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42.195km

2012年02月21日 | ランニング & ウォーキング




↑「記」






フルマラソン2度目の完走。前回初挑戦の那覇マラソンから僅か2ヶ月で再びフルマラソンを走る、かなり体への負担がかかったようです。筋肉痛との闘い、膝関節痛とのジレンマ。マラソン完走するための日々練習が体を蝕む結果となりました。少なくとも初心者ランナーは準備期間に最低3ヶ月、余裕をもてば4ヶ月は必要だったかも、と感じております。でも2戦続けて完走出来たこと自体は素直に己を褒めたいと思います。

初レースは怖いもの知らずというか、練習からレース本番まで緊張でしたし、果たしてこの練習で完走できるのか、実績がない分不安が先行しておりました。世のなか、マラソン完走本、雑誌、ネットなどありとあらゆる形で情報は手に入れられます。頭で理解できても体で実践するのにはやはり不安が付きまとうモンなんですね。まして故障しないようにセーブも考えなきゃいけない、だからこそ慎重に初レースは望めたんだと思います。

昨年平成23年12月4日、NAHAマラソンに初挑戦し初完走した喜びは今も鮮明に覚えております。その勢いで今回2度目の挑戦に臨んだのでございますが、ヒトは欲がでるもんで前回完走タイムよりも速くなりたい、願望があるんですよ。さらにこの沖縄マラソンはアップダウンがNAHAマラソン以上にきついと聴いております。なのでスピード練習(トラック走行)坂道練習(岡登り)など初レース練習とは全く別メニューをこなす日々でした。その甲斐あってハーフまでのタイムは伸びるばかりでしたが、そこが初心者が陥る落とし穴だったわけです。そもそもスピード、坂道練習はそれなりに脚力が無けりゃ土台無理な練習メニューだったんです。それを頭じゃ分かっていても向上心ってヤツと初マラソン初完走という生半可な自信がその練習を選択しちゃったワケ。それもたった2ヶ月という短期間じゃ無理なメニューで結局レース本番1ヶ月前に左膝を故障しました。走り過ぎ、筋肉疲労に伴う故障ですから治療は休むしかありません。2週間完全に走ることを止めました。そして本番2週間前にソロソロと走り始めましたが、それこそ膝との相談しながらの再開です。3㎞、5㎞、7㎞と走行距離を伸ばすとまた左膝の違和感を覚えます。これは42.195㎞走ること自体、もう無理なんじゃないかと頭をよぎります。もう初めから棄権という文字が・・・

本番1週間前はもう調整期間ですから走り込みもできませんし、左膝はハーフまで引っ張れてもそれ以降どうなるかは未知数。もう何もかも諦めて棄権することも止む無し、という心境です。でも野口みずきさんが今年口にされた「最後に大事なのは、負けたくないという気持ち」。この一言がボクを出走まで漕ぎつけた原動力となるのです。そして当日、平成24年2月19日。本番レーススタートラインに立っていました。NAHAマラソン出走とは明らかに違う、不安不安不安・・・の波。全く元気もなく家族もそれを察知し応援にも参加せず、リタイア前提の負けレース的な雰囲気がプンプン漂ってます。ボク自身も初マラソンじゃリタイアなんて考えていませんし、絶対完走は当たり前と意欲満々でしたけど、今回は全く違います。もうハーフで膝が壊れたら棄権しようと感じてました。よく言われる「初マラソンが上手くいくと2度目のレースは失敗する」まさにその言葉通りだな、なんてスタートラインで考えてました。こんな気持ちで完走するだなんておこがましい想いでした。でも刻はスタートの9時を告げます。こんなボクにまともな作戦はありません。1㎞8分というジョグより遅いペースをひたすら耐えゴールまで否、ハーフまで己を運ぶことしか考えてません。実際走り始め、1㎞、2㎞、4㎞、5㎞、順調にキロ8分ペースで不安な左膝痛もなく走り抜けます。皆さん速くてどんどん抜かされる一方、でもココでスピードアップすると膝が持たないかも、慎重にペースを守りながら距離を重ねて行きます。10㎞付近の急な上り坂も走り抜けました。ここまで80分経過。今度は下り坂が続くので楽が出来るかな、と思いきや、下り坂ですと体重が膝に乗るため、むしろ左膝にジワジワ悪魔が近づいているのでした。20㎞ポイント、丁度レース2時間40分頃、来ました、左膝痛! とうとうこの刻が来た瞬間でした・・・

