ラリー・モンテカルロ：2005年シーズン間もなくスタート!!

いよいよ2005年のWRCが開幕です。

初戦はモナコ公国で行われるラリー・モンテカルロ。
このラリー、今年でなんと第73回を迎えるという伝統のラリー。

かつて、あの小さな車であるminiクーパーが優勝したラリーでもあります。

このラリーの特徴は、とにかく路面状況が多彩であること。
基本的にはターマック（舗装路）ですが、標高が高い部分では雪がのこり、アイスバーンや雪路になることもあります。今年から有名なチュリニ峠を含むコースが外されます。従って雪の可能性は減るはずです。

さて、ドライバーのラインナップですが去年のリザルトを元にカーナンバーが決定されます。
1は去年のドライバーズチャンピオン
2は1のチームメイト
3以下はマニュファクチャラーズチャンピオンの上位から順番。

ということで、2005年のモンテカルロラリーのエントリーリストは下記のようになっています。

No.	ドライバー	車	チーム
1	S・ローブ	Citroen Xsara WRC（04）	シトロエン
2	Ｆ・デュバル	Citroen Xsara WRC（04）	シトロエン
3	T・ガルデマイスター	Ford Focus RS WRC 04	フォード
4	R・クレスタ	Ford Focus RS WRC 04	フォード
5	P・ソルベルグ	SUBARU IMPREZA WRC 2004	スバル
6	S・サラザン	SUBARU IMPREZA WRC 2004	スバル
7	M・グロンホルム	Peugeot 307 WRC(05)	プジョー
8	M・マーティン	Peugeot 307 WRC(05)	プジョー
9	H・ロバンペラ	Mitsubishi Lancer WRC05	三菱
10	G・パニッツィー	Mitsubishi Lancer WRC05	三菱
11	A・シュワルツ	SKODA Fabia WRC(04)	シュコダ
12	A・ベング	SKODA Fabia WRC(04)	シュコダ

さて、ラリー・モンテカルロですが、ターマックに圧倒的強さを見せる、シトロエンのローブが優勝候補筆頭。あとはF.デュバルかな。フォードもマシンのポテンシャル的には優勝を狙えると思いますが、ドライバーの能力が今一歩というところでしょうか。スバル、プジョー、三菱に関してはピレリタイヤがネックになりそう。このレースの見方とすれば、ミシュランユーザーとピレリユーザーを別々に考えた方がいいでしょう。

ミシュランユーザーの見所
シトロエン、フォードに対してシュコダがどこまでついていけるか。
ローブにデュバルがどこまでついていけるか。
フォードのドライバーがシトロエンにどこまでくらいつけるか。

ピレリユーザーの見所
前年までミシュランユーザーだったプジョーがターマックでどこまでパフォーマンスを見せるか。
それによって長年ピレリのみを使っていたスバルのターマックでの性能が推し量れる。
もちろん、ミシュランとピレリの差も明確になる。
三菱は、ランサーWRC05の性能がスバル、プジョーにどこまでついていけるかが見もの、ターマックキングのパニッツィーがどんな走りをみせるか。

個人的には、スバルVSプジョーがとっても気になります。スバルのターマック性能を比較できる初めての機会ですからね。

そして、忘れてはならないのがスバルのセカンドドライバーに大抜擢されたステファン・サラザンのパフォーマンス。彼はF1をドライブしたこともあるというサーキット出身ドライバー。舗装路でのパフォーマンスは折り紙付き。モンテカルロでペターやプジョーより速く走れればそりゃあもう大変なことです。予定されていたコ・ドライバーが病気で出場できなくなったようですが、去年組んでいたコ・ドライバーと出場する模様なのでコンビネーションは大丈夫かな？

とにかく、2006年にはシトロエンとプジョーが去るので2005年シーズンは、6メーカーがワークスエントリーする最後の年。とくと見届けようではないか!!

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追記（2005-02-16）
プジョー307はモンテカルロから2005年モデルになっていましたので修正しました。
車幅が今年のレギュレーションに基づいて広がっています。
それに伴いサスペンションも変更されていますが…。来年の撤退で予算が縮小され大幅な改良というわけでは無いようです。