~青いそよ風が吹く街角~

映画(主にミニシアター映画)の感想文を軸にマイペースで綴っていきます。

『ひまわり』... ※ネタバレ有

2008-03-28 23:32:45 | 映画【韓国】

 

「世界で一番大切なのは家族・・・」


なんで政治家はそこまで食堂の土地にこだわるのかよくわからなかったし、
テシク〔キム・レウォン〕の育った家庭環境が描かれていないので、
トクジャ〔キム・ヘスク〕の息子を殺してしまったテシクの心の闇が浮き彫りになってこない・・・。
トクジャは逮捕されたテシクの面会に行き、
情にほだされ「世の中を知らなかった子・・・」
と悟ってテシクを受け入れたけど
単に“世間知らずなだけだった子”と意図されてもなんかピンとこない・・・。

クライマックスの復讐(殴り込み)場面も
タバコ1本床に捨てるだけであんなに激しく燃え上がるのかなぁ~?
それと、黒スーツ姿で殴り込みというのが納得いかず・・・。
その姿だと敵に迎合して同人種になってしまっているじゃない・・・。
テシクには少年時代と同じ服装で闘ってほしかったな・・・。
結局この場面はキム・レウォンのカッコ良さをアピールする為の
プロモーションビデオのように思えてしまいました・・・。

私感ですが・・・
キム・レウォンって清涼感のある顔立ちだけど、
顔のサイズが大きくて、首が短く太い。
特に恋愛モノではそれが難点になっているように見受ける事もあった。
背は高いけど、スタイル抜群とは言いきれず、
洗練された“華”がないのでロマンチックさに欠けてしまうと言うか・・・。
だけど、人(世の中)を疑う事を知らないピュアな心を持ちながらも、
腕っ節はすこぶる強い!
硬軟を併せ持つテシクのキャラクターには
キム・レウォンの良い意味で垢抜けしきれない個性と
軽くなりすぎない表現力が符合していたように思えました。
キム・レウォンは映画デビュー作『男の香り』で
キム・スンウの少年時代を演じていた頃から確かな演技力はあったけど、
今の方がはるかに人間味のある演技ですね。
特に鼻水流して泣く演技は秀逸でした。
良い役者になってきましたね。(*^-^*


トクジャの娘:ヒジュ役のホ・イジェは日本の女優に例えるならば
竹内結子や河合美智子に似ているように思いました。
ひまわりのように輝くみずみずしい表情がキュートな女優さんですね☆


ヒジュのお部屋にあった“くまのプーさん”のぬいぐるみがかわいかった。(*^-^*
(韓国にも“くまのプーさん”があるのですね♪)

パク・ソンウンはテシクの昔のお仲間?で今は警察官になっている役でしたね。
ユーモアのある台詞回しだったけど、
『太王四神記』のチュムチ役や『無影剣』のお坊さん役のような明確な個性はなく地味な印象でした。。。

  ★『無影剣』★ ※ネタバレ有

韓国では“国民の母”と称されているトクジャ役のキム・ヘスク。

気品と気丈さを併せ持ち、若手(若い主人公達)を支える役回りが多い印象のキム・ヘスクだけど、
このトクジャ役は若手を支えるというよりも良い意味で若手を果敢に引っ張っていっているように映りました。

  息子を殺したテシクを引き取るに至った心境・・・
  敵に対して立ち向かっていく勇敢さ・・・
  生活そして、人生の基盤である店を守り切れずにこの地を離れようと決意する・・・

貧しさに耐え苦悩しながらも店を切り盛りし一生懸命に生きてきたトクジャを
ノーメイクで演じきった彼女に拍手をおくりたいです。
素晴らしい演技でした。(*^-^*


P.S.
キム・ヘスク女優デビュー33年にして初主演映画『慶祝!私たちの愛』は
韓国では4月に公開ですね☆

  “国民の母”キム・ヘスク、初主演作で21歳年下の男性とロマンス〔innolifeニュースムービー: 2008.03.03〕

  韓流母俳優キム・ヘスク、破格的なイメージチェンジ〔innolifeニュースムービー: 2008.03.16〕

  キム・ヘスク、「中年の逸脱、醜く見えないように」〔innolifeニュースエンタメ: 2008.03.22〕


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