日々のこと

自然素材の家づくりに取り組むBois設計室の日々のこと。

小さなリフォーム 【キッチン】 : 横浜市Rさんの家

2020-04-22 | 家づくり

 

Rさんとは、Bois設計室が毎年開催している企画展「木の家と暮らしの手仕事展」に来てくださってからのご縁。
某住宅メーカーの一戸建てにお住まいで、白いシステムキッチンをお使いでした。

リフォーム前は、ガスコンロとシンクが横並びで、リビングダイニングにお尻を向けて作業をする配置でしたので
そっちにいる家族と会話しながらキッチンを使いたいというのが一番のご要望。

それと、

イメージを変えて楽しい気持ちで日々を過ごしたいというオーダーでした。

 

↑リフォーム前のキッチン。引き出しも収納も天井から床までたくさんあるけど高い所はほとんど使っていない状況。こういうお家、多いと思います。

 

キッチンだけの小さなリフォームですが、住まい手の方と一緒に考えるべきことはたくさんあります。

設計段階で、住まい手の方に同じ質問をしても返ってくる答えは十人十色。

それを一つ一つ、出来るだけ取りこぼしの無いように掬い取って設計に反映していくのが私の仕事です。

 

↑完成引き渡しから1週間後の様子。4月から高校生の娘さんにモデルになって貰いました。タイル以外の部分の壁は漆喰塗り。天井は杉板貼りです。

 

タイルや引き出しの取手、タオル掛けや天井・壁の仕上げなど、デザインに関わる所は私の方からご提案して話し合いながら決めて行きます。

今回タイルに関しては、Rさん、最後まで粘ってご自分の好みを追求されました。

これはホント、良かったなと思うことの一つです。

出来上がりを見て、私が当初提案したものよりも、ずっとRさんらしい選択で素敵だと思います。

発注してしまった直後の変更検討依頼だったのですが、タイル屋さんが素早く対応してくださったことも良かったです。


設備機器については、
コンロは歳を取ってからの安全性を第一に考えてガスからIHへの変更をご希望で、

食器洗い乾燥機も元々お使いでしたので組み込むことになりました。

機器の使い勝手も、ほんと人それぞれ。

最近はその機能も格段に便利になっていますが、それだけに操作がちょっと面倒だったりすることもあります。

なので、こういった機器はなるべくメーカーのショールームへ行って、ご自分たちで実際に触って確認して頂くことをオススメしています。

 

Rさんも未経験のIHコンロに関しては、ショールームへ行ってご自分達が納得したものをお選びになりました。

食洗機は、以前は引き出し式の収納力の小さいものをお使いで、特に不便を感じていなかった とのことでした。

(そんなご意見は珍しい!のです。思うように食器が入れられない・使えないなど不満の声を聞くことの方が多かったのですが・・・)

ですが今回はリンナイのフロントオープンの食器洗い乾燥機を採用することになりました。
イニシャルコストも外国製の食洗機に比べるとお手頃ですし、引き出し式より収納力はぐんとUPしますから。

収納は、引き出しをメインに提案。

手の届かない高い所には収納は作らずに、Rさんのお使いの食器や道具、食材やストックなどを

隈なく見せて頂き、それらに有効に使える収納を心がけました。

 

この小さなリフォームは述べ8日間で完成しお渡し出来ました。

着手からしばらくはキッチンが使えない状況でしたが、工事の途中でとりあえず流しを使える状態に持って行くなどして、

各業者さんにご協力いただいて完成までの不便な期間を出来るだけ短縮出来ました。

 

そして

完成引き渡しから1週間後に伺ったのですが

写真のように、すでにスッキリ!!片付いていました。

 

このリフォームのお陰で、暮らしのこと・身の回りのモノについてたくさん考える機会になったようで

キッチンだけのリフォームだったけど、お家全体をリフォームした感じがするーー!とRさん。

楽しそうに使ってみた感想をお話しくださる様子に、私も嬉しくなりました。

 

今、こんな時期だから・・・

あんまりじっくり撮影も出来なかったので

もう少し使って頂いて、

また改めて様子を伺いに行きたいなと思っています。

 

 

 

 

 

 

 


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