~青いそよ風が吹く街角~

映画(主にミニシアター映画)の感想文を軸にマイペースで綴っていきます。

~『最強のふたり』~ ※ネタバレ有

2012-09-08 21:22:56 | 映画【フランス】


  『最強のふたり』:公式サイト

帽子

首から下が麻痺した大富豪の紳士:フィリップ〔フランソワ・クリュゼ〕と
フィリップを介護する職に就いたスラム出身の青年:ドリス〔オマール・シー〕。
ふたりの友情を実話に基づいて描いた作品。

本筋とはあまり関係ないんだけど、バレッタがツボなの。^^
フィリップの娘のボーイフレンドのモップ頭の少年が
ドリスの忠告でバレッタしたんだけど、
それが前髪だけ横流しぽく?バレッタしていたのが
まるで日本のアニメ『ちびまるこちゃん』の花輪くんみたいで妙に可笑しくて。^^

ドリスがフィリップのぼうぼうに伸びた髭を
ヘンテコな形に剃りながら遊んでいるのもユーモラスだったな。^^

スラム出身で前科があるドリスだが、分け隔てなく誰とでも打ち解ける事ができる。
パラグライダー事故で首の付け根から下が麻痺したフィリップは
障害者である自分に同情しないドリスの本質を見抜き信頼している。
境遇は違えど、ふたり共苦労してきたし、家族の中で孤独感を抱えてきたであろう・・・。
そういう部分が相性良いのだろうか?
だけど、そういった苦労を前面に出すのではなく、
がむしゃらに熱く生きているわけでもなく、飄々と現実を享受しているふたり。
ペーソスを交えながらのシュールな掛け合いも人間味があったね。

フィリップはチョコレートを欲しそうで、
ドリスは「“健常者用”のチョコレートだ。」とおどける。
演出の仕方によっては差別になりかねないデリケートな場面だが、
ドリス役のオマール・シーの天真爛漫な演技と
フィリップ役のフランソワ・クリュゼの穏やかな演技で実に微笑ましい空気になっている。
監督自身もドリスと同様、障害者に同情はせずに
フランクに接するおおらかな人なのかもしれないですね。

世の中ではこういう場合、“障害者用”と言う感がありそうだけど、
この作品では“健常者用”と言う台詞から
健常者も障害者も人間の気持ちとしては平等なんだ
というような温かいメッセージが伝わってきた気がしましたよ。

まさしく、“最強のふたり”のコンビネーションが和やかな余韻を残す作品でした。

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4 コメント

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こんばんは (ituka)
2012-09-09 19:05:34
文通相手に対し、知的で精神的なアプローチをしてきたフィリップですが
初デートをすっぽかしたのは、文章で作り上げた自分のイメージに自信がなかったからなのかな。
そういう面でいえば、ドリスの飾らない(飾れない)性格の方が異性の心を掴みやすいのかもしれませんね。

ラストのドリスが仕掛けたサプライズが秀逸でした^^
文通。 (BC)
2012-09-11 01:32:22
itukaさん、こんばんは。

>初デートをすっぽかしたのは、文章で作り上げた自分のイメージに自信がなかったからなのかな。

それもあると思うけど、シャイな性格だからなのでしょうね。
フィリップが事故に遭ってしまったのは
病気の妻を励ます為にパラグラーダーに乗ってしまったのが原因だったし、
根は少年のように純な人のように感じました。
だからこそ、裏表がなくておおらかなドリスと気があったのかもしれないですね。
ごめんなさい! (kira)
2012-09-11 07:05:20
全く気づいておりませんで
改めてTBしましたので、削除、よろしくお願いします!

ふたりは全く違う環境を生きて出会ったのに、
求めるもの、本質は似ていたと、私も思います。
派手さはない作品ですが、仰るように温か味の伝わってくる、
素敵な作品でしたよね
似た者同士。 (BC)
2012-09-12 22:45:56
kiraさん、こんばんは。
私も間違えて別の記事にTBしたり、二度送りしちゃったり、
別の映画の記事にコメント入れちゃったりしちゃう時もあるので
お互い様だからお気になさらないでね。

そうそう、真逆の環境で生まれ育ったふたりだけど、
家族思いなところとか本質は似た者同士でしたよね。
感動を煽る演出はなかったけど、人間味が伝わってきて
「あっ、良いな。」と微笑ましい気持ちになれる作品でしたね。


P.S.
“ヘンなひと”というほどではないけど、“イタイ人”が現れちゃって・・・。
まっ、よくあるコトなので慣れたけどね。

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