~青いそよ風が吹く街角~

映画(主にミニシアター映画)の感想文を軸にマイペースで綴っていきます。

*『許されざる者』(1992年のアメリカ映画)* ※ネタバレ有

2013-09-17 23:36:47 | 映画【アメリカ】

 
  許されざる者(1992)  Movie Walker


地獄

田舎で子供達と穏やかに暮らしていた老ガンマン:マニー〔クリント・イーストウッド〕が、
娼婦フィッツジェラルドの顔に重傷を負わせた2人のカウボーイを倒して、賞金を得る為に
その話しをもってきた若いガンマンと
マニーの昔の相棒であるローガン〔モーガン・フリーマン〕と共に街へ出て行く様子を描く。
1992年度アカデミー賞最優秀作品賞・監督賞・助演男優賞・編集賞受賞作。

前半の空は白っぽい水彩画のように撮っているんだけど、
後半は黒みがかった雲で水墨画のように撮っていたな。
深読みすれば、天国⇒地獄という意味合いもあるのかしら?

カーボーイ討ちに行く為に馬に乗る時、
マニーが騎乗する時もローガンが騎乗する時も
本人と馬あたふたしてすんなり騎乗出来ないのが庶民的でお茶目だったな。。。
確かに、何年かぶりに馬に乗るんだから、そのほうが自然だよね。

ローガンは最初はカーボーイ討ちにはノリ気ではなく、巻き込まれたような感じだったので
後半に受けてしまう拷問はお気の毒でしたね・・・。

ダゲット〔ジーン・ハックマン〕がよそ者を追放しようとする場面がむやみに長いし、
全体的にテンポはゆったりめ。
(なので、約20年前の劇場公開時に観た時の私は寝てしまったんだと思う。m(_ _)m
その頃の私はまだ学生で映画を観に行き始めた頃で派手な娯楽映画しか観ていなかったから。)
なので、緊張感はない。
だけど、車を馬に置きかえたロードムービーとして観るならばしっくりくる。

ガンアクションをスタイリッシュにではなく、
それから派生する暴力の虚しいなやるせなさを浮き彫りにした
人間ドラマとして描いていたのが印象深い作品でした。


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