テニスと読書とデッサンと!

脱出、脱出!

 

 

ときどき、

恥ずかしい気持ちって

じゃまかもって思う。

生きていくうえで

本当に必要なんだろうかと。

必要ないどころか

マイナス効果しか

生まないんじゃないかと。

恥ずかしがることで

なにかが解決するわけじゃない。

それを分かっていながら

恥ずかしいと感じる時は

やっぱり恥ずかしがりたくなる。

恥ずかしさを感じると

穴の中に入って蓋を閉め

熱(ほとぼ)りが冷めるまで暗闇の中、

体育座りでじっとしていたくなる。

 

しばらくすると目が暗闇に慣れ

周りが少しずつ見えてくる。

「あれっ、そこに誰かいる?」

「・・・いるよ」

「誰?」

「誰だっていいじゃん」

「ここで何してるの?」

「キミこそ何してるんだい?」

「何って・・・独りになって恥ず・・・」

「かしがりたくなってやって来たんだね?

ぼくもそうさ!きみとおんなじ」

「えっ、キミも?ぼくはてっきり

この穴ってぼく独りかと・・・」

「あまい、あまい。ぼくの右にも左にも、

ほら、キミの斜向かいにだって」

「そんなにたくさん?こいつぁ驚いた。

いちばん長くここにいる人は・・・」

「リーダーはもう6週間だって」

「リーダー?この穴の中にリーダーがいるの?」

「そうだよ。キミは新入りだろ?

あいさつくらいはしなくちゃ」

 

ぼくとおんなじ?リーダー?

6週間?あいさつ?

冗談じゃない。ぼくはこんなところに

いつまでもいたくない。

だからこう言ってやったんだ、

"さよなら"って。

そうしたら"出ていくなら蓋をちゃんと

閉めていってくれよ"だってさ。

 

恥ずかしくなって入る穴は

どうせだったら賑やかな方がいい。

早く忘れられそうだよ。

それに体育座り、お尻が痛くなるもの。

 

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