男抱山(おとこだきやま) 連結石祠(れんけつせきし)
【データ】男抱山 338メートル▼国土地理院25000地図・大谷(地図に山名無し。半蔵山の南、田口集落東の338標高点)▼最寄駅 東北本線・宇都宮駅▼登山口 栃木県宇都宮市新里町。地図の青丸印▼石仏 男抱山の中腹。地図の赤丸印
【案内】男抱山の中腹に祀られた石祠は、三柱の神を一緒に祀るように造られていて、この形式の正式な名称はわからないので、とりあえず連結石祠とした。神社の境内に勧請した神々を横長の一棟の木祠にして祀る例はよくみるが、石祠は珍しい。平地でも見ることが稀な連結石祠を山中に祀ったのは、合理的という安易な発想ではなく、三柱の神を一緒に祀ることがふさわしいと判断してのことだろう。関東の山に勧請した神々で石祠を三基ならべるのは、大山の石尊・大天狗・小天狗がある。このブログの彦谷・湯殿山(栃木)で案内した出羽の月山・湯殿山・羽黒山もあり、木曽の御嶽・八海山・三笠山なども考えられる。これらの神のいずれかを祀ったものと思われる。地元の人に尋ねればすむことだが、知る人には会えなかった。連結石祠の脇にもう一つの石祠がある。これは金比羅山であろう。登山口に立っていた鳥居には「金比羅山」とあったらしいが、いまその鳥居は石段とともに崩れ落ちてしまった。
【独り言】男抱山登山口の鳥居と石段は、この2月の大雪で倒れた木と一緒に崩れたようです。2月に降った関東の大雪は、里山の木々にとって大きな痛手となってしまいました。これまでも春の水分を含んだ雪は、杉などを折り倒したことはよくありました。しかし今回は千葉の房総の山まで大量の雪が積もり、普段折れることがないカシやスダジイまで被害が出てしまいました。その結果、普段でもあまり人が入らない荒れた里山の道は、ますます荒れてしまったようです。それでも驚くのは、地元の人による復旧作業で、林道などをふさいだ倒木は切られ、崩れた登山道も迂回路が造られたりしていることです。男抱山の道も、かつての石段の手前に新しい道ができていました。