内容的に重そうな内戦モノなのでパスしようかと思ったのですが、
ネットや周囲の評判が良かったし、
家から近場のシネコンで上映していたので観に行きました。
辛い物語展開でムゴイ場面もあるので手放しで良かったとは思えなかったけど、
拷問場面が長く、息子の命よりも愛国心を重んじた母親の気持ちに全く共感出来なかった
『麦の穂を揺らす風』よりかはマシだったと思います。
『パンズ・ラビリンス』も少女に少し暴力をふるう場面があったし、挙句の果ては・・・だったけど、
女性と少女には拷問しなかった。
また、若い男性を拷問する場面、
負傷した中年男性の脚を切り落とす場面も
目をそむけたくなったが長々と描かなかった。
そういう描き方は誠意があったと思いました。
ビダル大尉に拷問された若い男性を安楽死させた医師に
「時代に従うだけではいけない。」
というような事を忠告されたビダル大尉は動揺し、医師を射殺する。
多分、ビダル大尉は心の中に微かに内在した迷い(良心)を突かれたからではないだろうか?
冷酷無比なビダル大尉は別の時代・違う境遇に生まれていたら、
もっと人間らしい生き方が出来たかもしれないと思えたし・・・。
妊娠しているが病弱の妻の担当医に
「おなかの赤ちゃんのほうを救え。」
と言う夫:ビダル大尉。
戦乱の時代に従って狂気に生きるしか出来なかった不器用な男にとって、
自分の子供(分身)だけが心の支えだったのかもしれない・・・。
戦乱の現実の中でファンタジーを垣間見る設定はその年齢ぐらいの少女だからこそ通用したのかな?
と私は思えました。
例えば、『ポビーとディンガン』の少女はもっと幼くて現実と空想の識別が全くついていなかったけど、
『パンズ・ラビリンス』の少女・オフェリアはもう少し年上なので、ある程度現実も見えている。
現実(戦乱)場面はリアリティがあり、幻想(ファンタジー)場面は試練と闘う。
ラストは悲劇的ではあるけど、
ある意味“ハッピーエンド”とも映るような“救い”があったと私は感じました。
P.S.
少女:オフェリア役のイバナ・バケロ(下写真:左)って、
『クジラの島の少女』〔2002年:ニュージーランド+ドイツ合作映画〕のヒロイン:ケイシャ・キャッスル=ヒューズ(下写真:右)
に少し似ている?
と思うのは私だけかしら?
ネットや周囲の評判が良かったし、
家から近場のシネコンで上映していたので観に行きました。
辛い物語展開でムゴイ場面もあるので手放しで良かったとは思えなかったけど、
拷問場面が長く、息子の命よりも愛国心を重んじた母親の気持ちに全く共感出来なかった
『麦の穂を揺らす風』よりかはマシだったと思います。
『パンズ・ラビリンス』も少女に少し暴力をふるう場面があったし、挙句の果ては・・・だったけど、
女性と少女には拷問しなかった。
また、若い男性を拷問する場面、
負傷した中年男性の脚を切り落とす場面も
目をそむけたくなったが長々と描かなかった。
そういう描き方は誠意があったと思いました。
ビダル大尉に拷問された若い男性を安楽死させた医師に
「時代に従うだけではいけない。」
というような事を忠告されたビダル大尉は動揺し、医師を射殺する。
多分、ビダル大尉は心の中に微かに内在した迷い(良心)を突かれたからではないだろうか?
冷酷無比なビダル大尉は別の時代・違う境遇に生まれていたら、
もっと人間らしい生き方が出来たかもしれないと思えたし・・・。
妊娠しているが病弱の妻の担当医に
「おなかの赤ちゃんのほうを救え。」
と言う夫:ビダル大尉。
戦乱の時代に従って狂気に生きるしか出来なかった不器用な男にとって、
自分の子供(分身)だけが心の支えだったのかもしれない・・・。
戦乱の現実の中でファンタジーを垣間見る設定はその年齢ぐらいの少女だからこそ通用したのかな?
と私は思えました。
例えば、『ポビーとディンガン』の少女はもっと幼くて現実と空想の識別が全くついていなかったけど、
『パンズ・ラビリンス』の少女・オフェリアはもう少し年上なので、ある程度現実も見えている。
現実(戦乱)場面はリアリティがあり、幻想(ファンタジー)場面は試練と闘う。
ラストは悲劇的ではあるけど、
ある意味“ハッピーエンド”とも映るような“救い”があったと私は感じました。
P.S.
少女:オフェリア役のイバナ・バケロ(下写真:左)って、
『クジラの島の少女』〔2002年:ニュージーランド+ドイツ合作映画〕のヒロイン:ケイシャ・キャッスル=ヒューズ(下写真:右)
に少し似ている?
