~青いそよ風が吹く街角~

映画(主にミニシアター映画)の感想文を軸にマイペースで綴っていきます。

~*『クローズド・ノート』*~ ※ネタバレ有

2010-05-05 21:35:51 | 映画【日本】


  『クローズド・ノート』:公式サイト

心の力

私は行定勲監督の作品は
メジャー系(『
GO(2001) - goo 映画』『世界の中心で、愛をさけぶ - goo 映画』とか)よりも
マイナー系(『
贅沢な骨(2001) - goo 映画』『ひまわり(2000) - goo 映画』など)のほうが好きなので、
この作品は期待値低かったし、エリカ様の某発言騒動で気分が萎え、
当時は観に行かなかったけど、それでも少し気にはなっていたので今更ながらレンタルDVDで観ました。

前の住民と今の住民が同じ男性を好きになるという展開は『
恋するマドリ』を思い出したな~。

 
『恋するマドリ』。。。 ※ネタバレ有

リュウ〔伊勢谷友介〕の携帯電話のメアドを香恵〔沢尻エリカ〕はいつ知ったんだろう?

沢尻エリカ、竹内結子、永作博美と演技力に定評がある女優が揃っていたからか
アニメ声?なサエコが幼稚に感じてしまったのよね。。。
香恵役の沢尻エリカの親友役だけど、最初はてっきり妹役かと思ってしまったし。。。
そう言えば、鹿島〔田中哲司〕はハナ〔サエコ〕を裏切って香恵にアプローチしていたけど、
鹿島とハナの恋愛はいったいどうなったのかしら?

香恵と伊吹〔竹内結子〕は一緒の場面はないけど、同じテンポで台詞の間をとっている。
本人達の努力もあるだろうけど、監督の演出も細やかだったのでしょうね。

香恵役:沢尻エリカ

泣く場面は一場面だけだったものの、
ドラマ『
1リットルの涙』の延長線上の清純な役柄ですよね。

 
『1リットルの涙 特別編~追憶~』・・・ ※ネタバレ有

清潔感のある装いでおとなしいキャラクター。
そんな中で彼女は清純なイメージが定着するのが窮屈になっていたのかもしれないですね・・・。
(もしそうだったなら、マスコミを巻き込むのではなく、
ゼブラーマン -ゼブラシティの逆襲-』 の主演女優さんのように
セクシー&ワルなキャラクターを演じる事で発散すればいいのに。(^-^ゞ )
結局は、お騒がせスターにはなれても
作品だけで勝負する役者にはなれなかったという事なのかしらね?

リュウ(隆)役:伊勢谷友介

正直言って、以前は苦手な俳優だったんです・・・。
クールな面差しがカッコつけているように感じていたし、
少しよどんだ声質?でぶっきらぼうな話し方も受けつけられなくて・・・。
でも、『
スキヤキ・ウェスタン・ジャンゴ』では主役よりも存在感あって少し良いなと思って。
『クローズド・ノート』ではぶっきらぼうな中にも相手を気づかうキャラが等身大な感じがしたし、
クライマックスで顔をくしゃくしゃにして泣く表情はオーバーアクトな気もしたけど
せつなさが伝わってきて観ていてもらい泣きしましたよ。
ラスト、校庭で香恵と一緒に居る場面の照れた表情には素朴さが感じとれて
母性本能くすぐられました。
苦手克服出来ましたよ、ステキな俳優さんよね♪
また、彼の素の魅力を引き出した監督の演出も見事だったのでしょうね。

伊吹先生役:竹内結子

私は数日前まで光ちゃん(堂本光一)と共演していた
1996年のドラマ『
新・木曜の怪談 Cyborg』を見ていたから
女子高生役を演じていた竹内結子もすっかり大人の女性になったのね
と思っちゃいました。^^
竹内結子はしっかりしていて児童思いの先生を温かい笑顔で演じていて好印象。

伊吹先生が交通事故死という結末は韓ドラぽくてひいてしまったな・・・。
それと、伊吹先生の短所が見えてこないので、
伊吹先生を美化しすぎている感もありはしたものの
香恵が読んだ伊吹の日記から感じとれる伊吹先生像がベースなので
そんな感じで丁度良い気もしました。

伊吹先生は隆に出逢えた事で幸福感に満たされていた事を隆が知る事が出来たのは
生前の伊吹に素直な想いを伝える事が出来なかった隆にとっては救いだったようにも感じます。
伊吹先生は隆・香恵・児童達に永遠に“心の力”を与え続けていく
太陽のような存在として天から見守り続けるそんな気もしましたよ。


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