才能教育アカデミー・世田谷デザイン (旧日本才能教育アカデミー・世田谷アートセンター・子どもエンジョイ倶楽部)

「子供の絵画と造形教室」
調布市仙川カルチャーセンター教室 
世田谷区上祖師谷5丁目教室
子どもエンジョイ倶楽部

世田谷アートセンター (仙川カルチャーセンター)

2010年12月07日 | 日記
仙川カルチャーセンターで行っている、大人クラス「月一回のデッサン」子供クラス「こどもの絵画と造形」のご案内です。お教室の授業風景をご紹介します。








「世田谷アートセンター」の授業では普通の絵画教室とは違う独自の方法で、「絵画や造形を通じた能力開発」も合わせて訓練することで、総合的に「絵画力、造形力、創造力」の上達を目指しています。




はじめに

デザイナー一族の家系に生まれ、絵画教室の講師になる前、美術大学を卒業後、3つの一部上

場企業と1つの有名デザイン事務所で、インダストリアルデザイナーの仕事を13年間してい

ました。常に能力を問われる競争とコンペのとても厳しい世界でした。家電からオーディオ、

ゲームソフト等数多くのデザイン業務を行ない、日本人だけでなく外国人とも仕事をしていま

した。グッドデザイン賞は各社でそれぞれ頂きました。数百人のデザイナーと共に仕事をする

事で、日本だけで通用する物ではない、世界レベルで通用する「美」と「スキル」とは何か?

