第十六章 ティー・パーティーの悲劇 ~６/4 (日) 第４回 朗読配信＊赤毛のアン 村岡花子訳





こんにちは🌸長浜奈津子です

今日は、十六章「ティー・パーティーの悲劇」についてお話します。この章の季節は十月です。花は実をつけて、木々は紅葉する、素晴らしい季節。

注目すべきことは… (口調が…笑) アンとマリラがすっかり身内のように、言葉を交わしていることです。まるで音楽を聴いているかのように、黙読していても、もちろん声にしても、胸がときめくます。お互いを良く知って、遠慮なく言葉をかけあっていて、生き生きしています。そしてラストシーンでは！…順番にお話します。

あ！そしてこの章は、美味しそうなんです。

さくらんぼの砂糖煮、フルーツケーキ、クッキー、いちご水！プラム・プディング。そしてマリラ自慢の手作りカシス酒も部屋にありました… さて、今回はどんな事件が起こるのでしょうか…


＜午後のティー・パーティー🫖＞


マリラがふと、午後からダイアナを読んでお茶をあげてもいいといいました。

『なんてすばらしいんでしょう。おとなになったみたいだわ・あたしのお客様が来るんですもの。お茶をいれるのを忘れたりしないわ・ああ、マリラ、あのバラのつぼみの小枝のついたお茶道具を使っていい？』

舞いあがるアン。「さくらんぼの砂糖煮」のはいった黄色いつぼをあけてもいいという。「いちご水（きいちごのコーディアル）」も出していいと。しかもクッキーまで！

ダイアナも２番目に良い服を着て、グリンゲイブルズにやってきます。ふたりはまずはじめに果樹園でお喋りに花を咲かせます。りんごを食べながら…学校のことなど、いろいろ🍎

そして家の中に誘ったアンは、最初に赤くてきれいな飲み物「いちご水」をすすめました。

「いちご水」…このブログを書きながら、わたしも作ってみたいとおもっています🍓🍓🍓

＜いちご水（きいちごのコーディアル）＞


マリラはびんに半分のこった「いちご水」があるから、ダイアナとのんでいいといいました。

アンははりきってフルーツケーキやお茶の準備をはじめました。その間に、ダイアナに「いちご水」をすすめました。ダイアナは、その味が気に入って、大きなコップになみなみとついで三杯も飲みました。

『これは、すごくおいしいいちご水ね、アン。あたし、きいちごのコーディアルって、こんなにおいしいものだとは知らなかったわ。』



＜ダイアナが飲んだのは…＞

ブログをお読みの皆さんは、もうお気づきと思いますが、ダイアナが飲んだのは、マリラ自慢の『手作りカシス酒』だったのです。そもそもマリラが戸棚にあると言ったのでしたが、それはお酒で、「いちご水」は地下室にあったのです。

一緒にケーキを食べようとしたアンに、「気持ち悪いから帰る」と言って、お願いだからもう少しいてとせがむアンをふりきって、ダイアナは帰ってしまいます。どんなにアンが悲しかったことか。しかもそのあと、ダイアナのお母さんに二度とあわせませんと釘をさされて、絶望のどん底にたたきつけられて、わんわん泣きます。

…このあたりの、バーリー夫人（ダイアナのお母さん）とのやりとりや、マリラとのやりとりを、ぜひ配信でお楽しみ下さい。




＜マリラのキス＞

マリラはアンを叱ったが、アンの災難に、内心笑いたいのをがまんしていた。そして泣きつかれて眠るアンのみだれたまき毛をなでて、身をかがめると、まくらの上の上気したほおにキスをしたのでした。

…このラストシーン、大好きです。


もちろん、もっと細やかな描写や、楽しい会話もたくさんありますので、皆さんぜひ！もしお時間がございましたら、どうぞご視聴のほどよろしくお願い致します。

６月4日(日)には、この素晴らしいアンの物語と村岡花子さんへ感謝をこめて、大切に朗読をして、皆さまへお届け致します💖どうぞお楽しみに❣️


長浜奈津子より🌸







＜６/4(日) 第４回目 配信プログラムのご紹介＞


第十三章　待ちこがれるピクニック
第十四章　アンの告白
第十五章　教室異変
第十六章　ティー・パーティーの悲劇　　


『赤毛のアン』村岡花子訳誕生70周年記念朗読シリーズ 全10回
（2023年3月〜12月迄、毎回第１日曜日の午前10時から配信）


味わい深く、美しい花子の日本語訳『赤毛のアン』を、俳優座女優の長浜奈津子による朗読でお送りします。

𖥧 𖥧 𖧧 ˒˒. . 𖡼.𖤣𖥧 ⠜ . . 𖥧 𖥧 𖧧 ˒˒. . 𖡼.𖤣𖥧 ⠜𖥧 𖥧 𖧧

朗読とお話：長浜奈津子（朗読家・女優）

テーマ曲：鈴木崇朗（作曲とバンドネオン演奏）

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＜1952年から愛され続ける、アンの物語＞
村岡花子による翻訳で『赤毛のアン』が日本にはじめて紹介されたのは、1952年。
それ以来、グリン・ゲイブルズのアンはたくさんの人々に愛されてきました。

＜村岡花子訳70周年記念本を朗読＞
この朗読配信では、村岡花子邦訳70周年の2022年３月に新出版された改訂版を読みます。

＜第4回目 ​「赤毛のアン」配信チケットご購入＆配信チャンネルはこちらです＞

6/4(日) 第4回目「赤毛のアン」村岡花子訳 朗読配信

​こちらの、第４回目配信は、6月18日までアーカイヴがご覧頂けます。
この期間中は、チケットのご購入も可能です。
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『赤毛のアン』村岡花子訳誕生70周年記念朗読シリーズ 全10回

最後までお読み頂きましてありがとうございました。

長浜奈津子のHP ＝芝居と音楽と語り＝


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＜花子とアンへの道 〜本が好き、仕事が好きひとが好き 村岡恵理 編＞

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