テニスと読書とデッサンと!

そんなこと言われたって・・・

「あなたってヘンね」

「えっ、ヘン?どのくらいヘン?」

「たっぷり」

「狂ってるってこと?」

「そうじゃないわ。

普通とはちょっと違うってことよ」

「どのあたりだろう」

「たとえばなにかを一緒に見ても

あなたは多くの人と違った感じ方を

するんじゃないかなって思うの」

「他の人がどんなふうな感じ方をするのか、

ぼくにはわからないよ。

ぼくがどんな感じ方をするのか

きみにわかるの?」

「それが逆にわからなすぎるから、

他の人とは違うかもって。

もちろんそれは悪い意味で

言っているわけじゃないわ」

「ぼくはみんなと同じようでいたい。

同じように感じて

みんなから受け入れられたい。

誰からも相手にされない奇人変人みたいに

思われていたらぼくは・・・つらい」

「バカねぇ、誰もそんなこと

思うわけないじゃない。

それがあなたの悪い意味での

ヘンなところよ。

そうじゃなくて・・・んー、

独特の個性があって不思議な印象を

受けるってことはたしかね」

「それは喜んでいいこと?」

「もちろん!特に想像力が著しく独創的よ」

「想像力が著しく独創的?

フツーに豊かって言ってもらいたいかな」

「あたしはあまり"フツー"には興味はないわ。

だっておもしろくないでしょ?

あなたはあなたのままがいいの。

いまのあなたの”ヘンさ”が好きよ」

「ありがとう。少しは自分の"ヘンさ"に

自信がもてるような気がしてきた。

きみもヘンを身につけたい?」

「あたしはいいの。

だってあたしもヘンになったら、

あなたの素敵なヘンさが

わからなくなりそうだもの」

「それはそうだ。

ぼくもきみのフツーさが好きだよ。

とても魅力的だなぁっていつも思ってるんだ」

「ありがとう。でもあたしだって

ホントはヘンなヤツなのよ」

「たしかに」

「おぃ!そこはそんなことはないよとか

言って欲しいなぁ。

普通は打ち消すシーンでしょ、そこは」

「あっ、ごめん。ぼく、フツーじゃないから」


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