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銀の河 ~ 長浜奈津子のブログ ~

我が愛しのブエノスアイレス

今日1/13(月)の荻窪タンゴ歌の教室は、年明け始め。

ピアソラの 「Los Pajaros perdidos」を終えて
今年から、古典タンゴ 「Mi Buenos Aires Querido」の始まりです。

自分の人生の終わり、そのとき
あなたは どこにいたいですか…?

レ・ペラは言いました。
花咲く大地、私の愛するブエノスアイレスに抱かれてゆきたいと。
歳月は飛び去り、苦しみは忘れられる。


「我が愛しのブエノスアイレス」 曲だけ聞くと、流れるような美しいメロディで歌いあげられていますが、 「ブエノスアイレスへの想い」 をただ甘やかに歌っているのでしょうか。 異国から想う、故郷。

生きることの苦しみ、喜びと悲しみ。たくさんの思い出たち、若い頃の輝き、老いゆく我が身…光と影、すべて味わい歩いてきた。この人生の終わりに、愛する故郷ブエノスアイレスの庇護の下で眠りたい、すべての苦しみも忘却さえなくなって…と歌う、望郷の歌。

生きることは大変だけど、この人生の終わりには
愛する故郷が、ブエノスアイレスが待っていてくれる。

…だから、やはり花の咲きほころぶように歌うのが良いのかもしれませんね。

遠く離れれば、離れるほど、想いは募る。
手の届かぬほどに、心の距離は近くなるから。

レ・ペラとガルデルは、同名の映画の撮影を終えて、アメリカからブエノスアイレスへ向かう途中に、飛行機事故で亡くなってしまう。その映画のスタッフもすべて空に消えてしまった。

この歌を聞くとき、私はいつも空に広がるガルデルの声が聞こえてきます。
ブエノスの街を空の上から眺めているような気がします。


オベリスコ


「Sur」にも「Volver」にもこの歌にも、『初恋』の想い出がぽちりと描かれます。
甘い余韻と壊れた痛み、苦さを残して、それらを懐かしみます。

ということで、今日はこの歌に親しもうと思います... Vamos!



「我が愛しのブエノスアイレス」

私の愛するブエノスアイレスよ
花の咲き溢れる 故郷よ
私はそこで人生の終わりを迎えるでしょう
お前を思い出すとき…
私の心の悲しみがきえ去ってゆく
それをお前に知ってほしい


Mi Buenos Aires Querido
Música: Carlos Gardel / Letra:Alfredo Le Pera

Mi Buenos Aires, tierra florida
donde mi vida terminaré.
Bajo tu amparo no hay desengaño
vuelan los años, se olvida el dolor.

En caravana los recuerdos pasan
como una estela dulce de emoción,
quiero que sepas que al evocarte
se van las penas del corazón.

Las ventanitas de mis calles de Arrabal,
donde sonríe una muchachita en flor;
quiero de nuevo yo volver a contemplar
aquellos ojos que acarician al mirar.

En la cortada más maleva una canción,
dice su ruego de coraje y de pasión;
una promesa y un suspirar
borró una lágrima de pena aquel cantar.

Mi Buenos Aires querido....
cuando yo te vuelva a ver...
no habrá más penas ni olvido...





Flores Negras
長浜奈津子のHP =芝居と音楽と語り=


https://www.nappy-cantactriz.com/

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