本
CJプライムショッピング(2011年1月にCJオーショッピングが日本の通信販売会社・プライムショッピングを買収)
エバラCJフレッシュフーズ(エバラ食品工業との合弁企業)
CJインターネットジャパン(CJ E&Mオンラインゲーム部門の日本法人に該当。NBGIオンラインゲーム事業と業務提携)
主な製品
砂糖・塩・食用油などの基本的調味料は、
ルイヴィトンブランド財布 「ペクソル(백설:白雪)」というブランド名で発売されている。
ダシダ(다시다)(韓国の多くの家庭で使われている総合調味料。牛肉、貝、いわし、などさまざまな種類がある。)
ミプン(미풍:味風)(うま味調味料。)
スパム(ポークランチョンミート。韓国では米ホーメル社よりライセンスを受け、自国で製造している。)
フリーズドライ・冷凍等の加工食品
医薬品
飼料
食品産業用原料など
外食事業
仁川国際空港ターミナル内のレストラン・フードコートなど。