ふと見ると、去年買ったボジョレーヌーボーがまだ、残っていた。ボジョレーヌーボーは、11月第3週に解禁になるが、その年の9月に仕込んだワインをすぐに飲むという早飲みのワインで、寿命も短い。春になり、気温も上がろうとしているこの季節、すでに5ヶ月以上が経過しているので、もしかしたらもう、「もう、おいしくないかも」と思いつつ、開けてみた。
このボジョレーヌーボーの作り手は、有機栽培をしていて、手をかけ . . . 本文を読む
ジュブレーシャンベルタンは、Cote de Nuitsと呼ばれるブルゴーニュのワイン産地にある村で、かつてブルゴーニュ大公国の首都で、今でもCote d'Or(黄金の丘の意味)県の首都であるディジョンの南側に位置している。地図
私たちは、さらに南のボーヌ方面からRoute de Grand Cru(グランクリュ街道)。を北上してきたのだが、村に入る手前でこんな看板に出迎えられた。
ようこそ、ジュ . . . 本文を読む
ワイン講座友達と夫の3人で、「ブルゴーニュワイン:グランクリュの旅」に出た。5月8日は戦勝記念日で祝日なので、土曜日から3連休だったのだ。
まず、最初の目的地は、ブルゴーニュ地方北部Yonne県(ヨンヌ)にあるChablis(シャブリ)村。シャブリは白ワインの産地として有名だ。この小さな村で、シャブリを生産しているドメーヌがたくさんあり、ほとんどのドメーヌは試飲即売をしているので、いろいろなシャ . . . 本文を読む
ロワール川の流域にたくさんの美しい古城があることで有名なロワール地方。実は有名なワインの産地でもある。
ソーミュールは、アンジェとトゥールの中間ぐらいに位置するロワール河畔の美しい街だ。街を見下ろす高台には、アンジュー侯ルイ二世のソーミュール城がそびえている。現在は改修中なので見学はできないが、川辺から見上げるその姿は、御伽噺に出てくる美しいお城そのものだ。
ホテルの窓から眺めるロワール川。雲 . . . 本文を読む
日本人はお祭り好きな国民である。そして、ここ数年、赤ワインは体にいいとか、いろんな理由で日本ではワインブームだ。今年もボジョレーヌーボーの解禁日には日本のニュースで取り上げられていたし、パリに戻る飛行機の中でも、「お食事にボジョレーヌーボーはいかがですか?」なんて聞かれた。
そして、ボーヌのワイン祭りである。「祭り」と「ワイン」がそろえば、日本人の血が騒がないはずがない。
日本人のDNAがばっ . . . 本文を読む
家の中でじっと閉じこもって仕事をしていたのだが、ふと外を見ると、外は雪。そう、パリは今日初雪が降っている。道理で寒いはずだ。
ところで、ボーヌのワイン祭りの帰り、私と夫はブルゴーニュ地方でも白ワインの有名な産地、シャブリに寄ってみた。起伏のある丘が続くブルゴーニュ地方では、冬場は気温が低く、霧が深く発ちこめる日が多い。この日もどんよりともやってとても寒かった。
私とシャブリの出会いは、10年ほ . . . 本文を読む
ブルゴーニュ地方にある小さな街ボーヌ。多くのネゴシアン(ワインの卸商、自ら新酒を買い入れてブレンドし、瓶詰めにして熟成させたりもする)が本拠を置き、年に1度、11月の第3日曜日にネゴシアンが新酒のせりを行う。それにあわせて、ボーヌでは「ワイン祭り」と称して、様々な催し物が開かれ、各地から人々が集まり、賑わいをみせる。この日曜をはさんだ前後3日間は「栄光の3日間」(Les Trois Glorieu . . . 本文を読む
ワインの薀蓄を語るなんて嫌な感じ、と思っていた私だが、ワイン講座に通うようになって、すっかりテイスティングにはまってしまった。テイスティングは、「ボルドーの赤ワインはね....」なんていってきざったらしい薀蓄を語るものではなく、文字通り、香りをかぎ分け、味を見分ける作業だ。(だいたい、ボルドーだけでもたくさんの地区に分かれるし、それぞれでずいぶん味も違うので、ボルドーの赤ワインなんていう大きなくく . . . 本文を読む
ドンペリニヨン、そう、それは、最高級シャンパンの銘柄だ。
シャンパーニュ地方にドライブに行った私と夫は、エペルネという街に立ち寄った。ここには、世界的にも有名なシャンパンの作り手、Moet et Chandonがある。ここでは、カーブを見学することができ、製造工程の説明を聞いた後、シャンパンの試飲ができる。シャンパンは普通のワインよりも作るのに手間がかかる。広大なカーブは案内がなければ絶対に迷子 . . . 本文を読む
アゼルバイジャンって言われて、すぐどこか分かる人、その筋の人ぐらいだろう。私は、お隣の国に住んでたことがあって、そのときに「旅行」に行った。その後、何の縁か、仕事で5回も行ってしまった。
一度、アゼルバイジャンから帰ってきたとき、たまたまスケジュールの都合で帰りは一人だったのだが、成田で税関の人に、「今日はどちらからお帰りですか?」って聞かれて、「アゼルバイジャンです」と答えらたら、「NGOの方で . . . 本文を読む