サクリファイス - goo 映画
サクリファイス (映画) - Wikipedia
永却回帰
アンドレイ・タルコフスキー監督の遺作。
1986年のカンヌ映画祭で史上初の4賞受賞作。
言葉を話せなくなった息子が話せるようになるまでの1日を父の行動を通して描く。
サクリファイス=犠牲・献身の意。
まるっきり、画が語るというのでもなく、意外と台詞が多くて驚きました。
主人公の名が監督の名と似ているし、息子へのメッセージのようなので
父から息子への遺言を映像化したような感じなのでしょうか?
閑散とした大地から屋敷を捉える俯瞰ショットは『ミツバチのささやき - goo 映画』を思い出したな。
*『ミツバチのささやき』* ※ネタバレ含
クライマックスの屋敷炎上場面は『風と共に去りぬ - goo 映画』がよぎった。
主人公は前世では日本人だったと言い張っていて和服(浴衣?)をはおっている・・・。
日本の浪曲?が流れる中、屋敷炎上・・・。
単に投げやりに放火したというのではなくて、
私財の全てを燃やしつくし気化して神に捧げるコトで永遠の平穏を願う意味なのかしら?
争いからは本当の意味での勝者も敗者も生まれない・・・。
ただひたすら平穏な世界を祈る儀式というニュアンスなのかな?
私は宗教のコトは全くわからないし、
本来、頭で考えて理解する作品ではなく、空気を感じ取る作品なのだろう。
こういうアート映画の主題は案外シンプルだったりするんだけど、
ふとした場面が謎めいていて、 それを解明出来ればスッキリするのになと思ってしまう時もあるのよね。。。
私的にタルコフスキー監督作は『ノスタルジア - goo 映画』に続き2本目。
*『ノスタルジア』* ※ネタバレ少々
遺作である『サクリファイス』を観るのは観賞順番が早すぎたかも?
数本観ておいてからのほうがスーと感性に入ってきそうな気もしましたよ。
【タルコフスキー生誕80周年記念映画祭】