・K-20 怪人二十面相・伝(金城武・松たか子・仲村トオル出演 12月20日より公開)
昭和の大怪盗である「怪人二十面相」をモチーフとした作品。罠にはめられ二十面相にされてしまったサーカス団員の平吉が無実を晴らすべく、名探偵明智小五郎やその婚約者とともに本物の怪人二十面相を追いかける。怪人二十面相の正体は誰なのか?
1949年、第2次世界大戦が回避され戦火に巻き込まれていないが、昔からの極端な格差社会が残っている「帝都」という仮想世界で怪人二十面相が暗躍している。はたしてその目的は?
147分の上映時間と、他の映画より時間が長いが、平吉が捕まってから、二十面相を追いかけるまでの時間が伸ばし過ぎた感じがした。極端な格差社会を写し出すために必要だったかもしれないが、少なくとも警官による拷問シーンとかは必要なかったのでは。彼のサーカス団員の腕前なら牢屋から脱走するのも難しくはなかったと思うし。
それと世界大戦が回避されたからかもしれないが、日本陸軍の間抜けさも目に付いた。あんな素人一人をみすみす逃しているようでは、戦争が起きていたらすぐ負けるだろう。
他には令嬢の葉子が合気道はまだしも小型飛行機を操縦するのも「良家のたしなみ」なのか、あのアクロバットな飛行は空軍にいる軍人でもできるものではないと思うのだが。とまあ突っ込み所も多いが、息詰まるアクションシーンの連続は「バットマン」や「スパイダーマン」を思わせるほど圧巻である。
二十面相の正体はこの映画の核心部分なのでここではお話できませんのでぜひ映画を見てください。一つ言えば、鹿賀丈史は良くあの役で出演したなあと思う。最後のテロップにも(特別出演)は出てなかったし。
主演の金城武は熱血漢あふれたアクションシーンを所々で演じていて、「レッドクリフ」で演じた冷静な軍師、諸葛孔明とは対照的に感じた。
展開のテンポもよかったし、
ところどころに挿入される笑いどころも効果的でした。
私からのTBが不調で申し訳ございません。
>「良家のたしなみ」
葉子お嬢様、かなりの活躍でしたよね!
意外な展開が面白く、楽しく観ることができました。