~青いそよ風が吹く街角~

映画(主にミニシアター映画)の感想文を軸にマイペースで綴っていきます。

∞『ラッシュ/プライドと友情』(字幕版)∞ ※ネタバレ有

2014-01-20 23:43:50 | 映画【アメリカ】


  『ラッシュ/プライドと友情』:公式サイト

情熱と愛

ロン・ハワード監督が1976年のF1世界選手権を舞台に、
2人のF1ドライバーのニキ・ラウダ〔ダニエル・ブリュール〕と
ジェームス・ハント〔クリス・ヘムズワース〕のレースと絆を描く。

 ニキ・ラウダ – Wikipedia

 ジェームス・ハント – Wikipedia

久々に試写会に応募してラッキーな事に日曜日の昼の試写会が当たったので観に行ってきました。
ただ、この季節は外で並んでいると冷え込むし、
しかも小雪が舞っていたので、冷え性の私はちょいキツかったな。。。

前半はラウダとハントのナレーションが交互で
それぞれの家庭環境がサラッと語られるんだけど、なんか説明的・・・。

ジェームス・ハント役のクリス・ヘムズワースは単ににやけているだけにしか見えなかったな。。。
(↑ファンの方、すいません。m(_ _)m)

ニキ・ラウダ役のダニエル・ブリュールは実際にニキ・ラウダ本人に会って
オーストリア訛りの話し方を身に着けただけあって、
語学力に乏しい私でも訛りが入っているぽいなと感じとれた。
劇的な役柄ではあるけど、大げさにはせずに控え目に演じていたのも良かったと思う。
(ただ、控え目すぎて表情は乏しかったのでその辺がオスカー候補になれなかった所以かしらね?)

私はF1の事は全く知らないけど、あらかじめwiki読んで予備知識入れていたからか、
wikiによると
ハントがラウダのクラッシュ炎上事故の発生を露骨に喜ぶそぶりみせた事と
ラウダに非嫡出子の息子が1人いる事や後年に離婚・再婚している事には触れていなくて
映画とはいえ、美化している感じは否めなかったな・・・。
(特に、ハントは亡くなられているので故人の短所は描けなかったのかもしれないけどね。)

ラウダの顔のやけどを茶化した記者の顔をハントが殴りつける場面も
もっとボコボコにしてやればいいのにと思ったし。。。
と言うか、本当にハントが記者を殴ったならばマスコミに槍玉にあげられてそうな気もするんだけどなぁ。

F1は単にコーナーをレーサーが走行するだけではなくて、
天候に恵まれ、メカが整ってこそ成り立つだけにそれを取り巻く内幕もあるはずだろうけど、
スポンサーの変遷ぐらいに留まっていて、
内容的に踏み込みきれなかったからオスカーにはスルーされたのかしら?

まぁ、気になった場面はあったけど、
お互いに負けん気が強くて辛口言い放って牽制しあってはいるものの、
相手を落とし込み弱気にさせるような物言いではなくて、
お互いの競争心を高めて自分を奮い立たせて向上へつなげていく物言いなのが男らしい。

いつ死ぬかわからないから日々を快楽的に謳歌しようとする。
常に多くの人に囲まれているお調子者だが女の気持ちには鈍感で妻に逃げられる。
試合前には嘔吐する一面もあるナィーブなハント。

冷静で資金繰りからメカ・気候に至るまで分析力に優れているが、人付き合いは苦手。
地味だが自分の優勝よりも妻の為に生きる事を選んだラウダ。

生き方も性格も共通する部分はなさそうに見える二人だけど、
タイプは違えど、家柄が良かったり、兄弟が良い職についていたりする中で
親に頼らず自分の意志でレーサーになったのは共通している。
器用な生き方とは言えないところは似た者同士のような気もしましたね。


コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。