ありがたいと思え、ジブン！

"そんなこと、

わざわざ言われなくたって

ちゃんと分かっていますから"

人生の中でこう呟きたくなる時って

どのくらいあるのだろうか。

数えたわけではありませんから

確かなことは言えませんが

たぶん想像以上にある気がします。

そしてこれからも

それを呟きたくなる機会は

たっぷりありそう。

だけど私の場合、

たいていそれを言われる時って

ちゃんと分かってなんかいないのです。

だからまんまと思わぬ失敗をしたり、

すっぽり落とし穴に落ちたりするのです。

老婆心ながら転ばぬ先の杖を

はいどうぞって差し出してくれているのに

そんなもの必要ないですって

きっぱりと突っぱねてしまう

我が身の愚かさを思わずにはいられない。

鬱陶しいなぁ煩わしいなぁと感じても

あれ？ちょっと待てよ、と

いったん俎上に乗せてみることは

とても大切なことなのかも知れません。

栄養価の高い食べ物を差し出されても

口に合わないからって手を伸ばさなければ

骨も筋肉も強くなれない。

それをしっかりと頭に叩き込んでおこう。

思考が硬直して感情的になってしまうと

ありがたいアドバイスを俎上に乗せる

余裕さえなくなってしまいますからね。

分かっていると思っていながら

分かっていないことっていっぱいある。

分かっていない自分に気づかないまま

やり過ごしてしまっていることだって

きっとそれ以上にありそう。

今朝、そんなことに頭をめぐらせながら

ベッドの中でウダウダしていました。

せっかくいい天気の朝なんだし、

シューズだって新しくしたんでしょ。

さっさと走ってきたらどうなの？

いつものポジティブシンキングな

もうひとりの私の声がとんがっている。

わ、わ、分かってるよ！

分かっているからあと10分だけ。ね？