と思うのは私だけかしら?
コメントありがとうです。(*^-^*
>ラストをハッピーエンドと受け取るのはそれこそ現実逃避なんですかねぇ(?)
現実逃避にはならないんじゃないかな?
ファンタジーを通じて“ハッピーエンド”という悟りの境地に達したと感じる事が出来ればね。(*^-^*
P.S.
こちらこそ、これからもヨロシクお願いしますね
この話は辛かったです。あの魔法の世界が虚構なのか現実なのか(?)どっちつかずな終わり方だと私は思ったのですが、とにかく辛かったです。ラストをハッピーエンドと受け取るのはそれこそ現実逃避なんですかねぇ(?)
では、また来させていただきます(レスポンスは悪いですけど)。今後ともよろしくお願いいたします。
コメントありがとうです。(*^-^*
>残酷な現実の中で観た少女のファンタジーが
真実であったと信じたい結末でしたよね。
ファンタジーの世界では少女の心は満たされていたと信じたい気持ちになる結末でしたね。
真実であったと信じたい結末でしたよね。
現実とファンタジーの配分が絶妙でしたね。
トラックバック&コメントありがとうです。(*^-^*
この作品は今でも余韻が残り続けています。
良質のダークファンタジーですよね。(*^-^*
おっしゃるようにオフェリアは、ある意味幸せだったのでしょうね。ダークファンタジーの最高傑作では
ないでしょうか?私もこの作品好きです
コメントありがとうです。(*^-^*
ヒロインの少女はけなげな純真さと自分の意志で行動できる勇敢さのある少女だっただけに
結末はせつなくて、余韻が残りますね。
生きる希望は捨てちゃいけないんでしょうが、
それほど、お先真っ暗に感じちゃった実世界・・でした。
トラックバック&コメントありがとうです。(*^-^*
>血のつながりの無いオフェリアとメルセデスの心のつながりが唯一温かかった・・
オフェリアとメルセデスは家族のような絆がありましたね。(*^-^*
コメントありがとうです。(*^-^*
>ビダル大尉の「赤ん坊を救え」には、
少しギョっとしましたw
ビダル大尉は病弱な妻に対して冷たすぎる男だと思えたのですが、
長く生きられないかもしれない妻よりかは将来のある自分の子供を救いたい・・・
自分の子供だけが心のよりどころ(希望)だったのかもしれないと信じたい気持ちになりました。
P.S.
まだ、シャワー生活なのです。(T_T)
遅くても年越しまでにはお風呂復帰したいと思っております。(^-^ゞ
観たくてみれなくて(笑)私も今になってしまいました。
内戦→拷問→「麦の穂をゆらす風」で、躊躇したワケです(~~;
目を背けたシーンは僅かにこの作品の方が多かったかな・・怖かったです。
現実はモンスターの棲む迷宮より、数倍怖ろしく、逃げ場が無い。
血のつながりの無いオフェリアとメルセデスの心のつながりが唯一温かかった・・
ヒトによって色々な解釈があって、皆さんの記事を読むのが楽しみな作品でしたねー♪
読む事が強制になると申し訳ないので、
あえてコメントは残しませんでしたw
わざわざ読んだ上に、コメントまでありがとうございます。
後を引く映画ですが、完成度は高い作品だと思います。
でも、ビダル大尉の「赤ん坊を救え」には、
少しギョっとしましたw
・・・そうそう。
その後、お風呂にお湯は張りましたか?w
一缶はスゴイですねぇ(^^;)
トラックバック&コメントありがとうです。(*^-^*
2人共、まっすぐに見つめる大きな瞳がキレイですよね。(^-^)
東洋的な雰囲気もありますね。
演技者(表現者)に適した顔立ちですね。
トラックバック&コメントありがとうです。(*^-^*
うん、観てきました。(^-^)
>ビダル大尉は時代に翻弄された犠牲者でもあったね。。
そうですよね。
ビダル大尉は根っからの極悪人ではなく、
時代に従うことしか出来なかった不器用な人間なのでしょうね。
「せめて、ビダル大尉が死んだ日ぐらいは子供に伝えてあげてよ。」
と私は心の中でつぶやいていました。
ああ、そういえば似ていますね。
美人ではないんだけど、とてもひきつけられる少女です。
内戦ものは『麦の穂を揺らす風』もそうだったけど、重いですね。
残酷なシーンに目をそむけましたが、ギリギリのところでとどまってますよ。
まあ PG12ですけど。。汗
少女の空想と現実の中に、うまく時代を反映させてましたが、
せつなかったし、オフェリアの姿に泣けました・・・
ビダル大尉は時代に翻弄された犠牲者でもあったね。。