窪美澄さんの"じっと手を見る"は、
電車の中では本を開けないような
かなりアダルトな描写もありますが、
私の知らない介護士という世界の
"リアル"を垣間見せてくれたり、
女性の揺れ動く心理も丁寧に描かれていて、
とても読み応えのある小説でした。
素直に読んでみてよかったなと思います。
私も今までに自分の両親と
家人のお父さんを介護した経験があります。
家人の実家でひとり暮らししている
お母さんも身体の調子が思わしくなく、
近々世話をすることになるかも知れません。
私の友人たちもみんな似たような状況で
話をしているうちに自分だけが大変な
わけではないと改めて心強く感じたり、
介護という難題にまっすぐ向き合う勇気を
もらったりしています。
自分もいつか介護される側に立つ、
そのことに気づければ心折れずに
頑張れる気がします。
※写真は観音崎たたら浜のラフスケッチ。
恥ずかしいほど才能のなさを感じますが、
載せておくことにしました。
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