を身につけました。その為に描いた絵は何十万枚にもなります。アイディアは数万個にもなり

ます。






世田谷アートセンターの特徴と理念

どんなにきれいな絵でも、そこに何か訴えるものがなければ人を感動させることはできませ

ん。「人を驚かし感動させるアイディア」と、それを「表現するための技量の訓練」がとて

も重要です。また、自分自身で作品をアピールする「プレゼンテーション能力」も必要です。




1:「絵画や造形」と「学業」の関係について

「絵画や造形」というのは感性はもちろん重要ですが、それよりも、「頭」をフルに使う事

が大事です。「算数」や「国語」、「理科」、「社会」、「音楽」、「コミュニケーション

能力」といった学業に関わりがあります。まずは「じっくり観察」し、その後の作業は、か

なり「理数系」です。「数学」と「理科」の授業にとても似ています。パースや立体の把握

は完全に「数学」です。「算数」が苦手な人は絵や造形は上手になれません。逆に言えば絵

画や造形を通じて「算数」が得意になるかもしれません。反射、構造の理解は完全に「理科」

です。「理科」が苦手では絵や造形はできません。逆に言えば、絵や造形を通じて「理科」が

得意になるかもしれません。様々な体験や社会的知識も必要です。これは「社会」の勉強に

通じます。そして制作しながら「文系」「音楽系」の要素がかなり入ってきます。「物語」の

様な、「音楽を聴く様な」何か訴えるものが必要になります。「映画のワンシーンの様な」作

品である事が大事です。プレゼンテーション能力は完全に「語学」です。日本語だけでなく、

英語も勉強しなくては国際社会に通用しません。様々な学習が相互に関係しています。




2:「絵画や造形」と「音楽」の関係:「色覚」について

芸術家は音楽と絵画の両方に理解が深い人が多いです。それはなぜでしょう?実は5感の他に

「色覚」という感覚が強いからだと思います。「色覚」とは音を聴いて映像をイメージする感

覚です。暗闇で「パン!」とはじけた音がすると「何か白い物が光った気がした」という事は

ありませんか?これが「色覚」です。これを巧みに利用したのが「映画」です。映像に合わせ

て音楽を付ける事でよりイメージを深い物にします。この研究はウォルトディズニーが熱心に

していた事が有名です。「ファンタジア」という映画は世界初の「色覚映画」として話題にな

りました。この研究成果が根底にあるためディズニー社が作る映画はヒットし続けるのだと思

います。「絵」を描くだけでなく、良い音楽や映画、文学に触れる事で想像力はより豊かな物

になります。より良い情操教育は想像力を育みます。




3:プレゼンテーション能力の重要性

よく「人前で喋るのは苦手」と言う方がいます。でもそれは訓練を受けていないからです。プ

レゼンテーションは訓練することで上達します。お教室の授業では子供クラスでは「自分の作

品の説明の時間」を必ず作ります。これは今後人前で自分の意志を伝える能力を訓練するため

です。大人クラスも子供クラスも、モチーフのレイアウトから自分でやっていただいていま

す。これも良く観察して構図を決め、「絵のプレゼンテーション」を考える訓練です。




4:個性の重要性について

描いているうちに出て来たアイディアはどんどん入れてもらっています。それぞれのタッチ

やアイディアは決して否定しません。なぜならそれが「個性」だからです。授業では必ず

途中でお互いの作品を視る時間を作っています。「お互いの長所をどんどん盗んで刺激し

あってもらう」様にしています。相乗効果でより素晴らしい作品が出来上がります。




5:「絵画や造形」は言語の一つ

「絵画や造形」は言語の代わりになります。将来国際社会で言葉の通じない国に行っても、

「絵画や造形」を通じて話す事ができます。あるいは時代を超えてまで自分の意志は伝え

る事ができます。「絵画や造形」は世界の共通語なのです。有名な絵画や立体作品も是非

解説をきちんと読んで鑑賞しましょう。作者の「声」が聞こえてくるはずです。






現代の「絵画や造形が得意」な人の特徴

私が出会ったデザイナー達は学力が高い人が多かったです。3~5カ国語話せたり、図

面を描くのに3次曲面や可動部品の設計を数学で計算したり、コンピューターにも強い

人が多かったです。また、東大、早稲田、上智、海外の大学など高学歴の普通大学を卒

業してから美大を受けなおす方も沢山いました。有名私立開成高校から芸大に入った人

もいました。学力の高い方は絵の上達もすごく早かったです。海外経験もあり異文化で

も柔軟な対応が出来る人が多かったです。一緒に働いていた日本人でイタリアのベルト

ーネ(ランボルギーニのデザイン等で有名)の元チーフデザイナーだった方もそうでし

た。総合的な能力によって「絵画」や「造形力」は上達するのです。





また、その元チーフデザイナーを始め、アメリカの有名芸術大学「アートセンターカレ

ッジオブデザイン」から来ていた留学生とも働きましたが、なぜか「左利き」の人が多

かったです。日本ではマイナスのイメージの左利きですが、その人達のスケッチは右利

きと違う特別な魅力がありました。脳の働きの違いかもしれません。これも大事な個性

ですね。多国籍のデザイナーとの経験は日本の「型」から解放してくれるだけでなく、

「日本人も個性の一つ」であることも教えてくれました。そして、その方達を通じて家

庭環境が大事だと感じました。「左利きを個性としてとらえ、子供の個性を潰さないで

伸ばそうとしたお母様」の姿が伺えました。








「絵画」や「造形」に必要な物

それは「ゼロ」から一人で発想し創り上げる「創造力」と人に驚きと感動を与える「柔軟な発想とアイディア」、作業の流れや時間、材料の選択を考える「計画性」、作品を完成させる「根気」「集中力」が大事です。また、ちょっとした事にも気がついて興味を持ち、面白い!と感じる事の出来る「好奇心」です。まずは自分が感動しなければ何も生まれません。更にステップアップの段階としては、「もっと良くする為にはどうすればよいか?」という自分自身で課題を作り解いて行こうとする「探究心」です。これを養う事は、どの学業にも役立つ物だと思います。これは科学者にも通じます。「レオナルドダビンチ」がその代表的な例でしょう。








