
チョコレート
北村龍平監督のアメリカ映画一作目。
売れない写真家のレオンではあるが、恋人とは幸せな生活を送っている。
そんな彼に女性画商を通じたチャンスがめぐってくる。
リアリティのある写真が必要となった彼は
地下鉄の構内でチンピラに絡まれている女性の様子を撮影し続ける。
臨場感を持った作品は高い評価を受けたが、その女性が行方不明になったと知り・・・・
命の重さを一切伝えずにまるで調理するようなノリ?で
人を殺していくサマは『冷たい熱帯魚』を思い出しました。
殺人鬼をフォ〇スト・ガ〇プに例えるのも悪ノリしすぎな気もしたな。
(だけど、顔は似ていたのよね。。。)
撮り方は独特でしたね。
駅の構内や電車内、工場内は青みがかった映像で撮っている。
(工場内はヘルメットも青だったな。)
ホラーというよりもSF映画風の映像でした。
特に、血が飛び散るサマを薔薇の花びらが散るように撮っていたり、
血が赤ワインのようにしたたり落ちていたり、
血のかたまりを薔薇の花のように撮っているのは”芸術的”。
首から上を切断された女性の腕がピクピク動いていたり、
胸を裂かれ殺害された主人公の恋人の心臓が殺人鬼の手に握られ
ピクピク動いているサマは魚のようでした。
まるで、“男は肉”“女は魚”に例えているようで悪趣味なんだけど、どこか”哲学的”でもあり。
(こういうホラー映画で“芸術的”とか“哲学的”とか
そういう例えをする感想を書くのは不謹慎かもしれないけど、 正直言うとそんな気がしました。)
画商のわりにはやけにグラマラス(古語?)なブルック・シールズ。
やはり、40代という年齢は感じるものの
アゴがほっそりしていたからか、やはり美人ですよね。
出番は3シーンほどしかなかったけど、アップもあったからか存在感はありましたね。
例えば、主人公を誘惑するとか、物語の大筋に絡んでいれば
もっと個性を活かせたような気もしますね。
クライマックスの格闘場面ではハードな音楽を使い、
延々と描くところはアクション映画が本分な北村監督ならではのような気もした。
でも、アクションに関しては何か足らない気もしました・・・。
様式美や哀愁といった情感に欠けるのかな?
それが、日本映画とアメリカ映画の感覚の違いと言えばそれまでなんだけどね。
左右対称なようで微かにズレている画の構図が印象的だったな。
物語は既視観あるし、展開もよめるものの、
飽きることなく観る事が出来たのでテンポが良かったように思う。
アメリカでは不評だったようで、
日本では結局DVDスルーになった作品なので、
あまり期待していなかったからか、
思ったよりもディティールが感じとれて、なかなか観応えありましたよ。
DVDスルーになったのは監督と原作側でトラブったみたいですよ 笑
面白かったと思います♪
ブラッドリーファンが観るのはちょっと辛い部分ありそうですけどね~
>DVDスルーになったのは監督と原作側でトラブったみたいですよ 笑
やっぱり、そうだったんだ。^^
きっと、すったもんだ(古語?)あったのでしょうね。。。
ブラッドリー・クーパーはテレビシリーズの
『セックス・アンド・ザ・シティ』がデビューだったのですね。
近年は数多くの映画に出演されていて人気が出てきている俳優さんのようですね。