パリで生活していると、日本では考えられないような、信じられないようなことに遭遇する。
今度は、車庫の出入り口の扉が壊れたのだ。事件が起きたのは土曜日の朝だった。朝から雪が降っていてとても寒かったのだが、水や食料の買出しに行く必要に迫られたは車を出そうと車庫へやってきた。車庫は私たちが住んでいるのとは違うアパルトマンの地下にあり、そのアパルトマンの住人ではない私たちは車が出入りする扉を外からリモコ . . . 本文を読む
私は片付けはいまいち気が乗らないものの、料理は嫌いではない。料理自慢と言えるほどの腕はないし、そんなに凝った料理もできないが、ときどきホームパーティをすると、ゲストからはまあまあ好評だ。
海外赴任をしていると、奥様方が集まって、お茶会をしたりなんかすることがある。そんなときには、手作りのデザートがかかせない。が、私は日本にいるときにはほとんどデザートなぞ作ったことがないので、レシピ本とにらめっこ . . . 本文を読む
十数年前に卒業旅行でパリに来たときは、日本食を出す店なんて数えるほどしかなかった。ところが、今や日本食はパリっ子の間で大流行。日本人がオーナーで、ちゃんとした日本食が食べられるお店の数も増えたが、それ以上に増殖しているのがアジア系の人たちがやっているとおぼしき「なんちゃって日本料理店」だ。
こうした「なんちゃって日本料理店」には共通項がある。看板は、黒地に赤い文字で「レストラン・ジャポネ(日本料 . . . 本文を読む
カザフスタンに住んでいた頃のお話。その頃のカザフスタンでは、やたらと間違い電話がかかってきた。はじめのうちは、こちらもロシア語がぜんぜんわからないし、事情が良く分からなくて、どうしてカザフの人はそんなに電話番号を間違うのかと不思議に思っていたのだが、どうやら電話交換システムの不具合だったようだ。ちょっとロシア語がわかるようになって、相手が何番にかけているのか聞いてみると、まったく違う電話番号。しか . . . 本文を読む
同じような小型車はいろいろあるのだが、そのネーミングがなんとなく間が抜けているような気がして私はルノーのトウィンゴが気に入っている。
そのトウィンゴが、日曜日の朝、我が家の前から連行されてしまった。
パリ市内では路駐が当たり前で、うちのアパルトマンの前の2車線道路も両側とも公共の駐車スペースとなっている。しかし、車庫の出口とバス停の前後は駐車禁止。それでも駐禁のスペースに止めてしまう車も結構あ . . . 本文を読む
「あなたは自分の家でもこんな風にしてますか?」
こんなコピーのポスターが、ある日トロカデロ広場の掲示板に張り出されていた。
ポスターには、バスタブに入っている美女とボクサーぽい犬の写真。一瞬なんのことやらと思ってよく見ると、犬の足元にはお犬様の大きな糞が。作り物ではなく、本物がそのまま写されている。
この広告、「あなたの家の中で犬が糞をしてもそのままにしておきますか?犬の糞は飼い主がちゃんと . . . 本文を読む
フランスでは、特に、パリ市内では、縦列駐車ができないと車で出かけられない。もちろん、地下に設けられた公共駐車場もあるのだが、路上駐車が一般的だ。ちなみに、無料の路上駐車スペースもあるが、ほとんどはチケット制。
そもそも、パリの道路はかなり道幅が狭い。にもかかわらず、両側駐車OKになっていて、車1台が通るのがやっとの幅で、縦列駐車するのだから大変だ。
見ていると、駐車の時にバンパーがこつんとぶつ . . . 本文を読む
先週の金曜日の晩。2日遅れで、結婚記念日のディナーにブローニュの森にあるレストランに出かけた。
私たちにしては、だいぶ奮発したが、レストランの内装はアールデコ調で素敵だったし、サーブも完璧。ワインは、ローヌ地方の赤ワイン、Cote Roti。感動するぐらいおいしかった。そして、帰りには我が家の愛車(だいぶ年季が入っている上、洗車もしていなかったので小汚かったが)が玄関に回され、ドアマンが、「マダ . . . 本文を読む
体感温度は人によって違うものだが、日本人同士だったら、その幅はそれほど大きくはない。30度を超える暑さの日には、夏の装いが当たり前だ。ビジネスマンは、ネクタイにスーツだが、スーツだって夏物だし、今年は「クールビズ」だなんて言ってるくらいだから、やっぱり暑いものは暑いと感じていると思う。
しかし、ここ、フランスでは、個々人の体感温度にものすごく差があるようだ。8月には20度ぐらいの日が続き、このま . . . 本文を読む
前にも書いたが、フランス人の運転マナーはすこぶる悪い。
こちらの事情はよく知らないが、きっと日本のように小学生のうちから交通安全教室などは開かれていないに違いない。たぶん、「交通安全」とは何かなどということすら考えられていないと思う。
そもそも高速道路の速度制限が130キロと言うのも驚きだが、安全の考え方が大きく違う。日本の高速道路では、100キロで走っていたら、「100メートルの車間をとる」 . . . 本文を読む