~青いそよ風が吹く街角~

映画(主にミニシアター映画)の感想文を軸にマイペースで綴っていきます。

■『フォンターナ広場 イタリアの陰謀』『母の身終い』□

2014-01-22 22:56:58 | 映画【ヨーロッパ】


『フォンターナ広場 イタリアの陰謀』


  『フォンターナ広場 イタリアの陰謀』:公式サイト

イタリアの名匠マルコ・トゥリオ・ジョルダーナ監督が手がけた社会派作品。
学生運動が高まる1969年のイタリア・ミラノで起きた
フォンターナ広場爆破事件の真相を捜査にあたる警視の姿を軸にして描く。

 フォンターナ広場爆破事件 - Wikipedia

日本で例えるならば、三億円事件のような未解決大事件なのかしら?
真相が明らかになっていないからこそ描くのは難しいけど、
その分、仮説を膨らませられるので映画の題材としては申し分ないと思う。

ただ、監督自身、この事件の目撃者であるからか?被害者感情を意識したからなのか?
内容的には
“お伽話の中にも一抹の真実がある”
と気取った事言っているだけで、
事件の真相を独自の視点で追求する思いきった解釈もなく
核心に踏み込みきれてなかったような?
すっきりしない後味しか残らなかった作品でした・・・。


『母の身終い』

  『母の身終い』:公式サイト

ステファヌ・ブリゼ監督が尊厳死を望む母親とその息子の絆を描いた作品。
長年に渡り折り合いが悪く、互いにキチンと向き合ったことがない
母と息子が過ごす最後の時間を静かに紡ぐ。

台詞が少なく、行間を読み取る作風は好きだけど、
母役の女優さん美人だし、白髪でも長くてキレイな髪なのよね。。。

母の心身の苦しみ、母と息子の葛藤がビビッドに描かれていないから生々しさがなく、
端正な映像も母が抱え込んでいるであろう死生観も
全てを美化しているように感じてしまい、ノレなかったです・・・。


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