~青いそよ風が吹く街角~

映画(主にミニシアター映画)の感想文を軸にマイペースで綴っていきます。

*『危険な関係』* ※ネタバレ有

2014-01-17 02:02:28 | 映画【中国・香港・台湾】


  『危険な関係』:公式サイト

餃子

18世紀にピエール・コデルロス・ド・ラクロが発表したフランスの古典小説を
韓国恋愛映画の名匠ホ・ジノ監督が映画化。

 危険な関係(ピエール・コデルロス・ド・ラクロの小説) - Wikipedia

 ホ・ジノ - Wikipedia

退廃的な1930年代の上海を舞台に
危険な恋愛のゲームに深入りする男女の関係を描く。

前半、物語の大筋とは関係ないのに
反日?なシチュエーションもあったような?

雪の街角の情景や男女を左右対称で納めるカメラの構図はホ・ジノ監督らしかったけど、
遠方から引きで撮る俯瞰ショットがベースだったホ・ジノ監督が
この作品では珍しくアップを多用していたのは新鮮でした。

ホ・ジノ監督の映画の男性主人公は
背が高い監督の分身のような長身でソフト、おとなしそうな二枚目俳優が多い。
チャン・ドンゴンは韓国映画界ではベスト3に入る美男だと思うけど、
男臭さのほうが勝りセクシーじゃないので
同世代の長身美男俳優ならばチョン・ウソンのほうが役に合いそうな気がしたんだけど、
チョン・ウソンは『きみに微笑む雨』で起用しているからな。

でもまぁ、コデルロス・ド・ラクロ原作の『危険な関係』をもとにした映画に主演した俳優は

ハンサムであっても意外とセクシーなイメージじゃない俳優だったりする。
(ジェラール・フィリップもペ・ヨンジュンもそうだし。)
まっ、遊びから真実の愛に目覚める男なので
好色男に見えて心根は純な男。
軽く見えてはいけないので正統派俳優の起用になるんだろうね。

チャン・ドンゴンは韓国人ぽくない彫の深い顔立ちなので
中国人キャストの中に混じっても違和感はなかったな。

チャン・ツィイー79年生まれ、セシリア・チャン80年生まれ。
実際はチャン・ツィイーのほうが1歳年上なのね。
チャン・ツィイーは童顔だよね。
見た目で言えば、それぞれ役に合っている気もするけど、
二人共、演技は上手いので役を入れ替えても良かった気がする。

波長の合った安定感のあるメインキャスト3人の演技だけど、
恋愛モノでしかも駆け引きを描くラブゲームの物語ならば
狂っていると思わせるほどイッちゃている不安定な芝居のほうが面白くなった気もするなぁ~。

『危険な関係』は設定を変えて何度も映画化されているので、物語の大筋はわかっているから
どうアレンジするかに興味がいくんだけど、
これといって目を惹く衣裳や調度品もなくて、
何しろラブシーンにたいした露出もなく、全然エロくない。。。
(中国映画なので検閲の加減かしら?)
面白くもなく、つまらなくもなく。。。
という印象でした。


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