goo blog サービス終了のお知らせ 

ラファエルの冒険 “大航海時代Ⅳ PORTO ESTADO”より

  ・冒険談と交易記録
  ・もらっちゃったよ、戦列艦とバンディッドメイル 
  ・絵と写真で楽しむポルトガル 

第1章 旅の準備 (クラウの備忘録より)

2012年01月02日 | 日記
 かもめが 「早く海に来い、早く来い」と誘っているようだ。
秋口に引き上げたカルテイラの修理がようやく終わった。ラファエルに見せてやろう!
どんな顔をするだろうか?

 ラファエルは、船を一目見るや、男のロマンに胸をたぎらせ、フリオじいさんのところへ駆けて行った。
フリオ・エルネコ 68歳。航海士を引退して、今は、船乗り相手の金貸しをやっている。おっと、キリスト教徒が金貸しなんてやっちゃいけない、投資だ!投資!

 一度は 投資を断ったフリオ爺さん、あとから追いかけてきて 金3万といっしょに船に乗り込んできた。あれは、絶対、カストールの親父さんの差し金だ。
 「そんなこと、ぼうやに気づかせちゃだめですよ」
 「それくらい、わかってらい!」
 「それにしても、懐の深いお父上ですね。息子の独立心を養うために、何の条件もつけずに送り出すなんて」
 「まぁなぁ。俺のところには、必ず息子を無傷で連れ帰って来い、けっして放浪者にはさせるな。リスボン行きの船乗りには必ず、声をかけて消息が伝わるようにしろと言いに来たがな」
 「へぇー、案外 クラウ信用されているんですね。」
 「さぁ、どうかな。ジェナスおまえんとこは?」
 「私に直接会いに来はしませんでしたが、身元調査はされたみたいです。」

       画像 :ポルトガルの国花(その1) バラ (ミセスハーバートスティーブンス←品種は私の好みで選びました) 


コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。