ハーフポイント21㎞までは絶対にクリアして棄権してやる! その一念で痛みに耐えながら走ります。で2時間49分で到達。さぁ、リタイア回収バスに乗ろう、と周りを見回すもただポイント標識があるだけ。道も狭く、とてもリタイア組を収納し送迎バスが来る気配すらありませんし、誰もストップせず通過していくじゃありませんか。こりゃ棄権しても自力でゴールラインまで戻らなくちゃいけないのか、それなら走り続けるしかないじゃん。そうNAHAマラソンとは偉い違いだったんですね。HAHAマラソンの中間ポイントはバスが列をなしリタイア組を待ち構えてましたからね。ボクはその光景を想像していたんです(笑) 沖縄マラソンはその点、初心者には厳しいコースだと感じちゃいました。仕方なくそのまま左膝痛を耐えながら途中から歩きだしたりして様子を観ていました。23㎞付近で急に膝が痛くない、こりゃ走れる? 恐る恐るまたゆっくり走ります。でもかなりロスタイムしてますから今度は関門との闘いが待ってます。ココまできたら一度気持ちはリタイアしてるからもう行けるところまで行っちゃえ、ってな心境です。

沖縄マラソンの特徴に嘉手納基地内コースがございます。棄権を考えていたボクは日本でありながら異国である基地内を走る光景って想像してませんでした。基地内はだだ広く家の庭も日本と違いデカい。まさにココはアメリカなんだと感じます。芝の緑が綺麗だったのが印象です。そんな基地内でパワフルなアメリカ人からエネルギー(差し入れ、甘い甘いアメリカのお菓子)を頂き走ります。ココが30㎞ポイント。残り10㎞チョイ。左膝は違和感あるものの小康状態。ただし右足首~ふくらはぎがパンパンで痛みが出てきました。左膝をかばうため、右脚に負担を知らず知らずかけていたようです。ランナーとしちゃバランス最悪だったんでしょう。この痛みが最後に炸裂するワケです。残り7㎞まで辿りつき、あと制限時間まで75分。頭の中で”完走”という文字が浮かび始めました。でもココで気を抜くと一気に脚が止まりそうなんで考えないようにしていたのですが、とうとう右足首に激痛が襲いました。初レースじゃ経験したことのない痛み、練習ですら感じたことのない痛みです。もう脚が上がらないんですよ。走行を諦め歩くことにしました。それで痛みが引けばと期待しながら・・・1㎞、2㎞、まだ駄目、4㎞歩き残り3㎞で残りタイム45分。痛みが引いてきました。全て歩いても完走できる圏内に入りました。でもボクはそれでも走ります。キロ8分ペースで。幸い残り3㎞からは下り坂オンリーだったこともあります。今までの苦しみをこの坂道で全て開放したかったしマラソンなんで最後は走ってゴールしたかったんです。残り2㎞、1㎞、そして最後のトラックまで走りきりました。ゴールタイム、ネットタイムで5時間52分52秒で2度目の完走を果たしました。それもNAHAマラソン完走タイム、6時間00分05秒を破り自己ベスト更新です! こんなに辛く脚がボロボロ、さらに棄権まで考えて走り始めたのにマラソンの神様はボクに完走というご褒美を下さいました。

初マラソン、初完走の喜びも鮮明に覚えておりますが、この2度目のマラソン、この想い出、完走の喜びはそれ以上に記憶に残ることになるでしょう。何もかも上手くいくよりも困難で駄目かなと諦めの境地まで行きつつ、それでも走り、完走できた。まさに精神力を強める結果となりました。これは人生の糧となり励みになることでしょう。でもその代償も大きく、左膝及び右足首が強烈に痛みます。完走後2日経過してもヨチヨチ歩きでして如何に普段歩くこと、走ることが体に負担をかけてきたのかを悟る機会ともなります。走ること自体、苦痛でもあり精神的、肉体的に限界まで己を追い込む先にでる結果。それはお金じゃけして買えない、最高の自己満足を味わえるものなんですね。自力で何かを成し遂げる、その代償と引き換えでも手に入れられるヒトにだけもたらす幸せ。ボクはもう2度も味わえました。少しマラソンが分かりかけてきた、これからも走る応えを探しにこの挑戦は続けます!

孤独なレースは続いてく・・・

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