~青いそよ風が吹く街角~

映画(主にミニシアター映画)の感想文を軸にマイペースで綴っていきます。

○『あの頃、君を追いかけた』○ ※ネタバレ有

2013-09-22 20:38:25 | 映画【中国・香港・台湾】


  『あの頃、君を追いかけた』:公式サイト

ポニーテール

台湾の人気作家ギデンズ・コーが自伝的小説を自ら監督し映画化。
台湾中西部の町:彰化を舞台に高校生から大人へと成長していく若者達の恋愛や友情を
1994年~2005年までの文化現象や流行を交えて描く。

 台湾の学校は9月入学なの?

 コートンらの高校時代(1990年代半ば)はまだ携帯電話がない時期だと思うけど、
 受験に失敗して家の外で泣きじゃくっているチアイーはどこからコートンに電話かけたんだろう?

 最後の回想で雨の中でコートンがチアイーに謝っている場面が出てきたけど、
 中盤ではその場面はなかったような?
 (私の記憶違いだったらスイマセン。m(_ _)m )

 1990年代の女子は日本ではすだれ前髪が主流なので
 前髪全体を横に流す髪型は稀だった気がするんだけど、台湾ではどうだったんだろう?

 男子は女子の三つ編みを好むものだと思っていたけど、ポニーテール好きなのかな?
 チアイーのサイド襟足をドアップで撮っていたりしたし。

 確か『九月に降る風』でもAV女優時代の飯島愛の話題が出てくる場面があったけど、
 1990年代の台湾では飯島愛が大人気だったのかしら?

  『九月に降る風』 ※ネタバレ有

コートン役のクー・チェンドンは玉木宏似のイケメンやね。
チアイー役のミシェル・チェンはAKB48やモーニング娘。にいそうな童顔なので
実際はミシェル・チェンのほうが8歳年上だけど、見た目の違和感はなかったです~。

コートンはチアイーを“追いかけた”というよりも
コートンはチアイーを“見つめていた”のほうが近い感じ。
“追いかけた”だとストーカーみたいな印象受けるけど、
コートンは一途にチアイーを想っていただけなのだから。
チアイーもコートンに気持ちはあったはず。

だけど、チアイーの気持ちにブレが生じてきたのは
チアイーが受験に失敗した時なのかもしれないね。

私は本編観た時はピンとこなかったけど、観賞後にパンフレット読んでいたら、
コートンはチアイーが志望している大学を知って、チアイーと同じ大学を受験したけど、
コートンは合格して、チアイーは不合格・・・。
(多分、チアイーは入試の場面でお腹を押さえていたから生理痛で集中出来なかった?)
優等生であるチアイーは落ちこぼれのコートンに勉強をするように言っていたのに
この結果では内心プライドが打ち砕かれたのでは?
(女子って所詮、単純なお姫様?だからね。)
男子にはそういう女心はわからないだろうけどね。
まっ、大学受験ではなくとも
勉強を教えた子よりも勉強を教えてもらった子のほうが良い成績とる事ってわりとあるよね。
やはり、教えたほうはプレッシャーがかかるのもあるのかしら?

コートンが大学時代に夢中になった格闘技の場面はあったけど、
高校時代の仲間内でのいじめや殴り合いはなくてギスギスしていないから観やすい。
チアイーとコートンの恋が終わったら
次は自分がとアハとグオションが競い合ったりはするけど、
チアイーとアハがカップルになったのを見たら割りこんだりはしない。
グオションがアハに先を越されてショックを受けてバイク?で台湾一周しちゃうのが健気。^^
下ネタばかり言っている男子達だけど、恋には奥手だよね~。

素朴でみずみずしい空気に心が洗われる思いがして、
さりげないシチュエーションに思わずウルッときたりする。
回想場面で種明かしをする盛り上げ方も絶妙。
甘くほろ苦い青春モノの演出は
台湾映画は実に上手いなと改めて感心した作品でした。


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