これから「絵画や造形教室で習ってみようかな、、」という皆さんへ

「絵は好きなんだけど、なかなか上手く描けなくて、、」と思ってる方、それは環境が悪かっ

ただけです。せっかくの才能を正当評価し、伸ばしてくれる、良い先生に出会えなかっただ

けです。「もっと自由に工作したいのに、、」と思っているお子さん、そうです、その方が正

しいのです。今の学校の図工は規制が多過ぎます。本当に得意な子には特技を発揮出来ない

場所になっています。もっと想いっきりできる環境でん色んな画材や技法を知る事で、作品

はもっと自分の考えが表現し易くなります。絵画や造形力はちょっとしたコツを知る事で、

グッと伸びる物です。まずは「観る目」「柔軟な発想」を養う事が大事です。






「絵」や「物作り」が好きなお子さんをお持ちの親御さんへのお願い

親御さんにはお子さんの芽を決してつぶさない様にしてあげて欲しいと思います。良い環境、

正しい評価でお子さんは自信を付け、どんどん伸びます。伸ばすには常にお子さんの才能を

見逃さな事が大事です。もし大事な才能を見逃したせいで、将来のお子さんの進路を潰して

しまっていいのでしょうか?自信を喪失して無気力になっていいのでしょうか?もしかした

らその子はもの凄い画家になるかもしれません。イラストレーター、デザイナー、映画監督

になるかもしれません。又は科学者や技術者、発明家、起業家になるかもしれません。その

為には「創り出す能力」を潰さないであげて下さい。それは選ばれた子が持つ「特別な才能」

なのです。親御さんは「天才児の親」なのです。どうぞお子さんの「才能」を認めて、親御

さんの勤めとして、できるだけ良い環境を与えてあげてください。そして沢山褒めて「自信」

をつけてあげてください。




「感性」を磨く為に:1:良い環境作りのお願い

環境とはお教室に通う事だけではありません。沢山の良い想い出、良い経験、良い精神状態

が将来財産となり生きるのです。家族での外出等も気を配ってみて下さい。観察のきっかけ

創りは親御さんの仕事です。同じお出かけでもお母様が子供に「今日の雲はとてもきれいだ

ね」と言って一緒に空を見上げて見ましょう。そのきっかけで「脳への刺激」は変わります。

「あ!あの雲とあの雲、形がちがう!、空って色んな色が混ざってる!」それだけでも大発

見です。色の勉強、形の勉強、観察力の勉強になります。次に「なんでだろう?なんで違う

んだろう?」ここからは科学的な勉強も加わります。家に帰って図鑑で調べてみましょう。

色んな空の色について話してみましょう。物事を詳しく話す事はプレゼンテーションの練習

になります。そして暖かい気持ちのまま想い出の絵を描いてみましょう。きっと昨日までの

空の描き方とは変わるはずです。


「感性」を磨く為に:2:「沢山褒めてあげる」事へのお願い

出来上がったら「すごいね!」といって、観察から調査、研究の制作の一連の作業を成し遂

げた事、絵が上手に描けた事、沢山の発見をした事をいっぱい褒めて、お部屋に絵を飾って

あげましょう。その子にとって「空の絵」はいつまでも心に残るお母さんとの暖かい良い想

い出として心に刻まれるでしょう。将来、何かやろうと思ったとき、もしかしたらこの暖か

い気持ちと経験がその子の原動力になるかもしれません。また、この作業に慣れてる子は夏

休みの自由研究などは沢山の研究や制作が出来過ぎて時間が足りない位になるはずです。退

屈な時間など無いはずです。「感性」と「好奇心」、「探究心」で溢れるはずです。





どうですか?毎日の経験が財産です。無駄に過ごさない様にしましょう。親御さんの声かけ、

愛情は子供の心に響きます。暖かい家庭は大事です。「脳への良い刺激」はとても大事です。

「毎日の積み重ね」が生きるのです。これは大人の方も同じです。ちょっとした心がけで毎

日の風景の見え方が変わるはずです。こうして「感性」「好奇心」「探究心」は日々の

積み重ねで磨かれて行くのです。






お教室の役割

そして同じ感覚を持つ仲間と出会う、それがお教室です。お互いにすごく刺激になりより良

い刺激になります。現在お教室に通って下さっているお子さん達は「やっとの仲間に出会え

た!」かの様に皆目がキラキラと輝いています。どんな素晴らしい大物になって行くか、

将来がとても楽しみです。大人の方も同じです。お互いの作品が影響しあってどんどん上達

しています。これが一人では出来ない相乗効果なのです。又、皆さんの技量をスキルアップ

させ、テクニックや観る目を養う為のアドバイスをしたり、個々の長所を見つけ、伸ばし、

的確な課題を与え毎回の授業で正しい舵取りをするのが講師の役割です。その為にお教室が

無い時も講師として日々どのように授業をプログラムするかを常に研究し開発しております。

どうぞ講師をご信頼頂けたらと思います。


お教室に通って下さっている皆様への感謝の気持ち

大人クラスの方々もお教室の方針をご理解頂けている事を感謝しております。中には開講当

時から遠方からほとんど休まず通って下さっている方もいます。本当に心から感謝しており

ます。皆さんの暖かいお気持ちにはいつも感銘しております。また、通って下さっている方

皆様の作品が回数を重ねるごとに上達して下さっているのは本当に嬉しく思います。




また、子供クラスについても子供クラス開講に向けて背中を押して下さった親御さんには本

当に心から感謝しております。なかなか踏み切れなかった私に勇気を与えて下さいました。




皆さんどうぞこれからも宜しくお願いします。

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☆このブログはお教室の生徒さん用に作られた物です。写真や作品のコピーは厳禁とさせて頂きます。また、コメントは入れて頂いても、講師の時間がなく返せない為にコメントを受け付けておりません。どうぞご了承下さい。ご相談、ご質問等はいつでも受け付けておりますので直接講師にご連絡下さいます様宜しくお願いします。